2009-08-20

お部屋1940/『唐沢俊一検証本』は記録的な売れ行き

『唐沢俊一検証本Vol.1』の販売がタコシェで始って、私も取り置きをして、昨日の午後3時前にタコシェに買いにいきました。あと1冊だけ店頭に残ってましたが、おそらくあの直後には売れたでしょう。

つまり、1日半足らずで70冊完売。ものすごい人気です。数があれば、2日で100冊売れたはずです。紀伊国屋本店でも、これだけ売れる本はなかなかありません。

タコシェの店長に「300部増刷しても大丈夫だね」と言ったら、店長は「500でも大丈夫でしょ」と言ってました。続編が出ると、1冊目から買う人が出てきますから、残ったところでいずれ売れますし、それでも残ったら、各雑誌の編集部に贈呈するといいでしょう。

これだけ動くのですから、もっと販路を広げた方がいいかもしれず、たしかヴレッジヴァンガードでも自費出版ものを扱ってくれたはずです(ISBNコードをつけなきゃいけないかもしれないですが、シールを貼ればいいだけです)。前にkensyouhanさんのところにコメントしましたが、この際、アマゾンで売ることも考えた方がいいかと思います。

そうも売れる本のあとで、売れない本の話をするのは気が退けますが、アマゾンでもタコシェでも『エロスの原風景』の動きはすっかり落ち着いてしまいました。

出すタイミングが遅すぎたような気もしますが、「1936/その後の『エロスの原風景』」で告知した「東京国際ブックフェア」で話した内容がこちらのページで公開されました。

第5回まで続きます。これまで「黒子の部屋」に書いてきた内容とも一部重複していますが、加筆訂正をしていますので、当日いらっしゃった方もご覧になってください。

これにともなって、今まで「黒子の部屋」に書いてきた「著者キャンペーン」のリンク集もできましたし、本を取りあげてくれた他のブログのリストもできました。まだ読んでいない方は、ここを参考にするとわかりやすいです。

ところで、一昨日、「実話ナックルズ」の原稿を書きました。「1926/着物は変化する」で予告した通り、着物の話です。

文字数が少ないので、色の変化とおはしょりの変化をいたって簡単に書いただけですが、誌面にはその証拠写真が添えられますので、いかにこの半世紀程度の間に着物が変化しているかがよくわかろうかと思います。

芸娼妓の写真を見て、いつのものなのか同定するために調べたことではあっても、これ自体、エロとはあんまり関係ないのですが、「近代になって女性の着物のどこがどのように変化したか」についてまとめて書いているものがあまりないので、そこそこ意味のある内容かと。

もともとことのテーマは、「マツワル」で半年くらい論じていたもので、文献では調べきらず、知り合いの芸者さんに聞いたり、彼女を通して、置屋のお母さんにも聞いていますが、昭和20年代のことを知っている人たちでもなお詳しくは知らず。戦争が大きな転換期になっているので、その前の時代を知る人しか、変化がわからないでしょう。

今回出したのはそのほんの一部で、『エロスの原風景』をパート4くらいまで出せれば、古い写真とともに、詳細に説明した一文を入れたいと思ってます。これを読めば、古い写真を見ただけで、いつのものなのかだいたいわかるようになります。

ただし、ここまでの数字だと、『エロスの原風景』はパート2を出して終わりになる公算が大です。しゃあないですね。パート2まで出せればラッキーです。

いつまでもこの本にかかずらっていられないので、今年中に出す予定の次の本に着手してます。詳しくはまたそのうち。

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