伏見 憲明

作家。 1963年生まれ。 著書に『魔女の息子』(第40回文藝賞受賞/河出書房新社)、『さびしさの授業』(理論社)、『ゲイという[経験]増補版』(ポット出版)ほか多数。 編集長として『クィア・ジャパン vol.1〜5』(勁草書房)、『クィア・ジャパン・リターンズ』(ポット出版)を刊行。 詳細なプロフィールへ→

入試問題

今年、跡見学園など何校かの国語の受験問題に、拙著『さびしさの授業』の一部が使用されたとのことで、権利問題を扱っている団体から事後承諾を求める通知が届いた。一瞬、「なにぃ、無断使用かよ!」とムカつくものの、著作権問題に詳し [...]

お笑いネタ

仕事先の電話の対応でときどき面白いのがある。これまでの爆笑ベストワンは、某ゲイ雑誌の編集部にかけたときのこと。
「伏見と申しますが、○○さんお願いします」
「すみません、いま伏見は外出しております」
一瞬、なんのことやら [...]

書評『息子たちと私』

*初出 現代性教育研究月報 2006.1
私の散歩のコースにはグラウンドがあって、日曜日にはよく小学生のサッカーチームが練習や試合をしている。それを見守る親御さんたちの様子を眺めながら、親の気持ちというのはいったいどのよ [...]

ヒ…日高さん?!

ヒ…日高さん?! と思わず目を疑った。今月のバディのおまけDVDの中でズコズコと腰を振っている兄貴の顔が、ポットの日高さんによく似ているのだ。いやだ、こんなところで、アルバイト? などとスケベに凝視してみると、兄貴は大胸 [...]

いただいたご本『方法としての子ども』

今月、この本の著者の小浜逸郎さんが主宰されている「人間学アカデミー」の講師をやっている。引き受けたのを後悔するほど、大変な作業を背負い込んでしまった。3回の講演を新書にまとめるということなので、一冊書き下ろすのと同様の労 [...]

いただいたご本『多重がんを克服して』

著者は元「週刊金曜日」編集長・黒川宣之さん。伏見とは「オカマは差別か」以来の因縁の関係。というのは嘘(笑)。個人的に黒川さんに悪い感情を抱いたことはまったくなく、あの時、面倒くさがらずにシンポジウムに参加してくださり、ま [...]

ろくでなし

血圧が上がって死んでもかまわない。終わらない原稿なんかほっぽってもいい。俺様は今日は朝も早よから、パチンコ屋の新装開店に並んだのだ。なんたってなじみの店舗にCRエヴァンゲリオン2が新台導入されたのだから。午前8時半には地 [...]

いただいたご本『竜留城の王』

著者の浅野智哉さんは、以前、「ぴあ」の著者インタビューで伏見の『魔女の息子』を取り上げてくださった方で、そのとき、とても熱心に読み込んできてくれたのを覚えている。そういうライターさんはあまりいないので、印象的だった。あと [...]

あさがお

昨日は「人間学アカデミー」の第1回目の講演だった。会場の麻布学園に行ってみて初めて、そこがあの東大進学の名門、麻布中学・高校であることを知った(笑)。元塾講師としては(大昔)、これがあの御三家の一角かあと、感慨ひとしお。 [...]

キスだけじゃイヤッ!

島田紳介が司会の恋愛トーク番組「キスイヤ」に、素人ゲイカップルが出演していた。伏見はこういうのが大好き! つい仕事をさぼって見てしまった。彼らは24と25歳のなかなかのイケメンで、少し前、ゲイのパーティで知り合ったのだと [...]

血圧測定器

血圧測定器を購入。6890円。一発目から159の102という値で、買った甲斐があったもんだ。ワハハワハハ。なんて笑ってられん! これまでの不摂生のつけが回ってきたってやつ。中年って去年の自分ではなくなっていく、ということ [...]

いただいたご本『季刊セクシュアリティ』

”人間と性”教育研究協議会が発行している季刊誌「セクシュアリティ」をお送りいただいた。ほうほう、こういう内容なんだ、とページをめくっていたら、編集後記にこんな文章が記されていた。
「小学校高学年の女子が抱えている性につい [...]

友達がテレビに!

大学の同窓、鈴木裕之くんがテレビに出ていた! CXのスーパーニュースで国際結婚をしている夫婦としてレポートされていたのだ。もう卒業以来、ニ十年も連絡を取り合っていないけど、全然変わっていなかった。嬉しいやらなつかしいやら [...]

血圧

朝から母を連れて市の健康検診を受けてきた。母は血圧がかなりヤバい数値だった(本人にまったく自覚症状がなかったのが母らしい)。ぼくもこのところ頭が痛いときがあって、やはり高血圧気味になっていた。少し前に、台湾の相棒も血圧を [...]

復刊の期待

昨日は、京橋で『ブロークバック・マウンテン』の試写→感動おさまらず、地下鉄の中で涙する中年デブ→新宿で雑誌「ユリイカ」の対談→二丁目でQJrの打ち合わせ、という流れだった。
その途中、紀伊国屋本店に立ち寄ったときに、3階 [...]

映画『ブロークバック・マウンテン』

この映画に批評の言葉を加えることなどできません。
ただ言えるのは、これまでも、これからも、ぼくの人生で『ブロークバック・マウンテン』以上の作品はありえない、ということです。

ホラレモン

というゲイ向けエロビがあるのだけど、いまや本家ホリエモンもそんな風情。マスコミは手のひらを返したようにホリエモン叩きに狂奔している。彼の”合コン隠し撮り映像”まで流している番組もあって、もう気分悪くなった。だって、そんな [...]

アン・リー

アン・リー監督『ブロークバック・マウンテン』がアカデミー賞を前にして話題沸騰の模様。「バディ」でもニューヨーク在住のジャーナリスト・北丸雄二さんが、胸にしみ入るレビューを書いていた。彼の感動がそのまま文体になっていたので [...]

フライデーナイト

すっかり地元に引きこもっていた伏見だが、久しぶりに荒川を渡って都内へ。●新宿の東急ハンズを歩いていたら、コスプレのコーナーでHGのマネキンを発見。よく見たら、その一角が丸ごとハードゲイ・コーナーになっていて、ブレスレッド [...]

Newsweek

同じようなネタを10年前くらいにも書いたのだが。
Newsweek誌の今週号の特集が「ゲイ in Japan」。去年の秋だったか、伏見のところにも問い合わせが来て、その後どうなったのかなあと思っていたら、なかなか大きな記 [...]