2008-12-06
お部屋1729/めくるめく集団ストーカー被害者の世界にようこそ
お知らせ1:メルマガ「マツワル」の購読者募集は終了しました。次回は3月を予定しています。
お知らせ2:新刊『風俗お作法』(しょういん)が一部書店で大変好調です。お近くの書店にない場合は取り寄せするか、アマゾンでご購入ください。この影響で、「風俗ゼミナール」シリーズの「女の子編」がアマゾンでまた動いているようです。在庫は少なく、こちらはこれ以上、増刷はされないと思いますので、お早めに。
お知らせ3:私も企画に関わっているDVD「嗚呼、涙のハードコアお笑い劇場」(大洋図書)が先日が発売になりました。こちらも書店流通で、アマゾンでも取り扱い中です。
お知らせ4:品切れになっていた書店もあるかと思いますが、『エロ街道をゆく』の4刷が決定しました。私の文庫では『魔羅の肖像』に続く好成績です。どっちかといえば、売れてないものが売れてくれた方がいいんですけど、この際、なんでもいいです。
この数ヶ月で連載が激減した私でありますが、それでもなお年末進行からは逃れられず、今回もまた軽い話で済ませます。
また新しいブログが登場しました。もんさんの「めくるめく集団ストーカー被害者の世界にようこそ」です。こんなガイドが欲しかった(「世界に」より「世界へ」の方がよかったかな)。
[1628/「集団ストーカー」というキーワード]で、「集団ストーカー被害者」の存在を認識して以降、[1703/「集団ストーカー」被害に悩む人々へ ]、[1716/消えたブログ]、[1719/瀬戸弘幸とは 1・集団ストーカーとの共振]
などなどで彼らの動きを探ってきたわけですが、ここに至って、もはや「集団ストーカー被害者」の存在を無視して瀬戸弘幸やその周辺の人々を語ることはできなくなり、なおかつ瀬戸弘幸も、彼らの存在なくしては、コメント欄で批判者に対抗することもできなくなってきています。
また、「集団ストーカー被害者」たちのブログを見ていると、頻繁に「東村山」「瀬戸弘幸」といった言葉が出てくることにも注目したいところです。彼らにとって、瀬戸弘幸は理論的な支柱であり、見方を変えると、「電磁波や電波の発信源は瀬戸弘幸である」と言ってもかまわないでしょう。
ここまでに述べてきたように、人は複数の視点を持つことで多角的に対象をとらえることができます。これによって「正しくとらえる」ことが可能になると同時に「娯楽としてとらえる」ということも可能になります。娯楽は対象を客体化することによって成立する営為だからです。
小説であれぱ、小説家が読者向けのガイドを小説の中に準備してくれているものです。つまり、小説の中に「小説を楽しむ」という視点が予め設定されています。
ところが、「集団ストーカー被害者」の書くものにはそれがないため、そのガイドを別途作ってやらなければ、初心者は気楽に楽しめません。万が一、うっかり信じてしまったりしようものなら、バカにされたり、訴えられたりしますので、安全対策としてもガイドは必要です。
「集団ストーカー被害者」たちは、我々が知っている世界とズレた世界に生きてます。「あっちの世界」ってことですが、「あっちの世界」は「こっちの世界」と無関係に成立しているのでなく、ほとんどの場合、こっちの世界の影響をなお強く受けています。
そのため、矢追純一が活躍している頃だったら、「私は宇宙人に誘拐された」「宇宙人は地球人になりすましている」といったことを言う人が多かったわけですが、宇宙人が野暮用で忙しくなって地球に来なくなると、別の対象を求めるしかなくなる。
「集団ストーカー被害者」の方々の書いていることを読むと、「集団ストーカー」がどの組織に属しているのかについては根拠がないわけです。好きな集団を任意で選んだ上で、いきなりその集団が自分を狙っていることになってます。
具体例を挙げるなら、野生動物がベランダでウンコしただけで、人為的なものと決めつける。仮に人為的なものだったとしても、その相手が誰であるのかわからないうちから、なぜか創価学会が犯人であると決めつける。
この時に、宇宙人や地底人、透明人間、四次元世界の住民といったような、かつてのSF小説らしい存在を選択してくれれば、よりわかりやすく娯楽として成立するのですが、そうはならない。
彼らなりのズレたリアリティを求める結果、また、すでにいる「集団ストーカー被害者」の主張になぞらえる結果、似たような対象を選択します。ああ見えて、流行に大変敏感な人たちです。
この世界からズレる際には、野放図に飛躍できるわけではない。乏しい想像力の範囲で慎ましやかにズレていくことから、バラバラの個人が主体となっているにもかかわらず、そこには自ずと流派が生じ、何をどう敵として想定するかによって、自分たちが分類されてしまうことになります。
一見突拍子もない存在ながら、この分類をやることによって、彼らの共通項を見極め、その特性を把握し、「集団ストーカー被害者」が描く世界をより安全に、また、より正確に楽しむことができるようになるはずです。
また、これをやることによって、今まで「右翼」「市議」といったジャンルにうっかり分類されてきた人々を、正しい場所に落ち着かせることも期待できます。
今後、「集団ストーカー被害者」の国を観光する際は、搭乗員である、もんさんこと、揉田悶之介さんに従うようにしてください。