2008-03-05
お部屋1419/今日のマツワル79
連日の更新です。読者募集期間中だからではなく、「餃子と米兵・番外」を「黒子の部屋」に転載した以上、結末も出しておかないとマズいでしょう。
< <<<<<<<<<マッツ・ザ・ワールド 第1874号>>>>>>>>>>
< 餃子と米兵・番外5>
沖縄強姦事件の被害者が告訴を取り下げる意外な展開になったわけですが、もうひとつ意外だったのは、そもそも強姦事件でもなんでもなかったらしきことです。今後は「沖縄中学生強姦冤罪事件」と呼んだ方がいいのかな。
http://www.asahi.com/national/update/0229/SEB200802290011.html
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沖縄の暴行事件、米兵を釈放 少女側が告訴取り下げ
2008年03月01日01時28分
那覇地検は29日、女子中学生に乱暴したとして逮捕された在沖縄米海兵隊員のタイロン・ルーサー・ハドナット2等軍曹(38)について、生徒が同日付で告訴を取り下げたとして不起訴処分とし、釈放した。生徒は29日、事情を聴いていた検事に対し「(事件に)これ以上かかわりたくない。そっとしておいて欲しい」と述べ、告訴を取り下げたという。これにより、海兵隊員は同日午後8時40分ごろ釈放され、米軍に身柄を引き渡された。
刑法は強姦(ごうかん)や強制わいせつなどについて、性犯罪被害者のプライバシー保護などの観点から、被害者が告訴を取り下げた場合は犯罪事実の有無にかかわらず起訴できない「親告罪」と定めている。
県警は2月10日夜、北谷町(ちゃたんちょう)北前1丁目の路上に止めた車内で女子中学生に乱暴したとして、同11日未明、強姦容疑で海兵隊員を緊急逮捕した。隊員は調べに対し「女子生徒に関係を迫ったが、拒まれたので乱暴はしなかった」などと供述し、容疑を否認。地検は強姦未遂罪の適用も含め、慎重に捜査を進めていた。
県警の調べでは、隊員は同10日夜、沖縄市の路上で、友人と一緒にいた女子生徒に声をかけ、「家まで送る」と言ってオートバイで本島中部の自宅へ連れて行き、その後、自宅から逃げ出した生徒を「家まで送ってあげる」と言って車に乗せて、北谷町に行った、とされていた。
女子生徒は、携帯電話で別の友人に「助けて」「外国人に連れて行かれた」と連絡。友人とその家族らが「連れ去られた可能性がある」と沖縄署に届け出た。同日午後10時45分ごろ、女子生徒から友人の母親に「逃げてきた」と電話があり、県警が北谷町の現場近くで保護した。
女子生徒が車の特徴などを覚えていたことから隊員が浮かび、県警は自宅前に止めた車の中にいた隊員に同署への任意同行を求め、緊急逮捕した。
(略)
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起訴できたとしても、せいぜい強姦未遂だったのです。記事からは「強姦」の文字が消え、「暴行」になってしまいました。
http://www.asahi.com/national/update/0301/SEB200802290013.html
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米兵釈放 「そっとしておいて、と」 地検「適正捜査」
2008年03月01日01時50分
「そっとしておいてほしい」。沖縄県で女子中学生を暴行したとして逮捕された米海兵隊員(38)が29日に釈放された理由は、女子生徒側の告訴取り下げだった。地元には戸惑いも広がったが、キスを迫り暴行しようとした行為は、これまでの捜査で浮かび上がっている。米軍基地と隣り合わせに生きる住民らの不安は消えない。
那覇地検では29日午後9時45分から、山舗(やましき)弥一郎検事正が隊員の釈放について説明。集まった約20人の報道陣に「被害者が告訴を取り下げたため本日付で不起訴処分とし、釈放した」と淡々と語った。
告訴が取り下げられなければ起訴できたのかどうかについても「事実が存在したかどうかではなく、告訴がないと公訴が提起できない。訴訟条件がなくなっているわけで、それ以上でも以下でもない。コメントすることは適切ではない」と述べるにとどめ、隊員の供述内容についても明らかにしなかった。ただ、県警による逮捕など一連の捜査の是非について問われると、険しい表情を浮かべて「適正だった」と語気を強めた。
告訴がなくても立件できる他の罪名で捜査を続ける可能性については「被害者の気持ちを考えると、他の罪で公訴提起するのは適切でない」と述べ、否定した。
女子生徒が隊員に声をかけられる場となった沖縄市の東門美津子市長は「被害者に対する心ない声もあり、つらい立場に追い込まれたのではないか。でも、米兵による事件が続いていることも、重い基地負担があることも何ら変わりはない」と話した。
「非道な犯罪を起こした米軍基地の撤去を」。そう踏み込んだ抗議決議・意見書を2月15日に可決した沖縄県読谷村議会の前田善輝議長は「基地がある限り沖縄に多くの米兵が存在し続ける。また事件が起きないか、心配だ」と語った。
95年の少女暴行事件を機に発足した「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」は当時、被害少女に「二度とこのような事件を米兵に犯させない」と誓いの手紙を送った。前事務局長の桑江テル子さん(69)は「基地がある限り、沖縄はこうした犯罪と隣り合わせの状態が続く」と嘆いた。
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どうやら、キスさえしておらず、強姦未遂で起訴することも難しかったよう。
言い訳がましいコメントばかりであり、言い訳がましい記事でもあります。どいつもこいつも、強姦されたことを前提にしていたため、こうなると、体裁が悪いですわね。私も体裁が悪いです。
警察、検察、県民、市民団体の総意で、告訴を取り下げるようにもっていったのではないかと思わないではない。地検の言い分のように、こうすれば冤罪であったことをはっきりさせる必要がないですから。
沖縄市長にいたっては、「被害者に対する心ない声」とやらのせいにしてますが、どう考えても、強姦されてもいないのに、されたかのように報道され、「米軍は出ていけ」などと県民は騒ぎ、政府までが動いてしまったことに動揺したのでしょう。それを「被害者に対する心のない声」にせいにするとはみっともないったらありゃしない。
「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」の前事務局長も、「二度とこのような事件を米兵に犯させない」と誓いの手紙を送る前に、「騒いですいません。二度とこのような冤罪を起こしません」と謝罪の手紙を送るべきでしょうに。さもなければ、「この団体がある限り、沖縄はこうした冤罪と隣り合わせの状態が続く」と非難するしかない。
米兵憎しのあまりに、警察も、報道も先走ってしまったのではなかろうか。私も先走りました。
「その後も事件が続いているから、強姦だと騒いだのは間違っていない」といったトーンの記事であり、コメントですけど、これも逆なんじゃねえの? 起訴できるかどうかもわからん程度の事件でジャップどもが大騒ぎして、外出禁止にまでされたことでストレスが溜まっていると考えた方が自然でしょう。
http://www.asahi.com/national/update/0302/SEB200803020007.html?ref=rss
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米兵また逮捕 建造物侵入の疑い 沖縄・嘉手納基地
2008年03月02日23時02分
ガラス戸を割って団体事務所に入りこんだとして沖縄県警は2日、米空軍嘉手納基地所属の上等兵ウェスリー・ケビン・タフト容疑者(21)を建造物侵入の疑いで逮捕した。米軍人らの不祥事が相次ぎ、在日米軍は沖縄などにいる軍人と家族、軍属の外出を原則禁じているが、タフト容疑者は高さ約2メートルのフェンスを乗り越えて基地外に出たという。1日には同基地に住む軍属が基地外で覚せい剤を使ったとして逮捕されたばかり。
(略)
沖縄では、女子中学生に暴行したとして2月11日に海兵隊員が逮捕された後、同17日に道路交通法違反(酒酔い運転)容疑で、同18日に住居侵入容疑でそれぞれ別の海兵隊員が逮捕された。このため在日米軍は同20日から、沖縄県と山口県岩国市の基地に所属する軍人らが公務や通勤などを除いて基地外に出ることを禁止。3日にこの措置を解除するかどうか検討する予定になっている。
(略)
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覚醒剤はともかくとして、そりゃ酒でも飲んで暴れたくなりましょう。
その理由はともあれ、どれだけ米兵の犯罪が連発していても、冤罪はまずいべよ。
米軍だってむかついているんじゃないかと思うのですが、彼らは偉いですわね。
今まで日本政府はこんなことも教えてもらえてなかったのかと驚きますが、米軍は着々と具体的な対策をとっています。
http://www.asahi.com/national/update/0227/TKY200802270385.html?ref=rss
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米軍関係者数、自治体別の人数を公表 防衛省
2008年02月27日23時56分
防衛省は27日、日本国内に住む米軍関係者の自治体ごとの人数を公表した。基地外に住む在沖縄米兵が少女に暴行したとされる事件を受け、日本政府と在日米軍がまとめた再発防止策の一環。軍人、軍属、家族を合わせた米軍関係者数が基地内、基地外居住の内訳を含めて発表された。
昨年3月末現在、全国に9万2491人が住み、都道府県別では居住者が多い順に(1)沖縄県(4万5403人)(2)神奈川県(2万2289人)(3)青森県(8989人)(4)東京都(8302人)(5)長崎県(4481人)となっている。
米側は今後も年に1度、日本政府に居住者数を伝え、各自治体にも通知される。
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日本対米国の闘いは今回もアメリカの圧勝です。中国対米国のトラブル処理競争も、アメリカの圧勝です。
米軍を見習って、警察も報道も県民も政府も、ハドナット軍曹と米軍に謝るべきです。なんで誰一人謝っていないんだろ。
報道を信じて本当に申し訳ない。と私は先に謝っておきます。今日は1日外出禁止にします(了)。
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