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[第4章●デジタルな環境構築] 3… ドメインの構造はどうなっているか |
[2003.12.25登録] |
石田豊 |
自分のドメインを持つとなれば、ドメイン名というのが、どういうふうな構造になっているかを知っておきたくなる。 たとえばpot.co.jpというドメインを例にとって見ると、一番右側にあるjpを「トップレベルドメイン」、次のcoを「セカンドレベルドメイン」、potが「サードレベルドメイン」というふうに呼ぶ。 トップレベルドメインは略号でTLDと表記されることが多い。TLDには国や地域ごとに割り当てられたccTLD(country code Top Level Domain)と、国・地域に限定されないgTLD(generic Top Level Domain)がある。 われわれが取得可能なgTLDには以下のようなものがある。 .com……商用(だけには限らない) .net……ネットワーク(だけには限らない) .org……非営利団体(だけには限らない) .biz……企業専用 .info……汎用 .name……個人専用 ただ、gTLDは上記だけには限らない。たとえば.aeroというgTLDがある。これは航空関係だけに許されているgTLDだし、.museumという博物館・美術館だけに許されるgTLDもある。 ずいぶん前のことだけど、朝日新聞がcomサイトだということに対し、「アメリカのドメイン使ってて、ヘン」なんて感じの批判があったが、.comはアメリカのドメインではなく、gTLDであるので、この批判はあたらない。 しかし、gTLDでありながら、.govだとか.milはそれぞれアメリカ政府、アメリカ軍関係に限定されている。正直、こういうのは不愉快なんだけどね。 gTLDのフルリストが知りたい向きはIANA | Generic Top-Level Domainsを参照していただきたい。 これらgTLDを管理しているのはICANN(アイキャン Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)という非営利団体であるが、実際の登録業務はレジストラと呼ばれるICANNからの委託を受けた民間企業が行っている。 いっぽうのccTLDは、世界の国々、地域に割り当てられている。ご存知の通り日本は.jpである。アメリカは(.comではなく).us。トンガ王国は.to、.tvがツバルって具合。ccTLDは各国のNIC(Network Information Center)という非営利団体が管理している。日本のNICはJPNIC(社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター)という。 個々のccTLDによって、その運用方針は異なる。日本や韓国(kr)のように、そのドメインの主体の分野によって、go(政府系)、ed(教育系)、co(会社系)などといったセカンドレベルドメインを指定しているところもあるし、またそもそもそのccTLDに登録できる主体が、その国や地域の中に実在しなければならないというルールを持っているccTLDもあれば、金さえ払えば誰でもいいとしているccTLDもある。前出の.toや.tvはそのいい例で、日本人でもこれらのサフィックスをもつドメインを取得できる。 ccTLDのリストはいろんなところにあるが、もっともオーソドックスなのはIANA | Root-Zone Whois Index by TLD Codeかな。 ccTLDの取得も、各NICの委託を受けたレジストラが行っている場合が多い。 最近のニュースとしてはネパールのccTLDである.npが日本向けに(ドットニッポンと読み下して)提供されるようになった、ということがある。 われわれが自分のドメインを取得するためには、gTDLないし、日本のccTLD、または海外に広く公開されているccTLDの中から選択するわけだ。 ドメイン名は、完全な「先取主義」である。つまりは、先にとったものがち、の世界である。使える文字に制約はあるものの、その範囲内であれば、どのような名前を付けても勝手だ。 ただ、そういうシクミを利用して、転売目的でもってありがちな名前を押さえてしまうというようなことが頻発したため、各NICやレジストラでは一定の制約を掛けていることも増えてきた。 ま、そのような悪意を持っていなければ、今でも「先取主義」であるということは変わらない。 われわれの目的、つまり「永久に使えるメールアドレスを確保するために自分のドメインを持つ」から言えば、ドメイン名なんて、いわばどうでもよい。 しかし、自分でドメインを持つとなると、やはり気になるのがこのドメイン名だろう。 トップレベルドメインをどうするか。これは費用とのからみもある。 先取主義であるから、トップレベルドメインで、自分の希望する名前がすでに登録されていれば、ダメ。 自分のドメインを取る取らないがを決断しないまでも、ドメイン名がまだ「空いている」かどうかが気になるところだろう。 そこで、いろんなところにある「ドメイン検索」を使えばよい。たとえば「ネットグルーヴwhoisドメイン検索」。ここの入力欄に、とりたいドメイン名を入力する。これで「空いている」かどうかがわかる。 まずは、ここで気に入ったドメイン名が使用可能かどうか、チェックしてみよう。 |
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