2008-08-10
お部屋1618/自殺の現場・1
「東村山市民新聞」が日に日に面白くなっていきますねえ。愛読者の3羽の雀さんも嬉しさを隠しきれない様子です。私も今回は爆笑しました。次は何をやって我々を楽しませてくれるのでしょうか。
なお、矢野絢也氏の文章については、仮に著者の許諾を得ていたとしても、掲載した「文藝春秋」の権利を侵害していますから、強く抗議することを期待したいものです。100万円くらい請求していいでしょう。
一方、「C.I.L(Charismatic Itabashi Lover)」がランスさんとの一件を取りあげてくれています。
私が言いたいことを見事に代弁してくれてますけど、一点、訂正しておきます。
私はあとに退けなくなっているわけではなくて、「ランスさんへの質問」シリーズは、第一回目を出した段階で最後まで書き上げてあったものを淡々と出しているだけです。反論があったらあったなりに、なかったならないなりに、あの順番通りに出していこうと思っていた次第。
あとちょっとで終わりますので、全部出し終えたら、まとめをやるとして、私がこのところ考えていたことと、まったく同じことを荒井さんが指摘しています。これについては、間もなく数字で明らかにしますので、もうしばらくお待ち下さい。
では、前回予告したように、昨年の8月5日、「マツワル」で配信した「東村山セクハラ捏造事件 16」を転載しておくことにします(一部文章を修正してます)。長いので、2回に分けます。
どうやらこのタイミングで「夢よふたたび」と自殺を他殺として騒いで、目の前の問題から目を逸らしたがっている勢力があるようなので、「他殺なんて考えられねえよ」と再度確認しておきます。
そういえば、この原稿を「黒子の部屋」に転載しなかった事情を思い出しました。あの騒ぎのさなかにこれを出して、次から次と、当該のビルに人が訪れるのは迷惑かなと思ったのであります。
すぐにわかってしまいますけど、今回、ビル名はイニシャルにして、住所は伏せました。オーナーや住んでいる人たちは名前を出されるだけであまりいい気分ではないでしょうから。自殺した人がいただけでもいい気分ではないのに、殺害されたとまで言っている人たちが今もいるわけで。
なお、Googleのストリートビューではこのビルを確認することはできないので、見るだけ無駄です。
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また東村山に行ってきました。
東村山のブックオフには、宇留嶋瑞郎著『民主主義汚染』(ユニコン企画)がありました。また、佐倉敏明著『デマはこうしてつくられた』(鳳書院)もいっぱいあって、こちらの本はまだ買ってなかったので、105円で購入。
しかし、交通費の方が高いですから、わざわざ古本を買うために東村山に行ったわけではありません。
再度確認しておきます。1995年9月1日夜、朝木明代は東村山駅前のビルから転落、翌日亡くなっています。これについて、東村山署は「自殺以外考えられない」と最終的な結論を出し、検察庁も「自殺した可能性が高い」と判断。
以下は「読売新聞」1995年12月23日付の記事。
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東村山市議の転落死は自殺
東京都東村山市議の朝木明代さん(当時五十歳)が、今年九月二日未明、同市●町●のマンション六階から転落死した事件を調べていた東村山署は二十二日、「犯罪性はなく、自殺以外考えられない」との最終的判断を発表した。
その理由として同署は、朝木さんが転落直後、発見者に対して救急車の手配を断っていることや、遺体に争った跡がない点、不審な人物や車の目撃情報も得られなかったことなどを挙げ、他人が介在した状況はないと断定した。
動機については、朝木さんが今年六月に市内の洋品店からTシャツを万引きしたとされた事件で、東京地検八王子支部に出頭を求められていたのを苦にしたのではないか、としている。
これに対し、長女の直子さんは(二八)は「母には自殺する動機がなく、納得いかない」と話している。
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通常であれば、ここで話は終わり。「自殺したのはかわいそうだけど、議員が万引きしちゃダメだよね。ましてアリバイ工作しちゃダメだよね」で話は終わりだったはずなのです。他殺説にアホなマスコミが同調しなければ。
娘の朝木直子は「動機がない」と言い張ってますが、動機はイヤというほどあります。万引きして取り調べを受けるわ、アリバイ工作が破綻するわ、矢野と直子が引き起こした議席譲渡問題が批判されるわで、動機だらけです。ありもしないものを見るだけじゃなく、そこにあるものも見えなくなるのが、朝木直子が得意とする「やけしに方式」です。
矢野穂積・朝木直子著『東村山の闇』(第三書館)にはこうあります。
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私と矢野さんで母の事件現場に行った。ビルの外階段の6階と5階の間の踊り場だ。まっすぐ降りてきた階段が折れ曲がる場所で、低い方でも一メートル五〇もある手すりの壁で囲まれている。
東村山警察は広報担当の千葉英司副署長が、その手すりの壁を母は乗り越え、いったん手すりの上に立ち、足を下にして落ちたという。落ちるときにふとためらったのか、手を幅二〇センチの手すりのふちにかけ、そして放して落ちた。その指のこすった跡があることが、自殺の根拠だという。
(略)私はビル階段の手すり壁に手をかけてみる。私でも胸の高さまである壁。そこによじのぼるなんの手掛かりもない。ありったけの力をだしても体は持ちあげるのは容易ではなかった。
(略)登ったとしても一六〇センチある母が立ち上がると頭がつかえてしまい、ろくに立ち上がる状態にはならない。開口部の高さは一二〇センチほどしかないからだ。
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この本は二人の著者が渾然一体としていて、どこを誰が書いているのかがわかりにくく、ここが彼らの奇妙な特徴でもあります。ここでは「矢野さん」とあるので、「私」は朝木直子のことです。
この部分だけを読むと、朝木明代が単身飛び降りるのは困難なようです。
しかし、私はここに付箋をしてました。一人で飛び降りることが困難であるなら、何人かの男たちが抵抗する明代の体をここから落とそうとしても、やはり困難なはずです。薬物で意識が朦朧としていたのであればいざ知らず。あるいは誰も人がいないような場所の廃墟ビルならいざ知らず。
地図を見ると、ここは駅のすぐ近くですから、拉致して落とす前に誰か気づくはずです。屈強な男たちが女を引きずるなり、持ち上げるなりしていれば目撃者が出る。声を挙げれば誰かが聞く。
もしこれが他殺であるなら、極稀な偶然によって目撃されず、声も聞かれなかっただけのことで、完全犯罪を狙うような人たちであれば、決してこんな偶然には頼るまい。
改めて現場を確認するしかない。(次回に続く)