自由は人間を幸福にするか

発行:ポット出版
長谷川 三千子 著, 佐伯 啓思 著, 竹田 青嗣 著, 小浜 逸郎 著
定価:1,800円 + 税
ISBN978-4-7808-0103-3 C0036
四六判 / 176ページ /並製
[2007年05月刊行]

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2019年4月。ポット出版から小浜逸郎が長年にわたって書き継いてきた倫理・道徳のついての36万字におよぶ論考、『倫理の起源』を刊行いたします。
この本の刊行にあたって、これまでポット出版から発行・復刊してきた小浜逸郎の著書を、お求めやすい価格で販売します。ぜひこの機会にこれまでの小浜逸郎のしごとをお手元に。

小浜逸郎『倫理の起源』刊行記念・特設サイト
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内容紹介

われわれはいま「幸福」か。「自由」を手にするとはどういうことか。ポストモダンの価値相対主義を超えて長谷川三千子、佐伯啓思、竹田青嗣、小浜逸郎が「自由」を語り合う。各氏がすすめる「人間の自由を考える本」も収録。

目次

◎不自由なものとして生まれ死ぬ人間
◎プラトンの「根源的不自由」の追求
◎近代的自由と人を殺す自由
◎近代的自由が失ったもの
◎古代ギリシャと近代の共通性
◎欲望の追求と自己中心性の問題
◎近代的自由のアポリア
◎近代の「正義論」の歪み
◎ルソーの一般意思をどう読むか
◎カントの「内面的善」の概念
◎一般意思と国権の問題
◎尊厳の承認と国家に命を投げ出すこと
◎ルソーとヘーゲルの「国権主義」の時代性
◎国家を正当付けるのは社会契約か暗黙の指示か
◎アメリカという国家の特殊性
◎自由とは”ある何か”の崩壊ではないか
◎与えられた自由、かち取る自由
◎自由がたどり着いたフリーターやニート?
◎二重構造の戦後日本
◎「大人」になるということ
◎相互承認と良心
◎ポストモダニズムか伝統か

シンポジウムを終えて
人間の自由を考えるおすすめ本

著者プロフィール

長谷川 三千子(ハセガワ ミチコ)

1946年生まれ。哲学者。著書に『バベルの謎|ヤハウィストの冒険』(中公文庫)、『民主主義とは何なのか』(文芸新書)など。

佐伯 啓思(サエキ ケイシ)

1949年生まれ。経済学者。著書に『学問の力』(NTT出版)、『自由とは何か』(講談社現代新書)など。

竹田 青嗣(タケダ セイジ)

1947年生まれ。哲学者、文芸評論家。著書に『「自分」を生きるための思想入門』(ちくま文庫)、『人間的自由の条件ーヘーゲルとポストモダン思想』(講談社)など。

小浜 逸郎(コハマ イツオ)

1947年生まれ。批評家。著書に『人はなぜ死ななければならないのか』(洋泉社新書)、『「弱者」とはだれか』(PHP新書)など。