2010-10-15
お部屋2107/16歳のAV嬢とその報道
いよいよ明日です。
http://www.loft-prj.co.jp/lofta/schedule/lofta.cgi
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緊急開催!!!!
「ありがとう東京三世社!〜総天然色の夢〜」
エロ本業界で燦然と輝いていた巨星が堕ちる!!
ありがとう東京三世社!!
全国の同志よ集え!
みんなで大画面で「千人斬り」のベスト傑作選を拝もうではないか!
【出演】
松沢呉一(性風俗研究家、日本で一番エロ本を持っている男)
安田理央(フリー編集者、ライター)
福田光睦 (Modern Freaks Inc.、元ワイレア出版)
福原豊(フリー編集者、元東京三世社)
あらいたつる(細々と漫画&官能小説家、元東京三世社・バイト)
青木隆介(元東京三世社)
他、鋭意交渉中!!
【スペシャルゲスト】
末井昭(白夜書房編集局長)
【司会】
雨宮まみ(ライター)
OPEN18:00/START19:00
前売¥1,500/当日¥1,600(共に飲食代別)
前売チケットは阿佐ヶ谷ロフトA下記ウェブ予約、電話予約にて受付中!!TEL:03−5929−3445
※このイベントは過激な映像の投影が行われますので、条例により18歳未満の方の入場はできません。
当日入場の際に身分証(免許証、学生証、社員証、パスポートなど公共機関が発行する証明書)の提示が必要となります。
http://www.loft-prj.co.jp/lofta/reservation/reservation.php?show_number=517
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どうせ捨てるしかないでしょうから、この日、東京三世社の在庫を投げ売りできないかと思っていたのですが、もう外には出さないということで、実現できませんでした。残念。拙著『エロスの原風景』は売りますけどね。投げ売りはしないですが、そろそろ割引していいんじゃなかろうか。どうせ在庫は捨てるしかないので。
告知のために、久しぶりに「黒子の部屋」の更新を続けたら、やっぱり長い文章を書くのはいいなと。
このところ、ツイッター離れが進んでいて、まったく見ない日、まったく書き込まない日が増えているのですが、いよいよ加速がつきそうです。バカ話をして時間を潰したり、知人の近況を知ったり、情報を集めたり、短時間で告知をする道具としてはいいんですけど、十分に人に伝えらないストレスもあります。
そのストレスは、メルマガ「マッツ・ザ・ワールド」で発散していて、1日1本と2本の日を繰り返すペースで配信していて、月に40本以上配信。それでも原稿が溜まりすぎており、タイムリーなネタは「黒子の部屋」に回していこうかとも考えてます。
引き続き、ここで「カストリ雑誌の定義と歴史」「雑誌『りべらる』の位置づけ」「昭和20年代後半のB6雑誌」「エロ雑誌における印刷の発展」「実話雑誌の系譜」「赤線の定義」「花電車のはじまり」「元祖ストリップを額縁ショーとすることの疑問」といったことを論じ、それによって「週刊ポスト」10月15日掲載の特集「懐かし昭和の『エロス雑誌』大全」の皮相さと間違いをさらに指摘していこうとも思ったのですが、どれもこれもすでに雑誌なりメルマガに書いたことでありますし、そこまで関心のある人はほとんどいないでしょうから、これらについては拙著『エロスの原風景』を読んでいただければよく、そのうち出るはずのパート2を待っていただければよろしいかと。パート1の売り上げから見て、パート3までは期待されても出ないと思いますけど。
で、2104「緊急開催!! ありがとう東京三世社」はツイッターで告知をしたため、ここ一週間、ポット出版のサイト内でもっともアクセスが多かったのですが、その次にアクセスが多かったのは1523「あれやこれやの表現規制 4-10」でした。
2年以上前に書いた記事ですが、先頃、16歳をAVに出していたとしてプロダクションが摘発されたことを受けて、「16歳 AV」で検索した人が多かった模様です。
以下が、先日の報道。
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20101008/dms1010081229002-n1.htm
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衝撃!16歳AV嬢19作品3万枚流出 廃盤DVDは付加価値高まる
十分な年齢確認をせずに16歳少女をAVに出演させたとして警視庁は7日、児童福祉法違反(淫行)などの容疑で、芸能プロ「***」元社長、****容疑者(28)ら2人を逮捕した。ハードなプレーを収めたAVは有名メーカーから発売されて、すでに2万8000枚が販売済み。事件を受けてネット上では「早く買い占めなきゃ」などと書き込みが相次いでいる。
逮捕容疑は、当時16歳だった千葉県の無職少女(17)に十分な年齢確認をせず、1月中旬に都内や近県のスタジオなどでセックスをさせて、その様子を撮影したDVDを製造した疑い。
親と折り合いが悪くなり、家出した少女が携帯電話の掲示板サイトで「レースクイーン、モデル募集。高収入」とする**容疑者らの書き込みを見て今年1月に応募。面接で**容疑者から「AVなら月80万円を保証する」と切り出され、少女は遊ぶ金欲しさに出演を承諾した。この際、**容疑者は免許証で身分を確認したが、少女は姉(20)の免許証を見せてごまかした。免許証を鵜呑みにした**容疑者らは少女を次々とAVに出演させた。結局、少女が出演したAVは大手メーカーも含め19作品で、うち15作品のDVD約8万5000枚が流通しており、すでに約2万8000枚が販売されたという。
作品ジャンルは「ギャル」。他の女優と出演する企画モノが多かったが、6作品は単独出演作だった。AV業界関係者によると、少女は日焼けが自慢で作品では「肝臓が悪いんじゃないんだよ」と話すほどだったという。また、陰毛が生えていない身体的な特徴を売りにしており、ネット上では「ホンモノ16歳のパイパンが見たい!!」など悪趣味の書き込みが相次いでいる。
少女は地元でAV出演の風評が出たことから、4月末に引退。**容疑者が少女のために借り上げていたアパートの家賃を回収しようと少女の実家に連絡したところ、実年齢が発覚した。
6月ごろから作品が次々と廃盤化や回収が始まり、ファンの間では直後から「どうも18歳未満だったようだ」と噂が広まっていたが、一部メーカーでは回収が遅れ、ネットや中古DVD店などで現在も販売が続いている。
捜査関係者によると「ギャラ月80万円」は大ウソで、少女が受け取った出演料は、全作品で総額200万円だったという。
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相変わらず、警察発表をまとめただけの記事ですが、あたかもプロダクションやメーカーがわかっていて使っていたかのような報道ではなくなってきているので、そこは一歩進歩したかもしれない。
メディアにそんな知恵などありはしないので、警察が配慮するようになってきているんだろうと思えます。1523「あれやこれやの表現規制 4-10」の本文とコメント欄を参照していただきたいのですが、ひどい警察の取り調べや発表もある一方、時にはそれ以上にメディアがひどいです。
上の記事の最後を見てください。警察発表に「大ウソ」と書かれているはずがないので、ここは単純計算もできない記者のオリジナルの表現でしょう。
1月中旬から仕事を始めて4月に引退。最大3ヶ月強であり、月80万円にはならないものの、それに近い金額を受け取っていますから、「大ウソ」という表現こそ大ウソです。
その間に19本に出演。しかし、発売されなかった作品、回収された作品もあって、メーカーに大損害をもたらしたのですから、ギャラが払われなかったものがあるのは当然。騙されたプロダクションやメーカーは「金返せ」って気持ちでしょう。約束通りの金額が払われなかったのは、彼女がウソの年齢を言っていたためでしかない。その程度のこともわからない無能記者ってわけです。
ネットの話も警察発表にはないオリジナルでしょう。取材能力がなくても、ネットを見ることくらいはできますので。「悪趣味の書き込み」をわざわざ取りあげて、廃盤DVDの付加価値を高めているこの記事も十分悪趣味。
取材する能力も、計算する能力もないんだから、せめて警察発表のまま記事にしてもらえないだろうか。
一個人の暇ブログで申し訳ありませんが、ネタに使わせていただきました。
http://plaza.rakuten.co.jp/perplexer/diary/201010160001/
どうぞどうぞ。
当然のことながら、ギャラはかなり未払いになっていると思いますよ。
それと、不動産登記と比肩するのは厳しすぎますよ。AVの場合、1本で終わるかもしれないんだし。とは言え、悪質業者がいるのも事実ですから、やむを得ないとも思っているんですが、せめて正しく報道して欲しい。