2008-08-09

お部屋1617/自殺の現場・予告編

薄井政美市議が東村山の果樹園のことを書いているのを読んで思い出したことがあります。東村山はうどんだけじゃなくて、果物も名産です。

薄井市議は桃を書き忘れてますが、東村山の桃は大変いい出来です。

私は果物マニアでありますから、買う場合は産地を必ずチェックします。買わなくてもスーパーで果物の産地を見て歩くのが趣味です。果物以外の産地を見て歩くのも好きですけど、果物は産地争いが激しいので、見ていてもっとも楽しい。

今春の東京のスーパーでは、栃木産のとちおとめ福岡産のあまおうの闘いに、静岡産の紅ほっぺが参入してきて、片時も目を離せませんでした。いちごの大型化はどこまでいくのでありましょう。

ここ数年熱いのがキウイ戦争。長らくニュージーランドが独占していたキウイ市場ですが、国内産キウイがシェアを広げていて、愛媛と群馬が熾烈な闘いを繰り広げてます。なぜかゴールド種だけは今もニュージーランドのゼスプリです。あれって種に特許があったりするんでしょうか。

こんな私でありますから、昨年、東村山に行った時も、パトロールのためにスーパーに立ち寄ったところ、入口に桃がいっぱい摘まれていました。

世田谷あたりのスーパーで売られている桃は圧倒的に山梨産が多く次いで福島産です。東村山の桃も山梨産だろうと思ったら、地元のものでした。

東村山の果物と言えば梨ですが、桃もうまいです。そのわりに知られていないのは、生産量がさほど多くなく、市内とその周辺部で消費されて、23区内までは入ってきてないためだと思われます。

うまいだけじゃなく、安いのですよ。大人なので箱買いです。箱で買うと、大きめの桃がひとつ百円台だったと記憶してます。

オリンピックに因んで、ついでに中国の桃事情を書いておくと、中国では幡桃がポピュラーです。日本でもたまーに売られていることがある扁平な桃です。妙な形ですが、中はありきたりの桃です。

白桃系も売られているのですが、おいしくないです。種類の問題以前に、中国人は硬い桃を好むらしくて、ジュクジュクに熟した桃が好きな私は大層不満でした。収穫が早すぎるのです。

桃がおいしくないことを考えながら、オリンピック中継を観ると、一段と深みを増します。そんなことより、チベットはどうなったのかを考えながら観た方がいいですね。

なんにせよ、桃を食いに中国に行くくらいなら、東村山に行った方がよく、以来、東村山に行く度に私は桃を買ってます。暑い中、美神先生と桃を食いながら市内を歩き回ったこともありました。

もうひとつ思い出したんですけど、そういえば、私は朝木明代が飛び降りたビルを見に行ったことがありました。その日も桃を買いました。

ちょうど1年前に、この原稿を「マツワル」で配信していたのですが、「黒子の部屋」に転載していなかったですね。単に忘れていただけです。

取材するタイプではないとは言え、また、それがメインの仕事ではないとは言え、ランスさんもライターをやっているのですから、一度、東村山市に出向いて、「草の根」の旧事務所から転落現場のビルまで歩いてみたり、階段を自分の目で確かめてみたり、地元の人たちの声を拾ってみてはいかがでしょうか。せと弘幸さんも。

次回、その原稿を転載します。仕事が全然終わらないので、転載でごまかそうって魂胆だったりしますけど。