2011-07-25
「鯨の町に生きる」が再放送されますように
今朝、NHKに電話で照会したところ、ETV特集「鯨町の町に生きる」の再放送は予定されていないとのことだった。
気になったことは、シーシェパードがNHKのカメラの前で、漁師を挑発したり、「killer」と吐き捨てていったり、あまりお上品ではない行動を堂々とするところだった。
漁師の車に立ちふさがり、すすめなくする。シーシェパードのカメラが回り続けているところをNHKは撮っている。札束を取り出して、漁師に「10万円ある。イルカを一匹、海に戻してやってくれ」とリーダー格の人は渡そうとする。警察がけっきょく、来たとき、シーシェパードは「写真を撮っていただけだ。何のトラブルもない」といい、車の進行を妨害した時間が短いとして、警官は逮捕には踏み切らない。
NHKでは番組冒頭に和歌山太地町が鯨漁の町であることを、町民の名字からも解きほぐす。
昔、鯨漁をしていたころの古い絵巻ものも紹介する。
番組の最終盤には、ご年配の漁師さんが、鯨漁の後に、写経するシーンを流す。
そして、シーシェパードが鯨にとどめをさすシーンを、間近で撮ることに成功し、インターネットで公開されたのを、漁師たちが見る。写経する漁師さんは町の寺に行き、先祖代々あるという鯨の墓の前で焼香をする。
編集にも相当な時間をかけたのだろう。
ドキュメンタリーは重層的だった。