2005-04-01

パーティーの作法

 レズビアン&女子に送るエロチック雑誌『カーミラ』スタッフの川西由樹子さんから依頼があった2005年6月上旬発売予定のカーミラ8号用の原稿を、昨日の夜、したためた。原稿用紙2枚という要求であったのだが、書くのに熱中していたら、それをはるかに上回る分の原稿を書いてしまった。とりあえず、編集部に送り中身を吟味してもらい、その後で、削ろうと思う。
 パリに来る前・来た直後には、

「何か面白いものがあれば、うちにぜひ書いてくださいね」

というセリフを、まあ半分はリップ・サービスなのだろうが、雑誌編集者の何人かから云われたが、書くべき「おもしろい何か」を発見できないままにいたら、原稿依頼がまったく来なくなった。『カーミラ』原稿がもし掲載されれば、今年初の仕事である。掲載されなければ、今年の仕事はしばらく、なさそうだ。松沢呉一さんは「風俗ライター」をやめたそうだが、わしの場合はライター自体、もうやめそうだ。

最近は早寝早起きの規則正しい生活が続いている。昨年は学生パーティーによく参加したが、最近はさっぱりである。なぜならば、こちらのパーティーはたいてい、開始が木曜日の夜23:30、終了が朝5:00なのである。わしの部屋でスペイン人・ノルウェー人・チリ人などの友人を集めてパーティーを昨年末、催したのだが、開始時間を「夜八時半にする」といったら、「早すぎるだろう。それじゃ、夕食の時間だ」と文句をいわれた。そして、「やはり、文化の違いなんだね」とも。

睡眠欲が人以上に強いのだろうか、私にとって完徹(完全徹夜)は難行に近い。それにくわえて、徹夜をしてしまうと、一週間の生活が崩れる。スペイン人の友人らは三連チャン(三日連続)で毎夜、パーティーに参加していたがピンピンしていた。「これが、スペインだ」といっていた。
拙宅でのパーティーにスペイン人の男ども四人が遅れてきたのだが、完全に酔いがまわっており、部屋に消化器を持ちこむわ、隣の部屋を窓から覗くわ、壁が崩れるんじゃないかと思えるほど大騒ぎするわで、大変だった。隣室のフランス人はキレていた。