2012-02-22

お部屋2346/脱原発デモを突き動かすもの

前回はほとんど写真を出していなかったので、脱原発杉並デモで撮った写真の中から何点か出しておきましょう。

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ホントに子どもと親子が目立つデモでした。最後の彼はメルマガの読者で、昨年、デモで初めて会いました。彼はこんな活動を始めてます。近隣の方はご参加ください。

窓からも子どもたちが声援を送ってました。紙には「だつげんぱつ」、風船には「げんぱつとめて!」の文字。

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バス停にいたお母さんも。

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キリスト教会の人たちも外に出て手を振ってました。

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ガラスが反射してわかりにくいですが、美容室の人たちも、フライヤーをドアに貼付けて声援。

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歩道からも。

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新宿や銀座に比べると、はるかにホームってカンジでした。もちろん、迷惑がっていた人もいたのだろうとは思いますけど、あれだけ告知をしていたわけですから、出くわしたくない人たちは善福寺公園にカワセミでも見に行っていたんじゃないでしょうか。祭りでもマラソン大会でも花火大会でも苦情を言うのが好きな人たちがいますから、どこまでもゼロにはならないとして。

この長閑なムードの中、なんだ、あのカラオケカーは。悪ふざけにもほどがありますよ。もちろん、これはいい意味。悪ふざけもお祭り騒ぎも必要です。私も当日の朝まで歌う気満々だったんですけど、いざ始まったら、皆さん、替え歌を用意しているじゃないですか。「やべえ、オレはオレの歌の力だけで原発をなくすつもりだった」と恥じて、この日は断念しました。

カラオケカーはえれえ盛り上がり方で、沿道の人たちにも受けていて、絵にもなりますから、皆さん、あれを取り上げるのはよくわかるのですが、脱原発杉並をカラオケカーに代表させると誤解されそうです。隊列ごとにバラバラですから、何を代表させても間違いかもしれないし、何を代表させても間違いではないとも思うのですけど。

この日私は全体を見ていたかったので、ずっと歩道から各隊列を眺めていたのですが、最後に落ち着いたのは、首都圏反原発連合が集まった隊列でした。

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いつもの顔ぶれですから、あえてこの日、ここに着目した人たちはそんなにいなかったと思いますが、デモを揶揄するために「悪ふざけ」「お祭り騒ぎ」などと言うヤツらは、この隊列を見て言っているのか。

「怒りのドラムデモ」呼びかけ人の井出実氏のコールを聴いて、辛抱できず、私も最後はこの隊列で声を出してました。

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怒りと悲しみが混じった祈りのようなコールでした。

おかげで声が嗄れて、月曜日は声がまったく出なくなりました。この日、カラオケに行く予定が入ってなくてよかったです。怒りが抑えられなくなって、時々こういうことになります。

この日、怒りはそこかしこにありました。人がチラホラ蚕糸の森公園に集まり出した頃、入口では、福島県浪江町「希望の牧場」吉沢代表が怒りのメッセージを発信し始めてました。

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反原発運動に対して、「被災地のことを考えろ」などと抜かす奴らは、吉沢代表の言葉に耳を傾けろ。彼はデモの最中も車を移動させ、怒りを発し続けてました。

以下は阿佐ヶ谷駅前。

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他にも福島からの参加者がいて、あたかも東京の反原発運動と福島とが離反しているかのようなデマを流している輩はたいがいにしておけ。もちろん、東京の人間もいろいろであるように、福島の人間もいろいろ。しかし、少なくとも私がこれまで何度か福島に行った印象では、原発、東電、政府に対する怒りがあるから、同じ怒りをもっている人たちとつながれる。「もっと東電を批判して」とも頼まれましたから、私は怒り続けますよ。

怒りの声を出すと、「恐い」「近寄りたくない」だのと言う人もいます。そこで、楽しそうに振る舞うと、今度は「真剣味がない」「お祭り騒ぎ」などと言い出す。難癖をつけることが目的のイチャモン屋どもが。この日も、黙って歩き続けているグループがいましたが、こういう人たちには「地味」だのなんだのって言うんでしょう、どうせ。

実際のところ、デモにも楽しさはある。これも『デモいこ!』に書いた通り。あるいは、前回書いた人とのつながりもまた楽しい。

しかし、根源にあるのはやはり怒りであり、悲しみです。昨年来、右派の人たちと行動をともにすることが多いのも、その点において思いを共有できるからです。

笑顔であっても、デモに参加しているほとんどの人は怒りを秘めている。じゃなかったら、休みの日を潰してわざわざデモに来ないでしょう。私だって、善福寺公園でカワセミを見てますよ。バードウォッチャーではなく、私はスネークウォッチャーですけど、ヘビはまだ早いので。

カラオケでも怒りを込めている人たちがいました。揶揄のためにカラオケが悪ふざけだと抜かすヤツらは、山本夜羽音の歌を聴け! 写真をクリックすると歌が聴けます。ウソです。

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山本夜羽音がどれだけ被災地の子どもたちのために尽力しているのか、その上でどれだけの怒りを抱いているのかを知る私はウルウル来ましたよ。これはホント。

歌を歌っても、叫んでも、怒りは発散されない。怒り確認し、共有できるだけ。消えない怒りに突き動かされてデモに出続ける。

脱原発杉並デモは次回も参加します。