2005-01-07
新米ライター奮闘記! その1
みなさんこんにちは。と、いうかはじめまして。新米フリーライターのたなべねと申します。ええと、12月28日の記事に登場しています。どうぞお見知りおきを。
新米っつっても、コメであれば、新米は、もちろん食べられる、しかも美味しいコメなわけですが、僕はまだコメになってません。稲穂の中の未確認物体です。これからイモチ病に倒れる可能性だってあるし、じつは中身がなくてスカスカの殻かもしれません。と、いうのも、今回が僕の売文行為の初体験なのです。伏見編集長、さすがギャンブラー。って、僕自身が言っていてはどうしようもないのですが。
さあ、無事に刈り取り、脱穀し、精米して、みなさんの目にキラキラと輝く、おいしい米粒のような文字たちをお見せすることが出来るか!そうなりますように、これから奮闘していきたいと思います。そういうわけで、僕の田んぼをご紹介。こんな机で文を書いています。
ところで、昨日の記事に「20代までに出会った本、音楽、映画の中から1つだけ好みの作品を選んでほしい、と言われたら、どんなものをピックアップしますか?」という問いかけがありましたが、僕の場合はなんだろう。
本ならば、山田詠美の『風葬の教室』です。この話に最初に出会ったのは、中学3年の時に通っていた塾の、定期試験の最中でした。風葬の教室のワンシーンが問題文として出されました。たしか、主人公が授業中に指されて黒板に回答を書くシーンでした。教師に「育ちの悪い子だ」と責められるところです。問題文だから文量としてもせいぜい800字くらいだったと思うのですが、目を通しはじめるや否や話に引きずり込まれて、もう問題を解くどころではなくなりました。一文一文を目で追うごとに頭がクラクラして、胸もドキドキしてきて、どーしても続きが気になって、というか全部読みたくて、試験が終わったらすぐに本屋に行って買って帰ってとにかく真っ先にページをめくりました。あれはいったいなんだったんだろう。なんか言葉責めだけでトコロテン(*)しちゃったような、そんな強烈な文章体験でした。(*トコロテン=性器の直接刺激なしで、イクこと)