2011-12-08

お部屋2275/偏狭左翼の戯言について

こんな私でも、年末になると忙しくなって、ツイッターもほとんど見ていなかったのですが、BeneVerbaという人物が、自分勝手なことを書き散らしていていることを知りました。

以下をお読みください。

「脱原発運動は敵を見誤っていないか」

この人物はツイッターで意味不明の文句を言ってきたのですが、何度かのやりとののち、一方的に消えました。

悔しかったのかなんなのか知らないですが、今になって、こんなことを書いてきたわけです。

では、改めて全ツイートを転載しておきましょう。BeneVerba氏と違って、相手のツイートも読めるようにし、なおかつすぐに確認できるように、リンクもしておきます。相手のツイートをすべて読んでいただいても、こっちは全然不都合はないものですから。
 

 
kureichi 松沢呉一
「新右翼と称する」ってなんだ? こういう無神経なことを書くから、「市民と称する左翼ども」と言われる。RT @vibrajive 確かにこれは論外…。 RT @onoyasumaro 経産省前テント。今日付けでやっと針谷氏来訪に触れた日誌。

BeneVerba
つまり経産省前テントひろばの「無神経」は許容できないのに、針谷の「従軍慰安婦」への人権蹂躙は許容範囲なわけだ。 RT @kureichi 「新右翼と称する」ってなんだ? こういう無神経なことを書くから、「市民と称する左翼ども」と言われる。http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/7b6429df17ee76c58718b4dc784d707a

kureichi 松沢呉一
@BeneVerba へえ、経産省前のテントは従軍慰安婦のためのものなんだ。何を根拠にそんなことを言っているのか、明示していただけますか。

BeneVerba
何を言ってるのだあなたは? RT @kureichi へえ、経産省前のテントは従軍慰安婦のためのものなんだ。何を根拠にそんなことを言っているのか、明示していただけますか。

kureichi 松沢呉一
@BeneVerba 意味不明のことを書いてきた人間に、その意味を問うているのですよ。自分でも意味不明なんでしょうね。

BeneVerba
針谷の姿勢を問うているのに、勝手に私が「経産省前のテントは従軍慰安婦のため」と言ったように解釈したのは、あなた。議論を混乱させてうやむやにしようとしている。 RT @kureichi 意味不明のことを書いてきた人間に、その意味を問うているのですよ。自分でも意味不明なんでしょうね。

kureichi 松沢呉一
@BeneVerba 原発以外の針谷氏の思想に私は関与してないですから、それについて意見表明する義理はない旨はこれまでにも繰り返してきた通り。にもかかわらず、従軍慰安婦を持ち出す以上、経産省前のひろばは従軍慰安婦のためのものなのですねと聞いてます。

BeneVerba
ツイッターの性質上、「何かもめごとらしい」と受け取られてはかなわない。再び @kureichi 氏が、「従軍慰安婦」を否定する針谷大輔を許容すべき、という自らのイデオロギーを経産省前テントひろばに対して押し付けようとしていることを確認する。

kureichi 松沢呉一
@BeneVerba 説明ができないからって、デマはやめましょうね。私がツイートしたのは、名前も所属も明示している人物に対して「称する」などと書いたことが失礼であるということですよ。

BeneVerba
言い逃れ。では、関与しようとすべきだ。間違いなく「従軍慰安婦」は現在進行中の重要な問題なのだから。そして、あなたが自分のイデオロギーを経産省前テントひろばに押し付けようとしているのは事実だ。 RT @kureichi 原発以外の針谷氏の思想に私は関与してないですから…

kureichi 松沢呉一
@BeneVerba 現にそれを実践している私に、それを理解できない偏狭なあなたが「言い逃れ」と言うことになんの意味もないですね。イデオロギーを持ちこんでいるのはあなたであり、そのイデオロギーの押しつけをしているのもあなたです。

kureichi 松沢呉一
恥ずかしがり屋さんなんじゃね? RT @kdxn このへんのアホサヨク、匿名が多いですね。 @BeneVerba
 
 
メンションつきで書いてきたのは以上。BeneVerba氏が自分のところでは転載しなかった部分までを読めばすでに結論は出てますね。

これ以降、私はBeneVerba氏については一度も触れていないかと思います。フォローする価値などないので、通常、目にはつかないですし。
  
 
以下は蛇足ですが、BeneVerba氏の愚論をネタに改めて私の考えを書いておきます。

そもそもこのやりとりは、団体名も名前も名乗っている人物に対し、それを記載せず、「新右翼と称する」と書いたことに対して、私は無神経であると指摘したことから始まってます。

恥ずかしがり屋さんのハンドルネームではあっても、ここではBeneVerbaという名前を出しています。これをわざわざ伏せて「アホなサヨクと思われる人物」なんて書くのは失礼だとの感覚が私にはあります。現実に議論さえ成立しない相手だと思うのですが、それでも名前くらいは出す。

団体名も名前もわかっていて、その団体が新右翼に属することもわかっていながら、あえて伏せて、「新右翼と称する」と書いたのは、新右翼への嫌悪感を表明しているためだと推測でき、だから、相手に倣って「市民と称する左翼ども」と皮肉ってみました。実際にそう思っているのでなく、「この人のやっているのはこういうこと」と例示したわけです。

ここで指摘しているのはそれだけのこと。これを書いた時点で、すでに私は「テントひろば」には関与する気がなくなっていて、これ以降、「テントひろば」には行ってませんし、ほとんど触れてもいないはず。ただただここではその言葉遣いを指摘したまで。

対してBeneVerba氏は、いきなり従軍慰安婦を持ち出してきたわけです。私はそんなことは一言も触れておらず、針谷氏も反原発の場で、そんなことは一言も言っていないにもかかわらず。

「テントひろば」は原発に反対する場だと私は認識しています。「テントひろば」の関係者も、個人的意見としつつ、「従軍慰安婦問題の抗議行動に連帯表明することはあり得ない」と明言し、公にも誰でも参加できるはずの場ですから、意味がわからないです。

BeneVerba氏が原発の問題より、従軍慰安婦の問題を優先するのは勝手。自分ちで勝手にやればいい。しかし、それを一方的に持ち出してきた以上、その場は従軍慰安婦を論ずる場なのかと問うのは当然でしょうし、私は自分の考えをアホでもわかるように説明してます。

現に私は、左翼であれ、右翼であれ、宗教団体であれ、デモの場ではともに歩いてきています。打ち上げ等では議論になることもありますが、それはそれとして、デモでは一緒に歩きます。

針谷大輔氏、鈴木邦男氏らが呼びかけている「右から考える脱原発ネットワーク」のデモにも繰り返し出ています。第一回目のデモで「日の丸を掲げるデモには抵抗がある」とデモの前にスピーチした上のことです。そういう人間も排除しないデモです。

鈴木氏については、古くからの知人であり、多数著書も読んでいますが、針谷氏についてはデモで初めて知り合っていて、その思想もさして知りませんし、知る必要もないと思っています。

他の反原発のデモでも、主催や呼びかけ人の思想をいちいちチェックしないのと同じです。ほとんど毎週デモに行っているのに、それらの人々全員の思想を吟味する暇はなく、そうする理由もありません。デモ自体に賛同できるかどうかだけが問題。あらゆる点において私が納得できる思想をもっている人たちだけが主催していたり、呼びかけていたりするデモしか出ないんだったら、ひとつとして出られるデモはなくなりかねない。

あれだけ批判してきた瀬戸弘幸氏とでもデモではともに歩くと以前から明言しており、その後、西村修平氏とも歩いています。西村修平氏が「右から考える脱原発デモ」に来た時には、むかつきながらも、「同じ電車に乗り合わせただけ」と自分を納得させて、離れて歩きました。

打ち上げには来なかったので実現しませんでしたが、デモのあとであれば「ベランダのウンコはどうした?」と聞いたかもしれないですし、他の場では引き続き批判もしましょうが、それでも一緒に歩く。もちろん、そのデモのルールから逸脱する、デモの妨害をするようなことがあれば話は別です。

このような実践を現にしている私に「言い逃れ」とはこれまた意味不明です。意味不明のことばっかりツイートしてきやがります。自分が納得できない他者の考えを理解しようともしない偏狭さがよく出ていますね。その上、「関与しようとすべきだ」なんて押しつけをしてくる。自分から文句をつけてきて、なおかつ押しつけをやっておいて、【「何かもめごとらしい」と受け取られてはかなわない】なんて言い訳めいたことを書き、それをツイッターのせいにしている。どんだけ自分勝手な人なのでありましょう。

【「従軍慰安婦」を否定する針谷大輔を許容すべき、という自らのイデオロギー】なんて妄想も広げておられますが、「そこでは開示されていないその人の思想に関与しないこと」と「そこでは開示されていないその人の思想のすべてを許容すること」との区別もつかないんですね、この人は。

私ら「シングルイシュー・チーム」が制作している「デモ参加者の声」では、右翼団体に所属している人にも、左翼セクトに所属している人にも話を聞いています。中には新左翼のデモに出ている右派、「右からデモ」に出ている左派もいます。それらの人の言葉を聞いてもらいたいとは思いますが、それらの人の思想にすべて賛同しているはずがない。すべてに賛同していたら、頭がおかしい人です。それが現実ですから、取り上げているだけのこと。

BeneVerba氏には許しがたい現実でしょうけど、なにを考えてか、BeneVerba氏は「デモ参加者の声」をRTしています。あんな人であろうとも、こちらとしてはRTしていただくのは大歓迎ですが、BeneVerba氏の考えからすると、RTする時は、その制作者や出演者の思想を逐一チェックして、自分と完全合致しているかどうか確かめるべきなんじゃないですかねえ。つまり、RTした以上、あの動画に出ている人たちのイデオロギーをすべて許容しているわけですな。

インタビューに答えてくれている方々は別にするとしても、私が全編インタビュアをやっている動画を他者に薦めたのですから、私の思想も許容したわけですよね。で、私は【「従軍慰安婦」を否定する針谷大輔を許容すべき】というイデオロギーをもっているんですよね、ちょっと小耳に挟んだところによると。そのそれも許容なさったんですね。「そこまでは関与していない」じゃ済まないらしいですよ。「関与しないこと」と「許容すること」の違いを区別しておけばこんなことにはならなかったのに。

BeneVerba氏と同様、「××だけは特別(だから排除しろ)」という考え方は他の人たちからも私は聞いています。そりゃ、人によっては「中核派は特別」「共産党は特別」「自民党は特別」「創価学会は特別」「日の丸は特別」…(延々続く)など、いろいろあるでしょうよ。私にとっても許しがたい人物、許しがたい考えはありますが、ここでは問わない。

右派からもBeneVerba氏と同様に「××だけは特別」と私は非難されています。言っていることは同じです。つまり、これは右翼、左翼の特性ではなく、「ある種」の人々に共通した特性です。こういう人々はどこにでも一定数いるんでしょう。野間易通氏がよく言っているように、全体主義者の特性と言ってもいいかもしれない。他の場所で詳しく論じているので、ここでは省略しますが、私は単なる性格だと思ってます。狭量な性格、独善的な性格。メタ弱視と言ってもいいでしょう。「私にとって関与すべき」「私にとって特別」は他者にもあることが理解できないわけです。

「多くの人が関与すべき」と考える「現在進行中の重要な問題」はさまざまあります。障害者問題であったり、労働問題であったり、貧困問題であったり、冤罪問題であったり、環境問題であったり、食糧問題であったり、教育問題であったり、チベット問題であったり、セクシュアリティの問題であったり…(延々続く)。たった今生きるか死ぬかの問題もあるわけです。

「現在進行中の重要な問題」だから「関与すべき」であるなら、BeneVerba氏は当然すべてに関与しているんでしょう。偉いこってす。

私もいくつかの問題に関与しているわけですが、それを互いに押し付け合って、すべてに関与しなければ原発に反対もできないんだったら、いったいどこの誰にその資格があると言うのでしょう。いるんだったら、連れて来いや。

私は電力会社社員にも、経産省の職員にも、その家族にもデモに来て欲しいと言い続けていますし、全国的に悪名を知られつつある植松青児氏とさえも、デモでは一緒に歩いています。私のことを嘘つき呼ばわりして、何度釈明を求めても無視し続けていることについては、今度会ったら文句のひとつも言うかもしれないですけど、そんなサイテーの人間とでも、デモでは歩きますよ。

優先順位は人によって違うし、場面によっても違う。「誰でも参加できる場」「誰にでも来て欲しい」と銘打った場では、原発問題のみを語ろうというのが「シングルイシュー」であって、もちろん、すべての場がそうでなければならないという話ではない。ある思想、ある特性をもった人たちだけが集まる場もあっていい。それを明示すればいいだけのことです。

BeneVerba氏は従軍慰安婦に関与している人しかデモに出て欲しくないんでしょうし、脱原発運動に関わって欲しくないらしい。それに同意する人は、彼の関与する運動に参加すればよいと思いますよ。どこの誰かも明らかにしていないので、どこにBeneVerbaさんが関与する運動が存在するのかもわからんですけど、従軍慰安婦と脱原発を掲げる運動をどうぞやっていただきたい。私は全然邪魔しないです。その際は「従軍慰安婦に関与しない人の参加不可」ってちゃんと明示して欲しいものですな。

このエントリへの反応

  1. 松沢 呉一様

    このBeneVerba氏とやらのブログを読みました。

    意見:脱原発運動は敵を見誤ってないか――朝日新聞のレイシスト肯定記事に
    http://beneverba.exblog.jp/17025071/

    そもそもが、「脱原発」運動とはあくまでも原発やめさせるための運動なわけで、その場には左右のイデオロギー対立は関係ないし、またあってはいけないのです。

    「左」の反天皇主義者で無政府主義者であれ、「右」の「日本軍従軍慰安婦性奴隷」否定で中共・北朝鮮・韓国否定論者であれ、「脱原発」の一点で一致しているならば、共にやれるものでなければならないのです。また、そうでなければ現実問題として「権力」が推進している原発をやめさせることなど、とてもできません。

    であるから、西村修平氏が大嫌いでも、西村氏が「脱原発」である限り、彼とデモで共に歩くことはちっともおかしくはないのです。また、西村修平氏は原発に関しては「脱原発」で一貫しています。もし、今後変節して原発賛成に回ったら、その時には「原発賛成に転向した」として西村氏を叩けばいいだけのことです。

    「左右のイデオロギーの喧嘩」は、お互いに「脱原発」運動の場以外の所でやるべきこと、なのです。

    この区別のできない「大人になれない人」が、左右共に多すぎますね。

    このBeneVerba氏なる人、典型的な左のセクト主義者のようなので、おかしな屁理屈ばかり並べている。

    何の関係も無い「従軍慰安婦」問題と「脱原発」問題を結び付けたり、針谷氏を「レイシスト」と決めつけたり、「二〇〇七年に、アメリカ、EU、カナダなどから従軍慰安婦に関する「決議」を出され」たからとか、「原発は日本の国家権力の問題」だと言ったり。

    原発が国家権力による推進であるのは世界共通のことで、何も日本に限ったことではありません。それこそ、中共も韓国も原発推進国なのですから、中共の原発は中共の国家権力が、韓国の原発は韓国の国家権力がやっているわけです。無論、アメリカ、フランス、英国なども同様です。

    つまり、日本においてはまずは自国である「日本の原発」に反対するわけですが、当然に中共、韓国の原発にも反対であるわけです。しかし、中共、韓国は他国なので、日本の国民がその「外国政府」に対して「国民としての意思表明」はできないという違いがあるわけです。

    しかし、このBeneVerba氏の「原発は日本の国家権力の問題」なる言い方では、まるで「原発問題」というのは「日本の原発」だけの問題であるかのように受け取れてしまいます。では「日本の原発」には反対でも、「中共、韓国の原発」には反対ではないのか? また、こうした文脈であるならば「日本の核武装」には反対でも、「中共や北朝鮮の核武装」には反対ではない、という左翼の論法と同じことになるのではないのか、とさえ解釈できてしまいます。

    「慰安婦問題」、仮にこれが左翼が言っている通りの「日本軍による性奴隷システム」だったとしても、これはあくまでも「女性に対する人権蹂躙問題」であり、「人種差別(レイシズム)問題」では全くありません。

    また、アメリカ、EU、カナダなどが「慰安婦批難決議」を出したことなど「東京裁判」の延長線上での動きであるとすれば、何ら不思議なことでも「正統」なことでもありません。欧米諸国は「慰安婦問題」自体の真偽の問題ではなく、単に「日本叩き」の手段・材料として「慰安婦問題」政治利用しているに過ぎないからです。

    また、針谷氏は「日本民族主義者」ではあっても「人種(差別)主義者」ではないでしょうから、「レイシスト(人種差別主義者)」という批難は事実に反しているでしょう。確かに「民族主義者」の中には「レイシスト(人種差別主義者)」もいますが、そうでない人もいますから「民族主義者」=「レイシスト」ではないからです。

    このように、このBeneVerba氏なる人は、「自分の主義」に反する人間は徹底的に否定するという姿勢なので、これこそ「排他主義・排除主義」の発想であり、もし、こういう人たちが権力を握れば、「その主張」に反する人間は徹底的に排除され差別、弾圧されることになるでしょう。まさに、旧ソ連、中共、北朝鮮の共産党独裁権力がやってきたことが「それ」なのですからね。

    要するに、このBeneVerba氏なる人は「脱原発運動は反日・反国家運動でなければならない」と言っているわけで、こういう人間こそが「脱原発」運動をイデオロギー化して潰して行くのです。

    30年前から一貫して「脱原発」をやって来た、まさに「脱原発運動」の旗手とも言える広瀬隆氏も、「保守でも右でもいいんです、脱原発の人はみな結集して欲しい。とにかく原発をやめさせることが先決中の先決なんですから。右と左のケンカは原発がなくなった後でやればいいんです。日本という国が滅びてしまったら、右も左もないんですから。」と言っているんですからね。

  2. おっしゃる通り。

    原発をなくすことより、自分の思想や立場を守ることが大事な偏狭な左翼には辟易とします。もちろん、右翼にも同様のタイプがいますけど。

    こういう連中の化けの皮が剥がれたことはよかったと思ってます。