2009-08-14

お部屋1937/りゅうさんにお答えします

「りゅうオピニオン」の追加質問にお答えします。

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※松沢さんがお答えしてくださったので、調子にのって追加質問をさせていただくと、乙骨氏が裁判で損害賠償金の支払いを命じられたような、署名記事。雑誌で2〜4ページくらい書くものだと、どれくらいいただけるものなんでしょうか??

1本、署名記事を書いて、100万円以上の損害賠償の支払いを命じられたら、普通に考えて、割りにあわないと思うんですよね。

それとも、敗訴したら雑誌社が立て替えてくれるんだろうか??

乙骨氏くらい裁判に負けていると、もう書くときから敗訴を見越して、「敗訴しても当社が賠償金を支払いますから」みたいな約束をするのかな? なんて思ったりしました。

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雑誌の原稿料はかなりの幅があります。

出版社によって違う、雑誌によって違うだけじゃなく、記事の作り方によっても違ってきます。写真や図表を大きく使って文字数が少なければ安くなる傾向もありますが、同じ雑誌で、文字数が一緒でも原稿料が違うことがよくあります。

どの雑誌でも、1ページ当たりの予算はだいたい決まってまして、そのため、カメラマンを使うかどうか、イラストレーターを使うかどうか、取材費がどのくらいかかるかで原稿料が変わったりする。私の体験では、週刊誌の特集で、業者を使ったアンケート調査に金がかかりすぎて原稿料を減らされた経験があります。

なので、はっきりいくらとは言いがたいのですが、私自身が週刊誌に書いた経験では、下は1ページ2万円台、上は7万円くらいです。現在、週刊誌の仕事はほとんどやっていないのでわからないのですが、今はもっと厳しくなっているかもしれません。

4ページの記事を一人で書いたとして、1ページ2万円だと8万円。1ページ7万円だと28万円。全然違いますね。

「週刊新潮」で仕事をしたことはないですが、上の方だとしても、100万円以上の損害賠償を支払うのは割に合わないに決まってます。弁護士費用だってかかるわけですし。

しかし、出版社と著者がまとめて訴えられた場合、出版社の顧問弁護士が担当しますから、弁護士費用は通常出版社持ちでしょう。私自身、「法的手段をとる」と脅されたことはあっても、実際に訴えられたことはなく、極近いところで訴えられた人もいないので、よくはわからないですが、賠償金をすべて出版社が払うことも多いはずです。そうしないと、リスクの高い記事をライターが書きたがらなくなりますから。

ついでに以下にもコメント。

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そして、乙骨氏の創価学会批判以外のジャーナリスト活動は聞いたことがない。

これでは、裁判で命じられた損害賠償金も払えません! 

当然、新築の家など建たない。

まあ、なんというか、「創価学会を批判すると、どこかの団体がお金を払ってくれるのかなあ」ということがより強く推測できるようになった次第です。

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たしかにコメント料や原稿料ではたいした収入になっていないでしょう。

何か事件でもない限り、創価学会の記事を掲載する雑誌はそう多くないはずです。公明党に関する記事は需要がありますが、内部にルートをもっている記者たちの方が情報を集められますから、乙骨さんの出番はない。

著書だってそれほど出ておらず、それぞれ売れているとは思えない。今アマゾンを見たら、共産党系と言われるかもがわ出版からしか著書は出ていないんですね。公明党と敵対するのはいいとしても、反創価学会の一点で、他の教団とベタベタの書き手を器用するセンスは瀬戸弘幸と変わらないです。

多摩レイクサイドFMはほとんど売り上げがないはずで、あったとしても維持費で消えるでしょうから、そこからの収入があるとは思えません。出演料さえもらえていないのではなかろうか。

専門分野の取材を地道に続けながら、おもな収入は無署名の特集記事やゴーストの仕事で得ている人たちもいますから、表に名前が出る仕事だけではライターの収入は判断できませんが、乙骨さんは「FORUM21」があるので、そんな暇はなさそうです。

結局のところ、「FORUM21」がもっとも大きな収入になっているのではないでしょうか。発刊ペースを落として大幅な値上げをしたくらいで、経営は楽ではないことが推測できますが、250円から400円に大幅な値上げを断行できたのも、宗教団体などの買い取りがあるからではないかと想像してます。

どっかの団体から直接金をもらうわけにはいかず、雑誌購読の名目で集金するのはよくある話。仮にそうだとしても、強要しなければ法的に問題なし。現実に法人購読者がメインの雑誌はいくらでもあります。

規制逃れのため、暴力団や総会屋が雑誌を出して購読料、広告料という形で金を徴収するのもよくある手口ですね。こういう雑誌を出す人たち、こういう雑誌に書く人たちを「ブラックジャーナリスト」と呼びます。こっちはしばしば法的にも倫理的にも問題ありです。

非常識に高い購読料の雑誌は怪しいですが、「企業が嫌がる情報を掲載するとしてゲラを見せ、高額な広告料を出させる」「企業を叩く本を発行して金をせびって絶版にする」「スキャンダルをばらまいて株価を操作する」といった手法もあります。定価が千円くらいの雑誌だからと言って、ブラックではないとは言えないわけです。

ウィキペディアのブラックジャーナリストの項にあるように、放置すると右翼団体に情報が流れて騒がれることになるので、内容がデタラメだったとしても、面倒になって金を出すこともあるらしい。

こういうタイプのブラックジャーナリストたちにとっては「正しいかどうか」は問題ではなく、相手が嫌がることを見出せばいいわけですから、情報を検証する能力、分析する能力、日本語能力はさして問題ではありません。前科・前歴も役に立ちましょう。

これもウィキペディアにあるように、【独自のインターネットサイトを持つブラックジャーナリストが複数いることが確認されている】そうですから、堂々名前を出しているからと言って警戒心を怠ってはいけません。

実際に発行することによって効果を発生させることもありましょうが、通常、こういった連中が出す雑誌は、人様に見せられるような内容ではなく、広く世間に訴えたくてやっているのではないですから市販はせず、一般に購読者を募るようなこともしません。

その点、「FORUM21」はちゃんと定期購読者を募集していますね。通販メインの雑誌ですから当然のことです。こういうことさえしていない雑誌は怪しいってことです。

以上、具体的な雑誌や個人を示唆しているのでなく、一般論としてウィキペディアの記述をなぞって、「FORUM21」はそういった雑誌とは違うことをはっきりさせだけです。誤解のないように。