2006-11-29

フランスで女性大統領が誕生する日

来春にフランスでは大統領選挙が行われる。
今月、野党第一党・社会党の候補者として選出された人気女性政治家・セゴレーヌ=ロワイヤルさんの人気は一向に衰える気配がない。思えば彼女にインタビューしたのは今年の1月31日のことだった。もう10ヶ月以上前のことである。2005年11月から、ロワイヤルさんが次期大統領だろうと秘かに確信していた私は、ロワイヤルさんとの接触する機会を探り、面会に至った。彼女の経歴・思想・人柄については拙著 『沸騰するフランス 暴動・極右・学生デモ・ジダンの頭突き』で「女性大統領が誕生?」と題して、1章を割いて書いた。
 以下はその章の小見出しである。

1 右派政権へのプロテスト
・「初期雇用契約」案を強行したドヴィルパン内閣
・新雇用法は撤回

2 大統領選挙に向けた右派陣営の動き
・サルコジ氏に反旗を翻すドゴール主義者がUMPから出馬

3 注目の社会党ロワイヤル議員
・同性カップルの結婚合法化を支持
・サルコジとロワイヤル―――勝つのはどっち?
・ロワイヤルさんと会えないか事務所と交渉
・初めてロワイヤルさんに会った
・ロワイヤルが正式出馬

 私は章を次のような一文で締めくくった。
「男性優位のフランス社会で女性大統領が初めて誕生すれば、世界に衝撃を与えるだろう。2008年にはアメリカで大統領選挙が行われる。ロワイヤル大統領誕生は、出馬が確実視されている民主党の上院議員・ヒラリー=クリントンさんへの風になろう。ドイツ、フランス、アメリカの女性首脳3人がサミットで並ぶ姿が目に浮かぶ。」