2010-12-08
お部屋2144/桜井誠の過去と現在(追記あり)
初めての方は以下を先にお読みください。
2139/「メタ視力」リンクまとめページ
著作権に話がスライドしたはずなのですが、続きは次回に回して、先に12月4日の在特会などによる渋谷でのデモの騒動について触れておきます。
どう評価するかの前に、事実の確認だろうと思って、ここまで様子見をしてましたが、以下の記述でほぼ間違いなさそうです。
http://kdxn.tumblr.com/post/2132625433/12-4
「もっとアップで撮れなかったんか」と苛つきつつも、以下の動画を見れば、「黒い彗星」は、歩きながらデモの前面に向かっているところがはっきり映っており、西村修平側からつかみかかっていることがわかります。
デモ隊の前に立ってそれに反対するアピールをする行為の評価については意見が別れるとしても、「デモ参加者に飛びかかり」という産経新聞の記述は間違いであり、「黒い彗星」に暴行を加えたのは、「黒い彗星」の排除を大きく超えた犯罪、にもかかわらず、「黒い彗星」を逮捕した渋谷警察は不当。ここまでは確定でしょう。
仮に自分らの行為に正当性があるというなら、証拠動画を全編出せばいいものを、デモ隊側は都合よく編集したものしか公開しておらず、少なくともこの動画を出した人間は、自分らの行為に恥ずべきことがあったと認識しているであろうことが推測できます。
デモに参加していた人たちの多くも、この経緯を正確には見ていないはずなのですから、「何があったのか」の判断をするためには、動画の公開は必須です。それをやらないのは、恥ずべき行為を隠蔽し、デマを流すためであることは歴然としていて、事実の検証をする気もなく、する能力もない連中が、またぞろデマを鵜呑みにしています。
それにしても、デモに反対する人間がたったの一人立っただけで集団で暴行を加え、「逮捕しろ」と連呼する彼らの過剰反応は一体なんなのでしょう。
この姿は、実家に取材があっただけで慌てふためき、さらには以下のようなことを書く桜井誠の姿そのものです。
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講談社が誰も知らない自社のマイナー左翼誌の知名度をあげるために私人の情報を勝手にあちこちにばら撒いてくれたおかげで、ここ24時間だけで襲撃予告やら脅迫やら幾つも送られてくるようになりました。それほど憎ければ堂々とナイフをもってきて刺せと呼びかけたのですが、自分で刺す度胸のない卑怯者は個人情報を晒して頭のおかしい反日極左を煽り立て、襲撃をそそのかしているようです。一応、刑事事件としてすでに動いており、また民事においても弁護士と相談の上対応することになっていますが、前々から申し上げているように、これまで何人もの人の命を虫けら同然に奪ってきた反日犯罪極左に情報が流れている以上、あまり悠長なことを言ってられる状況ではないかも知れません。ただ、私の身に何があっても在特会自体は昨年時点で設定している緊急事態マニュアルに基づいて、滞りなく運営を継続できるように整えています。
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いったいどこをどう読んだら、この記事が自分の名前を利用して雑誌の知名度をあげようとしたものであり、頭のおかしい反日極左を煽り立て、襲撃をそそのかしていると読めるのかな。クラスメートさえも知らない存在だった自分の知名度を上げるために在日を利用した自覚があるからこその発言か。
襲撃予告やら脅迫が届いているというのが本当だとしても、「ごっこ右翼」内部の対立が強まっている中、それに関わる嫌がらせの可能性も十分あるでしょう。どいつもこいつもいかれているわけで。また、「g2」の記事がそのきっかけだったとしても、過剰な期待を桜井誠に寄せてきた支持者が今度は憎悪を向けている可能性も十分あります。どいつもこいつもいかれているわけで。事実、デモの動員が激減していることからしても、離反している支持者が増えていることも想像できます。
それを「頭のおかしい反日極左」の仕業だと言うんだったら、その根拠を提示すればいいわけですが、なんもないのでしょうね、おそらく。
「講談社が自分の名前を利用するくらいに大物」という自己評価をしながら、それだけの偉大な人間の実家を取材し、生い立ちを記述するだけで脅え、裁判をほのめかすアンバランスさは、まさにここまで書いてきた彼らの特徴を体現しています。「先生に言いつけてやる精神」が炸裂。
黒田大輔は言うまでもなく、瀬戸弘幸や西村修平らに比べれば、まだしも冷静な判断ができる部分を残しているのではないかとも思えていた桜井誠もこの醜態。これではベランダのウンコが手榴弾に見える西村修平と同じではないか。
この桜井誠の一文を読めばわかるように、彼は「g2」の記事が間違いだとは一言も言っていない。こういう場合、事実であっても、「事実無根」だと喚く人が多いものですが、桜井誠は事実だからこそ問題にしています。そこだけは潔いと言えますが、そのことによって記事の信憑性を確かなものにしている。
桜井誠が脅えているのは、「左翼」でも「在日」でもなく、自分の過去です。そして、誰にも知られないようにしてきた現在の自分です。ここにこそ彼の弱点があることを自ら声だかに語っている。その結果、恐怖心を妄想の域まで高めてしまい、それを探ることの意義をいよいよ雑誌やジャーナリストに、そして、多くのヲチャに与えてしまっています。
その脅えた姿は、存在を認知されることもなかったTの内面が今もそのまま桜井誠の中に息づいているのだとの確信をも抱かせることにもなります。「度胸のない卑怯者」が同類の連中を煽り立ている時だけは、その自分を忘れられるんでしょうね。
Tを知ることは桜井誠の今を知ることです。哀れなのはTではなく、虚像が脆くも崩れつつある桜井誠です。
次回、著作権の話に戻ります。
追記:動画の詳細な分析は「安禅不必須山水」のペットボトルを置いて・・・~ ビデオ「12.4黒い彗星@渋谷」解読~を参照のこと。
対して、有門大輔の言い分を読むと、「現実に何が起きたのか」を知ろうともせずに、デマ混じりに、一方的な自分らの都合を言い立てているだけであることがよくわかる。あの段階で、相手が誰であるのかを知っていたはずがなかろうに。つまり、誰であろうとも、自分らのデモの前に、たった一人で横断幕を掲げる人間は集団の暴力で潰すってこと。いかに彼らが脅え切っているのかよくわかろう。
たった一人の抗議者を
集團暴行したのは明白です。
黒い彗星さんが流血してましたから
にこにこ動畫にあがっている作為的な
動畫は黒い彗星さんが在特會に近寄った
ところで終了しています。かれらがみせていない部分は
集団暴行しているからですよね。
黒い彗星さんは刑事事件として告訴しないのかな?
するならわたしは援助したい。
>「もっとアップで撮れなかったんか」と苛つきつつ
メタ視力シリーズで取り上げていただきありがとうございます。
お言葉をお返しするようで申し訳ありません。
撮影してた携帯カメラをデモ側に奪われないようにするため、
十分安全な距離から撮影するしかありませんでした。
松沢さまのこのシリーズを毎回楽しみにしております。
これからも黒い彗星さんのことよろしくお願い致します。
ペットボトルを置いて
http://d.hatena.ne.jp/hokusyu/20101207/p1
「12.4黒い彗星★救援会」
http://twitter.com/free_antifa
12.4 黒い彗星救援会ブログ
http://d.hatena.ne.jp/free_antifa/20101207/1291739195
XBOX360さま
集団暴行があったこと自体は議論になっていないです。彼らは正当防衛を主張しているわけで。問題はそこに至る経緯です。「何が問題か」を正確に把握して議論した方がよいかと思います。
「黒い彗星」さんは、被害届を出さなかったことがすでにツイッターやミクシィで報告されていますよ。そこも議論になってますが、私は非難も支持もしないです。「どう闘うか」という運動論はいろいろあっていいので。「断固裁判で闘うべき」と思う人は同じことをやって裁判で闘えばよい。
夏みかんさま
コミュで時々拝見してます。夏みかんさんがどこまで彼の行動を知っていたのかわからないですが、「やるなら準備を整えてからやれ」という思いがありました。だからと言って非難はしないですが。
この一件について、私は「黒い彗星」さんの行動を理解はしますが、それ以上については立場を表明していないです。する必要はないと思っているので。したがって、救援会のスタンスとはちょっと違ってます。そこんとこ、よろしく。
松沢さま
事実をそのまま申し上げますと、当日まったくの偶然から彼に同行することになりました。
>「やるなら準備を整えてからやれ」
これはわたしのほうこそ彼に言いたいです。
ショック・クライシスを理解していない救援会にも困らされました。
これからもよろしくお願い致します。
夏みかんさま
そうなんだ。行動そのものではなく、何も準備をしていなかったことに対して軽卒だなあと思います。あの程度の軽卒な行動をする自由くらいは確保されるべきだと思いますので、「軽卒だなあ」でおしまいですが。
ショック・クライシスって何? 私も理解していないです。
松沢さま
わたしは愚行権を認めておりますので。
ただ、彼はわたしの誇りでもあります。
ショック・クライシスはショックから起こる心的な危機状態のことです。
危機理論、危機モデルで検索していただけると出てきます。
わたしにはあの集団リンチと不当逮捕がかなりのショックでした。
これは彼も同じでしょうし、彼のほうがダメージが大きいのではないかと思ってます。
夏みかんさま
>ショック・クライシスはショックから起こる心的な危機状態のことです。
ありがとうございます。
>彼はわたしの誇りでもあります。
その気持ちは尊重しますが、私は全然同意できないです。ごめんなさい。