2009-05-06
お部屋1838/『最後のパレード』盗作事件から見えてくるもの
ここ数日、アマゾンのレビューを読むのが楽しみだったのに、『最後のパレード』のページが削除されてしまったのが残念です。記録として残しておくべきだと思うんですけどね。
それに引き換え、楽天ブックスのレビューは何? 楽天ブックスとアマゾンの利用者の質がどれだけ違うのかを見るために、これはこれで末永く晒しておいて欲しいです。
いよいよ話題が拡大しつつある中村克・矢野穂積コンビですが、この影響がいろんなところに出ています。この二人が界隈の話題を独占してしまっためたに、瀬戸弘幸一派の存在がかすんでしまってます。ワールドワイドウェブさんは引き続き話題にしてますが、瀬戸弘幸はもともと矢野穂積と朝木直子に踊らされていただけのパシリみたいなものですから、黒幕の矢野穂積が前面に出てくると影が薄くなるのは当然であって、かくなる上は「内部告発虚言事件」「ベランダのウンコ事件」なみのお笑いネタを用意していただくしかないでしょう。期待してます。
では、中村・矢野コンビの言っていることについて、もう一度、確認していくとしましょう。
かつて私はこう書いたことがあります。
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肖像権や著作権の面白いのは、自分の権利を侵害されると大騒ぎするくせに、他人の権利には無頓着になりやすいことです。あるいは他者を批判する時にはそれらをあげつらうくせに、自分では同じようなこと、あるいはもっとひどいことを平気でやっていたりする。
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もちろん誰も彼もがそうなるわけではないのですが、ある種の人々はしばしばこの陥穽にはまって、その独善的な体質を露にします。
この一文は、「草の根」に対して書いたものですが、今回はさらにわかりやすい形で、この傾向を見せてくれています。
かつて「草の根」は薄井政美市議に対しての議員辞職勧告請願を出しています。その請願のひとつは、中村克が提出し、朝木直子が紹介議員になっています。
この請願書にはこうあります。
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知的財産権侵害を奨励する姿勢はコンプライアンス精神を無視する愚行であり市議として甚だ不適任である
薄井政美氏のブログや住民投票を求めた市民連絡会の公式ブログにおいて、薄井氏は当方からの再三の忠告にも関わらず、違法投稿された「You Tube(ユーチューブ、11月7日に放映された報道番組の海賊版)」を見るよう勧める記事投稿を何回も行ってきた。米国が中国の著作権侵害をWTOに提訴した記事や日本でも著作権をめぐる法改正への検討が始まったという記事を目にするとき、元新聞記者の経歴を有する薄井政美氏のこの確信犯的行為はまさに断罪されるべきものであると言わざるを得ない。 薄井政美氏のブログや住民投票を求めた市民連絡会の公式ブログにおいて、薄井氏は当方からの再三の忠告にも関わらず、違法投稿された「You Tube(ユーチューブ、11月7日に放映された報道番組の海賊版)」を見るよう勧める記事投稿を何回も行ってきた。
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これで議員辞職すべきだと言うのですよ。
この主張のバカバカしさについては繰り返すまでもないとして、彼らは、違法性があるかもしれない著作物を観るように勧めるだけで、「コンプライアンス精神を無視する愚行であり市議として甚だ不適任である」「確信犯的行為はまさに断罪されるべきもの」と考えているのですから、だったら、まずは自分からその考え方を実践しなければ筋が通らない。
では、今回の彼らの主張はいったいなんなのでしょうか。
『最後のパレード』収録の33本の原稿のうち32本が盗用であることがほぼ明らかにされ、サンクチュアリ出版とともにネットから拾った文章を改編したことを自分でも認め、サンクチュアリ出版も回収を決定したというのに、なお中村克や矢野穂積は珍妙な論理で、盗用を否定しているわけです。
YouTubeの画像を観るように勧めるだけでも断罪されるべきとしながら、YouTubeの動画をコピーして販売する行為はなんら問題がないとするのがこいつらです。
要するに、「金儲けのためであっても、自分がやっていることはすべて正しい」「自分に敵対する他人がやっていることはすべて間違っている」というのがこいつらの考え。自分らのために世界が存在していると思っていやがる。
矢野穂積・朝木直子を評価する際に、「反創価」「アムネスティ」「市川房枝」などといったワードに目くらましされるマヌケな人たちも世の中には多数いて、東村山には投票までしてしまう人たちたがいるわけですが、出版史上稀に見る盗作事件を通して見た時に、それらの言葉がいかにまやかしかわかるはずです。
関わりたくないと思う気持ちも理解できますが、ぜひとも皆さん、改めて、矢野穂積・朝木直子がこれまで何をしてきたのか、今現在何をしているのかを検証してくださいな。今ならよくわかるはずです。