2009-09-11

お部屋1953/国会議員の乳首

昨日、ある出版社から、「田中美絵子について情報をもっていないか」との問い合わせがありました。風俗ライターってことで、知っているのではないかと思ったのでしょう。

「日本で初めてヌードを公開したことのある女性議員が誕生したことを歓迎する趣旨の記事だったら協力する」と伝えたところ、「そうするつもりです」とのこと。でも、なんの情報をもっていないです。残念でした。

搭乗員をやりながら、アルバイトでライターをやったり、映画に出ていただけで、それほど活動をしていたわけではないんでしょう、おそらく。

これに対して、「週刊文春」9月17日号は、わさわざ乳首写真までを公開して、「経歴をきちんと明かした上で、有権者に信を問うべきではなかったか」と書いています。面白い考えです。立候補者はバイト歴まですべて明らかにしなきゃいけないらしい。無署名の記事ですが、これを書いたライターは「草の根」と同レベルです。

こういう一文を添えてヌード写真まで掲載することに意義があるかのように見せかけたいのでしょうが、「国会議員のエロ写真を出せば下世話な好きな読者が飛びついて、雑誌が売れて金儲けができる」という意図をきちんと明かした上で、雑誌を出すべきではないんかな。

下世話な興味で記事を作ることをどうしてそうも恥ずかしがるのでしょう。国会議員の乳首を見たい人たちはたくさんいるのですから、堂々と出せばいい。それが恥ずかしいと思うんだったら、出さなきゃいいのに。

「週刊文春」としては、「アサ芸」や「週刊実話」とは違うと見せかけたいんでしょうが、同じだろ。そういったゲスな記事を出すこと自体よりも、記事を出す意図をごまかすために、他者を攻撃する方がずっとゲスです。

週刊誌はどこも休刊の噂が出ている中、「週刊文春」だけは安泰にも見えるのですが、乳首で部数維持を図るしかないくらいに厳しいのかもしれず、「週刊文春」が乳首写真を出す以上、なんか名目が欲しいってことなのだろうと推測したりもします。

話はこれでおしまいですが、ついでになんか書いておきますか。

昨日タコシェに行ったら、『唐沢俊一検証本』がドーンと平積みになってました。
15438644.jpg
書影を出しても、なにがなんだか、わからんですね。

毎日動いてはいるのですが、当然のことながら、すでに当初の勢いは止まってまして、増刷分の300部を売り切るには思っていた以上に時間がかかりそうです。

「唐沢俊一検証blog」の読者でもまだ購入していない方がいっぱいいるはずですし、私の読者でも買っていない方がいるはずですので、店頭か通販でお買い求めください。「300部は増刷してよさそう」と言った私も、「500部でも大丈夫でしょう」と言った店長も、立場上、売れてもらわなきゃ困りますので。

「ネットで読めばいいや」と思っている方々もいらっしゃいましょうが、本が売れればkensyouhanさんはさらに検証に力が入るってものです。また、数字を出せば、改めて本にしようと思う出版社が出てくるってものです。

タコシェに寄った際、『エロスの原風景』がまた入荷していたので、サインをしておきました。おみくじつきのサインとなってます。大凶が極稀に入ってまして、これが当たりってことです。特にいいことは何もないと思いますが。
61Kxx_YPtOL._SL500_AA240_.jpg
こちらは発売後2ヶ月目の数字から予測すると、半年で千部ってところです。目標の1500部は無理でも、1年経てば採算ラインの1200部は超えそうです。少ないっちゃ少ないですが、健闘したと言っていいでしょう。

「著者キャンペーン」の効果です。あの中で「雑誌の書評に取りあげられるより、力のあるブロガーが書いてくれた方が本は売れる」と書きましたし、「modernfreaks」のインタビューのどこかでもそういうことを語ってますが、時々出版関係者から「読みました」と言われます。なんとなく皆さん察知していても、はっきりと書いた人があんまりおらず、目からウロコだったみたい。改めて数字を出して改めて考えないと、気づけそうで気づけないものです。

ところで、旧著の在庫を調べたところ、『恐怖の大玉』はまだ100冊以上残っていて、先日、アマゾンで在庫切れになっていたのはたまたまみたい。

次に品切れになりそうなのは、『60分ロマンス』でした。

978_4_939015_67_0.jpg

あと48册しか在庫がないです。千部以上、断裁したせいです。それでも半分以上売れたので、それほど悪くはないですが、増刷にはなりませんので、買おうかなと思っている方はとっとと買った方がよろしいかと。

このエントリへの反応

  1. つか、そういうネタに喜ぶのって風俗ライターの前歴云々ってのと変わりないですよね。

    正直、千葉7区補選で太田和美氏への元キャバクラ嬢云々ってのを興味本位で取り上げているのを見て辟易としましたよ。エリートじゃなきゃ政治家はなれないのか、って。こういう家柄とか前歴とかに拘っている心根が、下手したらどうしょうもない世襲候補を当選させている原動力になっているんでしょうな。

  2. そういうものを見たがる気持ちは私もわかるんですけど、「乳首を見たい」って気持ちと、「政治家として問題あり」ということとはまったくの別問題です。

    その区別さえつかない頭の悪いライターが正義面した文章を書くこと、それを編集者がよしとする雑誌のありように反吐が出そうになります。

    「アサ芸」や「週刊実話」を例に出してますが、風俗ライターやエロモデルたちに日頃世話になっているこういう雑誌でさえもまた時に正義面するので頭が痛いです。内心は蔑視しているわけですよ。

    その点、私のところに電話してきた編集者は「叩く気はない」と言っていたので、そういう雑誌なら、私は協力します。協力できなかったわけですが。

    現実にはキャバクラ嬢の前職は結局なんの問題にもならなかったように、一般大衆の方がずっと健全でしょう。

  3. 私もエロスの原風景を買いましてどうせならサイン入りの方がとタコシェで買いましたね「エロ本は楽し」でした。
    ちなみに好きなエロ本は「えろちか」です。

  4. 祖父さま

    ありがとうございます。

    「えろちか」も連載ではすでに取りあげてます。このシリーズはたぶんパート2で終わると思うのですが、それには入らないかな。

  5. 日本初は「沢たまき」じゃなかったんだ…、調べてみるとセミヌードまでだったみたいですね。
    我々のような一般人でさえ少しは調べるというのに、誰かさんたちときたら…。

  6. トカチェフさま

    たしかに沢たまきはエロイメージが強いですけど、セミヌードさえ私は記憶にないです。