2009-04-20
お部屋1821/『最後のパレード』の著者・中村克について
まずは以下を読んでください。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090419-OYT1T00854.htm
—————————————————————————————————
ベストセラー盗用疑惑、TDL逸話集「最後のパレード」
東京ディズニーランドでの客とスタッフのエピソードを集めた本としてベストセラーになっている「最後のパレード ディズニーランドで本当にあった心温まる話」(サンクチュアリ・パブリッシング発行、中村克著)に、読売新聞に掲載された「小さな親切はがきキャンペーン」の入賞作品がほぼそのまま収録されていることがわかった。
ほかにも、掲載されている複数のエピソードが、過去にインターネットの掲示板「2ちゃんねる」に投稿された文章と酷似していることも明らかになった。
読売新聞掲載の作品とほぼ同じ内容だったのは「大きな白い温かい手」と題された文章で、脳梗塞(こうそく)で障害が残った車いすの夫とその妻が、「ドナルドダック」に背中や腕をさすられ、感激したという話。社団法人「小さな親切」運動本部が2004年に実施した同キャンペーンで日本郵政公社総裁賞を受けた作品に酷似しており、文末を「です・ます」にしたり、「重度の」を「重い」にしたりするなどの言い換えはしているが、文章の流れや表現はほとんど変わらない。
この作品は同年11月24日の読売新聞夕刊に掲載されているが、執筆した大分県内の女性は、同書で使うことを一切知らされなかったという。女性は「ディズニーランドではなく、地元の遊園地に出かけた時のことを書いた」と話している。
一方、2ちゃんねるには同ランドでの感動した出来事を紹介するコーナーがあり、そこへの書き込みと酷似した文章も、同書には複数収録されている。2ちゃんねるに書き込まれた時期は、同書の出版以前だった。
同書の末尾には参考文献が挙げられ、「関連サイトの情報を参考にさせていただきました」との記載もあるが、外部の文章を引用したなどの記述はなかった。
著者の中村氏は、読売新聞に載った作品がほぼそのまま収録されていることについて、「ネットなどいろいろなところから題材を仕入れたと本にも書いてある」と釈明。「15年間現場にいたから、こういう話はいくらでも聞いている。決してうそではない」とする一方、「全部本当かどうかは分からない」とも話している。
同書の初版発行日は先月10日。発行元のサンクチュアリ・パブリッシングの鶴巻謙介社長は、「エピソードは、著者が見聞きしたり、ディズニーランドの社内で語り継がれたりしている話だと聞いているが、ネットや新聞に酷似した文章があるとは知らなかった。著者や編集者から詳しい経緯を聞きたい」と話している。
◆「最後のパレード」=33章から成り、ディズニーランドであったとされるエピソードを紹介している。著者の中村氏について、同書の略歴欄には、1982年に同ランドを運営するオリエンタルランドに入社し、約15年間、社員指導などを担当したと記されている。発行元によると、これまでに約23万部が売れたという。
(2009年4月20日03時06分 読売新聞)
—————————————————————————————————
驚きました。
テレビの報道によると、本人は盗用を否定しているそうですが、この記事を見る限り、完全にアウトでしょう。「ほぼそのまま」「酷似」ですからね。この報道以前に、アマゾンのレビューでも指摘されています。バレるべくしてバレたってことでしょう。
著者の中村克氏については、東村山の問題に詳しい人ならピンと来るはずです。「草の根」の数少ない支援者の一人であり、薄井市議に対する「辞職勧告を求める請願」を出した人物です。つまり、私や3羽の雀さん、荒井さんが今なお「草の根」について、また、それを支持する瀬戸弘幸について書き続けているきっかけを作った人物でもあります。
ディズニーランドに勤務していたことはことあるごとに本人が吹聴してましたが、まさか著書がベストセラーになっているとは知りませんでした。文章が下手な人なんですけどね。
プロフィールはこちら。すでにブログが閉鎖されていますが、「東村山4丁目」というHNも使用してました。
現在のブログはこちら。古いエントリーはすでに消されていますが、矢野穂積・朝木直子著『東村山の闇』を紹介した2007年9月22日付けのエントリーを紹介しておきましょう。
—————————————————————————————————
(略)
そのホームページで知ったのが朝木、矢野両議員が書いた一冊の本です。
私にとって読書は、趣味というか仕事の一環というか、どちらにしてもかなりの本は読んでいますが、これだけ衝撃を受けた本はない、そう申し上げたいと思います。
パラダイム(ものの見かた、考え方)が変わったといっても過言ではありません。
内容はともかくとして、両議員の「いきざま」が伝わってくる書籍です。また、なぜ、佐藤市議を追求しているのか、なぜ今回の請願が訴訟に結びつくのかがそれとなく理解できる一冊です。
—————————————————————————————————
パクリはやるとしても、人を見る目はないとしても、文章が下手ではあっても、正直な人ではあるのかもしれません。「内容はともかく」「それとなく」だってさ。
矢野・朝木コンビは、アダルトサイトからパクった動画を公開してクレームをつけられ、「読売新聞」の記事を捏造して抗議された過去がありますし、これ以外にもパクリの常習犯と言っていい。
そう言えば、瀬戸弘幸もパクリをよくやってますね。今まで何度も言っていることですが、どうしてこうも似たような人たちが集まるのかな。
『最後のパレード』については検証サイトを作る動きもあるようなので、遠からずはっきりするでしょう。
http://www42.atwiki.jp/parede/
売れていると聞いて買って読んだとき、
「こんな編集方法、ありなんだ」と正直思いました。
その編集方法が、問題になっている。。。
許可、取ってなかったんだ。
一読したかぎりでは、著者は主に、エピソードに対する
コメント部分のみを語っている気がしました。
まだ明らかになっていませんが、
この企画(泣けるエピソード集にする)が
著者主導なのか、編集側主導なのか。
仮に、著者主導の企画だったとしても、
エピソードをどこから集めたのか、
引用したファンサイトとは、どこなのか、
引用許可は取ったのか
などを編集側は確認しなくてはならないし、
また、著者が出版素人なことを考えれば
編集側が引用許可を取る等、何らかのことを
しなければならなかったのではないかと思います。
(巻末に「ファンサイト等を参考にした」と注釈が
入っているのだから)
少なくとも、原稿に関する事実確認の指摘等は
編集がしなければならない仕事なはず(本来は)。
そういう仕事をきちんとする編集者が
本当に少なく(いなく)なっている気が。
仮に、著者がバリバリ引用しまくり、自分で原稿を書いたのだとしても
責任をすべての著者に押し付けるのは、変な気がするんです。
著者を養護する気はありませんが
(この本を著者一人の名前で売っていること自体が、不思議だったので)
著者だけに責任があるようには、思えないんです。
どうなんでしょう?
ここはいろんな考えがありますが、本の内容に関する責任は、第一に著者だと私は思ってます。というのは、著作権は著者のものですから。
それを複製して販売することにおいて出版社の責任もまたあるわけですけど、盗用か否かを完全にチェックすることなどできるはずがない。そんなことをしていたら、何年もかかりかねないわけで。2ちゃんからのパクリだったら、検索すればある程度はわかるでしょうが、まさか、そこまで露骨なパクリをするとは思わないでしょう、普通。
なので、出版社に関しては、元の権利者との話し合いをスムーズに行い、金を支払うなり、回収するなりの作業をすみやかにおこなうことが責任を果たすことかと思うのですが、著者はそれでは済まない。罵倒され、信用を失っても仕方がない。権利を所有するというのはそういうことでしょう。
今回の中村氏に対する「パッシング」も
反創価学会運動とその支援者に対する圧力
なんでしょうね。
きっと。
この本、著者が自分で書いたとは、思えなかったんですね。
文章が、ある程度こなれていますから。
(正確には、もちろんまったくわかりませんが)
近年、圧倒的にゴースト本が多いのではないかと
思っています。
そのとき、「著者」となる人は、
著作権等を始め、基本的なことをわかっていない可能性が極めて高い。
多分出版社も、「ゴーストライターが書きますから、話してくれれば
大丈夫です」といった口説き方をしているはず。
今回、中村氏が語ったものだと仮定します。
(あくまで、仮定)
その場合、「酷似」と言われるほどの語りができるとは、とても思えない。
「こういう話があるんですよ」と話したものを、
ライターなり、編集者なりがネットで拾ってきて
書いたのではないかと。
本を読んだ感じだと(すでに売ったので手元にないのですが)
エピソード+中村氏の5、6行コメント
という構成でした。
題材を与えられ→それに対してコメントを話している
という作りに、どちらかというと読めたんです。
なので、どちらかというと、「なぜこの本を著者名で出版できるのか」
という疑問がわきました。
個人的な推測に過ぎないのですが、
著者と打ち合わせをして、著者が勤務時代に語っていたエピソードを話し、
それに、編集者が「泣ける話の本で、行きませんか?」と言って
編集がエピソードを集めて、著者に読ませて
コメントを語らせた。
というふうに、本を読んだときに感じたんですね。
中村氏のように1冊しか出していない程度の著者が
「今、流行っているのは泣ける本だから、泣ける本を作りましょう」と
提案できるとは、あまり思えないんです。
通常なら、泣ける話もあれば、
普通の「へえ、そこまでカスタマーサービスやるんですね」という話もある。
そんな按配になるであろうと。
ゴースト本流行りの今、
どこまで著者に責任を問えるのかを、考えなきゃいけないのではないかと。
何となく、思うんです。
また、仮に自分がこの本のゴーストとして関わっていたと仮定すると
「引用は明らかにするとか、引用許可を取るとかしないと
ダメでしょう」と多分言うと思います。
でも、出版社は、「泣ける本の企画」を通したいと思うことでしょう。
「こちらで何とかします」とか、言いそうな気がしてならないんですね。
多分、語っている著者クラスだと、
「出版社が言うから、そういうものかな?」と
思って済ますことが、多いのではないかと。
なんだか、今回の件で著者が叩かれるのを見ていると
ゴーストの仕事をするのが、怖くなったんです。
(仮に何かあった場合、編集は「ゴーストが確認しなかった」と
言いそうな気がして。
編集の仕事って、何なんだよと時々言いたくなることがありつつも、
やはりすべて、ゴーストの責任になるんでしょうか?
でもゴーストと言えども、署名記事を書くのと同じ気持ちで
やらなきゃいかんですね。)
もちろん上記は、あくまで本を一読したときの個人的な想像に過ぎません。
ただ、仕事をしていて、
「これはこうではないですか?」とか
「この部分は、大丈夫ですか?」といった突っ込みをしてくる
編集者に、ここ数年、出会ったことがないことが
とても気がかりです。
(編集者が手を入れると、「オイ、名称が間違ってるだろ」という
間違い赤字だったり、
文脈から勝手に推測して数字まで入れてきたり
といったことが、圧倒的に多いので)
なので非常に個人的な体験に偏った推測ばかりの書き込みです。
長文ですみません。
>名指しさま
でも、2ちゃんでは、著者が創価学会であるとの指摘がなされていていますよ。東村山で何をしてきたかを知らない人たちでしょうけど、どこにも「瀬戸的な人々」がいるってことですね。
>読者さま
「誰が書いて、誰が権利を有するのか」によって責任所在が決定するのだから、ゴーストが関与しているのであれば、その人にも責任はあるでしょう。
ただ、現状で、そんなことはわからないのですから、著作権法に従って、明示されている著者名が著者であると推測するしかありません。違うというのであれば、中村さんがそう説明すればいいだけだし、説明してくれない限り、そんなことはわかりようがない。わからないうちからとやかく言っても仕方がない。
また、「編集者と著者の関係がこれでいいのか」「編集者のレベルが下がっているのではないか」というのはまた別の議論です。
今出版社の弁明を読みました。
http://www.sanctuarybooks.jp/pc/
こりゃダメだ。出版社もパクリであることをわかった上で商売していたことを明らかにした以上、批判されるのは当然です。私も今後この出版社を批判していきます。
サンクチュアリは以前知人が求人に応募したのですが、「総務」での募集だったはずなのに、なぜか出版したい本の企画やら論文の提出を求められたりしたそうです。そのときから胡散臭い会社だなと思っていたのですが…。
>放蕩息子と青瓢箪さま
出版社じゃなくても、入社試験で論文を求められることはあるので、これ自体はおかしくないのですが、採用しない人からも、企画を出させてパクっているんだろうと思わざるを得ないです。著作権に無知というより、倫理観が狂った会社ですから。
[...] 前回のコメント欄に書いたように、また、以前から繰り返しているように、私は著作権侵害の責任は、出版社ではなく、もっぱら著書がとるべきだと思ってます。 [...]
>私は著作権侵害の責任は、出版社ではなく、もっぱら著書がとるべきだと思ってます。 [...]
確かにそうですね。
>また、「編集者と著者の関係がこれでいいのか」「編集者のレベルが下がっているのではないか」というのはまた別の議論です。
完全に混同してました。
どこかで上記に付いて、書いていただけるとうれしいです。
ありがとうございました。
すみません。
上記、編集者に関して語られていること、見付かりました。
ありがとうございました。
このブログは、自分でリンクした場合に、それがコメント欄に表示されてしまいます。上の「私は著作権の責任は〜」は次のエントリーの冒頭です。わかりにくくてすいません。
で、私がここで書きたいのは、『最後のパレード』についてであって、それ以外のことは自分でお考えください。
[...] 以下は、人気絶頂の中村克さんが支持する東村山の矢野穂積・朝木直子市議たちが発行するビラ「東村山市民新聞」のサイトより。 [...]