2012-03-23
お部屋2381/森蒼太郎についてのお願い
アメリカの大学でアジア文化を研究している人物からの問い合わせがありました。森蒼太郎についてでした。ビックリしましたよ。アメリカ人のくせして、どうして、この人は森蒼太郎を知っているのか。どうして、私に問い合わせてきたのか。
以前、メルマガで取り上げたことがあるので、アメリカにメルマガの読者がいたかと思ったのですが、検索してみたら、このブログに書いてたわ。全然覚えてなかった。本人によると、やはりこれを見たそうです。
これは図書館について論じたシリーズで、どういう本が図書館に所蔵されているのか、あるいはいないのかの例のひとつとして出しているだけです。わずか数行の記述ですが、その研究者は「他に手がかりがない」と。
日本全国の図書館を探しても、あそこに挙げた3冊の本は1冊たりとも保存されていないかもしれない。あの「図書館の中では見えないこと」シリーズは日本の図書館の現状を知るにはいい内容かと思うので、暇な人は読むとよろしい。国会図書館には日本で出たすべての本があるなんてウソを信じちゃダメっすよ。
で、彼は「来週日本に行くので、森蒼太郎の本を見せて欲しい」と言います。
時々「そんくらいネットに出てっだろ」みたいな内容のことを問い合わせてくる大学生や大学院生がいます。ワシはグーグルじゃねえよ。ggrks。
もう少し複雑な内容の場合は教えてあげることもありますし、時には過去に書いた原稿を送ってあげることもあるんですけど、送ったっきり何の音沙汰もなかったりします。まんま大学のレポートや卒論に使うんだべな。
アホ学生ならともあれ、マスコミ関係の問い合わせも似たようなもので、こういうことがたびかさなって、最近は問い合わせを無視することが多いのですが、森蒼太郎となると、こっちが興奮しますわ。私が知らなかった資料もあっちからコピーを送ってくれて、これは一肌脱ぐべえ。
ところが、ワシんところは、本を段ボールに詰めて積んでいるので、どこに何があるのかわからんのです。時間をくれれば探しますが、1週間や2週間では無理です。
そうは急いでおらず、今回の来日に間に合う必要はないそうで、著作権はすでに切れてましょうから、出てきたらコピーを送ろうと思うのですが、もしこれを読んでいる方の中に、森蒼太郎の震災ものを所有している方がいらっしゃいましたら、ご連絡をいただけないでしょうか。森蒼太郎の本は未だ現物を見たこともないので、一度現物が見たいらしい。本と言っても、ペラペラのチープな冊子なんですけどね。
「日本の古本屋」に売りに出ている森蒼太郎のものは教えておきましたが、もし森蒼太郎の震災ものを売りに出している古本屋さんがあったらご一報を。どのくらい予算を使えるのかわからないですが、値段によっては買うかも。エロ関連で、私がもっていないものだったら、私が買います。これも値段次第ですけど。
論文で何を書こうとしているのかまで踏み込むのはためらわれるので、具体的に何を書こうとしているのかは聞いてないのですが、森蒼太郎自身についても知りたがっています。私もこの人のことはよくわからんのですよ。当時の雑誌でも名前を見かけることはなく、冊子のシリーズも全部で何冊出ているのかさえわからない。
矢嶋楫子が亡くなって過去を暴かれた時に、どういう評価をされていたのか調べようと思っていまして、ちょうど時期がだぶるので、ついでに調べておいてもいいんですけど、もし森蒼太郎について何か知っている人がいたら教えていただきたい。私も知りたいです。
森蒼太郎の冊子シリーズを出していた大京堂書店についても知りたいそうです。大正13年に出版された『男女生殖器図解研究』という本がうちのどっかにありますけど、それくらいしか私もわからんです。
以上、こちらに連絡をいただければ本人に伝えます。コメント欄に書き込んでいただいても、mat@pot.co.jpにメールを送っていただいても、どちらでも可。
追記:よくよく見たら、澤田順二郎の本など、他にもうちには大京堂書店の本が多数ありました。教えてあげなきゃ。