2008-09-19
お部屋1655/ブログの主宰
まだ忙しいので、どうでもいいことをいくつか。
熱心な読者はご存知のように、私はゼリーが大嫌いです。固有名詞のゼリーじゃなくて、食べるゼリーね。飲むゼリーも大嫌い。息が止まりそうになって飲めないです。
なのに、毎年のように、どっかしらからお中元にゼリーが送られてきます。今年も「水まんじゅう」が送られてきました。いやがらせかと。ゼラチンではなく葛ですけど、似たようなものです。
このところ、ゼリーを連発しているため、「松沢はゼリーが好きなのか」と誤解している人がいるかもしれないので、強く注意を促しておきます。これまた似たようなものでも、水ようかんやプリンは食えますので、来年のお中元は水ようかんかプリンにしてください。ういろうもダメなので、名古屋土産は板角総本舗のえびせんべいにしてください。
次のどうでもいい話。
同じく「裸の大陸チャリティー・プロジェクト」街頭募金のお知らせをしながら、私と荒井さんの告知は細かなところで、違っているところがあります。
荒井さんの告知では、ナチュラルハイが「主宰」になってます。元の資料も「主宰」です。しかし、私はこの言葉を外してます。
「主宰」はもっぱら個人に使用します。会、団体、組織をとりまとめて代表する役割の人ってことです。継続するイベントのとりまとめる人を「主宰」とするのはいいとして、一回こっきりのイベントのとりまとめを「主宰」とするのはどことなく違和感があるとともに、この場合は個人でなく法人ですので、「主宰」は使わないでしょう。
「主宰」と「主催」はかぶる部分があるにしても、意味がズレますので、タイプミスしやすい言葉です。そこで、私はこれを外し、ナチュラルハイにも「ここは主催だろう」とメールしておきましたので、たぶん一般のメディアに送付した資料では「主催」になっているだろうと思います。
この「主宰」という言葉、どことなく偉そうです。「劇団の座長」というより、「劇団の主宰」と言った方が権威がありそうです。この場合、劇団という集団をとりまとめて代表しているのですから、言葉の意味からして、なんら間違いではありません。
ところが、偉そうであるがために、「集団のとりまとめ役ではないだろう」という場合に、この言葉を使う人がいます。ミスではなく、確信的にこの言葉を使用している人には、共通した心性がありそうです。
薄井市議の議員辞職勧告請願に反対する署名をした人の中でも、ブログをやっているだけで、「主宰」と表現しているライターがいます。いまさら名前は出さないですが。コメントのとりまとめはしているにしても、また、それ以外にも管理をする部分があるにしても、ブログの作業は原稿を書くことだけじゃないですか。それだけで、「『黒子の部屋』主宰」「『黒子の部屋』代表」と私は名乗らないし、名乗れません。恥ずかしいですから。
また、「月刊プレイボーイ」で書評の連載をやっているからと言って、私は「月刊プレイボーイで書評を主宰」とは言わない。「『スナイパーEVE』でインタビューを主宰」とも言わない。雑誌の連載の場合は、編集部が「継続するか打ち切るか」の権限をもっている以上、主宰という言葉の権力性みたいなものがそもそも書き手に存在していないとは言えますけど、一人でやっていることについて、「主宰」という言葉は似つかわしくないわけです。
これと同じく、団体を仕切っているわけでもないのに、「ブログの主宰」と書く人は、どこかに権威を渇望するところがあるのだろうとの想像がつきます。権威主義ってことです。アジビラを「新聞」と言い張り、会費を払っているだけの団体名を利用する「草の根」にも通じましょう。
で、瀬戸弘幸著『ネットが変える日本の政治』の書影を見てください。帯に「『極右評論』主宰」とあります。「極右評論」は、「日本よ何処へ」の前身タイトルなんですよね。つまりは、単なるブログです。
その版元が「世界戦略研究所」。これもご自分がやっている「団体」です。5分で調べられることも調べないで、ガセ情報に踊らされているだけの「ジャーナリスト」「評論家」に世界戦略など研究できるわけがないと思います。
こういう言葉の選択に、内面は透けて出るものですね。
なるほど。自分一人しかいなくても「○○研究所所長」「○○○会代表」「○○○会長」と名乗るだけで、何か有力な人物の様に見えてしまう訳ですね。
また一つ「草の根」もとい珍虱から学ぶことができました(爆
こういうことをしたがる人たちって、たぶん気が小さいのだろうと思います。であるが故に、肩書きや団体名をことさらに尊大に見せたがる。根拠がないために「!」を連発するのもそれと同じです。
http://d.hatena.ne.jp/three_sparrows/20080823/p1
こういった表現に「人」がよく出るものですね。
[...] もちろん、ミハルさんの文章の間にある空白にはフェムト波動が見え隠れします。 「1655/プログの主宰」に書いたように、プログをやっているだけで「主宰」と名乗りたがり、コピペをするだけで「世界戦略研究所」と名乗りたがる人には、権威主義とその裏にある小心さが見え隠れします。 [...]
[...] もちろん、ミハルさんの文章の間にある空白にはフェムト波動が見え隠れします。 「1655/ブログの主宰」に書いたように、ブログをやっているだけで「主宰」と名乗りたがり、コピペをするだけで「世界戦略研究所」と名乗りたがる人には、権威主義とその裏にある小心さが見え隠れします。 [...]