2009-05-07

お部屋1839/母に捨てられた出来損ない

あらあら、福田かづこ東村山市議のブログによると、中村克さんが「心の母」と慕う小松恭子元都議は当惑しているみたいですよ。まっ、誰もがわかっていたことですけどね。思いつきで人の名前を出すからこうなる。その前に、思いつきで本を出すからこうなる。

それにしても、面識のある地元の市議や本人から本をもらっていた「心の母」でさえも、盗作騒ぎについてよくわかっていないものなのですね。

まして、東村山市民の大多数はまだ知らずにいるのでしょう。中村克という名前を見て、「草の根」と密接な関係がある地元の人間であるとわかる人自体、ごく一部でしょうから、テレビや新聞を見たところで気づかないのは当然ではあります。

その点、福田かづこ市議のブログにコメントをした人のように、いちいち指摘をすることはとても大事です。知らない人には教えてあげるのが「思いやりマインド」というものです。

私ももっと騒がねば。

なんのかんの言って、私はライターでありますから、雑誌で書けばよさそうなものですが、こういったネタを書ける連載は一本もないです。ネタを持ち込んで書かせてくれそうな雑誌も思い浮かばないです。あったらとっくに書いてます。

橋本玉泉さんにせよ、荒井禎雄さんにせよ、ライターですけど、東村山の諸問題について雑誌に書ける機会はほとんどなかったことでしょう。私も、宮台真司との対談をSPA!でやっただけで、雑誌の原稿は一回も書いてないです。たしか橋本さんは「実話ナックルズ」に提案したと言っていたと思いますが、実現はしなかったよう。

東村山の問題を取りあげたところで、読者受けがよくないことが容易に想像できますからね。それと、「草の根」は相手かまわず訴えてきますから、面倒というのもあるでしょう。個人でやっているライターはビビッてなくても、編集者はサラリーマンですから、トラブルを避けたがります。

「草の根」の問題に比べると、今回の盗作騒ぎはもう少し雑誌で取り上げやすいとは思うのですが、今まで盗用で比較的大きく取りあげられたのは、著名な書き手によるものがほとんどでしょう。著作権というネタではなく、有名人のトラブルだから取りあげられたと思った方がよく、今回も、もう一押し足りないかもしれない。

まっ、しゃあないですわ。今後も金にならないことをネットでやっていくしかないです。中村克さんのことですから、そのうち、マスコミがとびつくような話題を提供してくれることでしょう。

このエントリへの反応

  1.  はじめまして。この問題を検索したところ、たどりつきました。
    実は私も、雑誌の記者で、出版界の問題が出ているので、この問題に関心を向けました。東村山問題もはじめてしったのですが、巻き込まれた皆さんはお気の毒です(失礼に聞こえたらすみませんが、批判の意図はありません。
     確かに、東村山問題も、地方の奇人の話でしょう。中村さんも、もうニュース価値はない話かもしれません。ただ、社会的自殺でしょうが。

     皆さんいやいやながら、変な人らの磁場に巻き込まれているようですね。
    ニーチェが、「暗闇をのぞきこむものは、その暗闇からのぞかれていることをしるべきだ」といっていたことを思い出しました。

    不思議なのですが、中村さんはブログをみたところ、電波系といっていい方かと思います。文章もめちゃくちゃで、馬鹿らしくて途中で読むのをやめました。
    なぞは、この本の企画がどちらで進んだかということです。まともなメディア関係者なら、この文章を見ただけで、逃げるでしょう。
    また出版社も、コピペが危ういことぐらいは常識でわかるでしょう。
     別に有名人でもない彼が、なぜ出版できたのか。どちらが主導なのか。
     また、実売りが10万いった以上、サンクチュアリに現時点で、数千万は入るでしょう。これはだいぶ消えるでしょうが、どの程度損がけせるのか。

    小さな事件への小さな疑問ですが、数日後、またこの問題を検索してみようとおもいます。中村さんの自殺という結末が心配ですが、こういう自己愛偏重の人は口でするといっても、しない可能性が高いと思います。・

  2. ワルキューレさま

    サンクチュアリ出版が非常識な出版社であることは間違いなさそうですが、「出しても大丈夫」と信じるに足る「保証」めいたものを著者はほのめかしていたのではないかとの疑いもあります。

    サンクチュアリ出版と著者の関係はこのあと泥沼になりそうですから、サンクチュアリ出版もすべてぶちまけた方がいいと思います。

    これについては次のエントリーで。

  3. [...] 前回のコメント欄に書きましたが、おそらく中村克さんは、企画が出た段階で、「トラブルにはならない」との保証めいたことを示唆していたはずです。 [...]