2006-03-24
オカマを語らずして何がエコロジストか 〜ダニエル=コーンベンディットとの対話
1968年パリ五月革命の英雄「赤毛のダニー」ことダニエル=コーンベンディット欧州議会議員・『欧州緑の党』代表との40分ほどの取材を終えたときわたしは恍惚感に浸っていた。月刊誌の依頼による環境問題をテーマとしたインタビューなので、同性愛の人権については時間が残ったらしようと思っていた。でも、エコロジーという思想は単なる環境主義でないと強調するダニーとの対話は自然と同性愛者の人権にも及んだ。あらっぽくまとめれば、LGBT(レズビアン・ゲイ・バイ・トランス)の人権を語らずして何がエコロジストか、というのがダニーの立場だ。欧州緑の党の視点では、環境保護さえ唱えていればエコロジストになれるわけではない。環境主義を表す「緑」と同時に多様性を表す「虹」を掲げてこそ「エコロジストの戦士」たりうるのだ。そして、虹とは多様性の色であり、LGBTの象徴色(シンボルカラー)でもある。
日本のエコロジストの皆様、東京レズビアン・ゲイパレードに参加しよう……と叫びたい衝動に私はかられたのだった。