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[第4章●デジタルな環境構築]
7… タグを手打ちする理由
[2005.08.06登録]

石田豊
ishida@pot.co.jp

ぼくは、基本的はHTML文書はタグを含めてエディタで手打ちしている。その時に、いくつかのタグ表現をかな漢字変換の辞書に単語登録しているということは前回(「短縮形単語登録はしないというウソ[デジタル/シゴト/技術]」)書いた通りである。

今回は手打ちしている理由を述べたい。つまり、なぜWebページ作成ソフトを使わないで、タグまで打つのか、ということである。理由はいくつも存在する。

もっともシオたれた理由は、ぼくがまともなWebページ作成ソフトを持っていないからである。けっこう高いしねえ。

持っていたこともあるんだけど、バージョンアップもずっとしていないし、今やHDの中にも入っていない。あるのはコンピュータのおまけでついてきたヤツくらいだ。

反対に、もっともリキんだ理由は「タグをも含めて表現である」と思っているからである。日記やノート、メモなどのたぐい、つまり私的な文章を書く場合はなんでもアリなんだけど、他人が読むことを前提として書かれるすべての文章は、まずは内容より書式だと言ってしまっていいだろう。

たとえば「原稿」であれば、段落のアタマは1字下げるとか、句読点が行頭に来ることがないようにするとかという「約束事」を知り、それを守って書くということが、まず要求されることだ。

ちょっとでも科学系のものなら、動植物名はカタカナっていうのもあるよね。「印度象」などと書いてはいけないのだ(いや、ホントはいいんだけど、そう書くためにはかなりの実力とパワーがいる)。

HTML文書でも事情は同じだと思う。HTML文書においては、タグは表現の一部である。たとえば、「著者」と「編集者」がいるとすれば、HTMLのタグは(少なくともその「著者」の文章の中に限れば)、編集者のシゴトではなく、著者の表現の守備範囲であろうと思うのだ。

HTMLというのは歴史的にそういうもんだろうとも思う。

しかし、そうは言っても、「タグをも含めて書く」ということと「タグをエディタ上で手打ちする」という作業の間には、距離がある。タグを書くのはなにもわざわざ手打ちしなくても、Webページ作成ソフトを使えばいいからだ。

そこから先は、だから、作業性の問題になってくるのかもしれない。

ぼくは原稿(Webのためのものだけでなくほぼすべての原稿)をMacあるいはWindowsの日本語エディタの上で書いている。このように短い文章であれば、ことさらメモを作成することもないから、頭の中に出てくる発想に従って、順次、言葉をタイプしていくわけだ。で、その中で何か別のサイトのことを言及しなければならない流れになれば、タイプを打つ手をやすめ、ブラウザのブックマークかなにかから、そのページを表示させ、中身が自分の覚えていた通りかどうかとタイトル、URLなどを確認する。

タグ手打ちなら、そこで確認したことを、いきなりそのままタイプしたらよい。Webページ作成ソフトでタグ部分だけをあとから書くのなら、URLなどを別途控えておかなければならない。作業が二重化してしまう。

前回も触れたように、リンクのタグは「あはれふ」とタイプして変換とすれば「<a href="">〓</a>」となるので、ダブルコーテーションの中にURLを、ゲタの部分にページタイトルを書き込めばいい。前(ブラウザにFireFoxを使うわけ[デジタル/シゴト/技術])に書いたように、ぼくは「CopyURL+」というFireFoxのエクステンションを使っているので、ページタイトルとURLはワンアクションでペーストできる。

文中で使うタグなどは、実は数がしれている。10程度のタグの使い方と書式を覚えれば、それで十分だ。なにも一生懸命勉強するとかなんとかの世界ではない。

それに、タグを自分で意識的に書いていると、HTMLの「考え方」のようなものがよく見えてくる。HTMLでできること、できないことが、そもそもの「考え方」に大きく支配されているということも見えてくる。

もしかすると、それが手打ちのもっとも大きな理由かもしれない。

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NTJ会長さんより
ご意見いただきました

[2005-08-29]

*無題*

あたしは別の二つの側面から、HTMLタグの手打ちを支持します。
まずその1は、既存のHTMLエディタは、何れも恐ろしく汚いHTMLを吐く、という事実です。
どんなに優秀なHTMLエディタでも、余計な冗長と誤った用法を山のように出力します。
そして最悪なのは・・・
・・・ためしに、INPUTエレメントを二つ並べて入力して見てください。二つの項目は、ぴったりと並びましたか?
変な隙間が空きませんでしたか?

HTMLには、「空白・タブ・改行コード等の連続は、一つの空白と見なす」という規約があります。
「無いと見なす」のではなく、「一つの空白と見なす」のですね。
HTMLエディタは、例外なくタグをグループで区切って改行して出力します。
それが、邪魔。
単純な手打ちでINPUTエレメント同士を接続させて入力すれば、画面上の入力項目は、綺麗に連続して表示されます。

そして、もう一つの大きな理由は・・・
手打ちなら、上記のようなHTMLの持つ性質を、細かく理解できること。
HTMLから進歩して、JavaScriptやCSS、

NTJ会長さんより
ご意見いただきました

[2005-08-29]

ごめんなさい、途中で送信してしまいました・・・

(頼むから、確認ウインドウくらい、出して欲しいよぉ)
気を取り直して・・・

そして、もう一つの大きな理由は・・・
手打ちなら、上記のようなHTMLの持つ性質を、細かく理解できること。
HTMLから進歩して、JavaScriptやCSS、CGIへと歩を進めた時、生まれながらのHTMLエディタ利用者は、多大な苦労に直面することでしょう。
それらの世界では、HTMLの性質が判っていないと、ほとんどお手上げです。

折角サイトを作るなら、できるだけHTMLを手打ちして、その仕組みを理解するようにして欲しいものです。
自力で次の一歩を進めたいのなら・・・。

石田さんより
ご意見いただきました

[2005-08-30]

すんませn

>(頼むから、確認ウインドウくらい、出して欲しいよぉ)

すんません。近日中に対応します。

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