2008-03-19
お部屋1429/これが日本の政党だ
わが国の各政党は、漢民族によるチベット人虐殺事件について、どんなコメントを出しているのでしょうか。
自由民主党のサイトを検索しても、チベットのことはなにひとつひっかかりません。
日本政府が中国に対して弱腰なのは今に始まったことではないですが、中国の安い労働力と巨大なマーケット、豊富な資源に依存していくしかないこの国としては、強気になれない。ここで強気になったら、財界からの反発をくらいましょう。そんな党です、自民党。
中国産の安い食品を買い、安いフリースを着て、100円ショップを利用している私としても、事情はわからんではない。出版界でも、中国マーケットのおかげで会社を維持できている出版社が多数ありますし(この詳しい事情は以前「マツワル」に書きました)。
ここは中国的な表と裏の使い分けを導入して、日本政府は黙りこくって中国政府との友好関係を維持し、野党は激烈な中国政府批判をやっていけばよろしいのではなかろうか。
それにつけても、【〈生命・生活・生存〉を最大に尊重する人間主義を貫き、人間・人類の幸福追求を目的とする】とまで言い切る公明党ですから、政権党であっても、党としてはなんか言っているに違いない。
検索すると、「公明新聞」の転載として、山口那津男議員が参院予算委員会で【さらに山口氏は中国のチベット暴動で現地の邦人保護に万全を期するよう求め、黄砂や漂流漂着ごみに関する国際協力に力を入れるよう述べた】とあるだけです。
「創価学会員の〈生命・生活・生存〉だけを最大に尊重する人間主義を貫き、創価学会員の幸福追求だけを目的とする」と修整した方がいいと思います。
小沢一郎は、すでに強く中国を批判しているので、民主党には期待できます。しかし、ここも何も言ってません。
社民党も同様。どうやらキスさえされていなかった沖縄の女子中学生の事件を利用する集会の記事は出ているのに。「そっとして欲しい」という本人の意志はどこまでも無視です。
日本共産党は「しんぶん赤旗」の記事を転載してますが、ひたすら中国政府を言い分を紹介しているだけです。共産党らしさを貫いてます。
全滅でした。
共産党以外の各党は、いろんな立場の人がいますから、足並みを揃えて党として何か発言することは難しいのでしょう。左右を問わず、政党に期待なんぞできないってことです。
あとは民主党の枝野幸男衆議院議員が代表の「チベット問題を考える議員連盟」がどれだけやってくれるかです。次の衆院選では、チベット問題を投票の目安にすることにします。
しかし、そもそも政治家に期待するのが間違っているとも言えて、ここは個人で行動です。他人がやらないことを批判する暇があるなら、自分で行動すべし。土曜日は中国大使館へ。
枝野幸男議員は超人大陸でチベットについて語ってきます。
http://www.choujintairiku.com/edano/
各政党は利権もあるので「党」として物事は言えないでしょうが、「チベット問題を考える議員連盟」や各議員としては発するものが今後出てくるかもしれません。
このあと、「チベット問題を考える議員連盟」は的確な声明を出していて、
http://www.tibethouse.jp/news_release/2008/080319_giren.htm
おそらくあの声明も枝野議員なり、その秘書なりが書いたものでしょう。ワシは次の衆院選で枝野議員を応援します。
>>ワシは次の衆院選で枝野議員を応援します。
正しい選択かと思います。
また、自民党の太田誠一も今週号の超人大陸で胡錦濤と会った時のエピソードとしてチベットの話を語っていました。
http://www.choujintairiku.com/otab/
彼は今与党側の要職についていないからこそ語れるのでしょうが、こうした発言が超党派でもっと出てきてほしいと願うものです。
[...] もしワシが創価工作員だとしたら、創価学会がチベット問題について何もコメントしていないことを批判し、公明党も同様であることを批判し、毎日新聞と創価学会の関係を批判し(以下省略)、世間の目を欺いていたってことです。 [...]