2008-07-26
お部屋1594/言ってることとやってること
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たまには東村山と関係のないことを書いておきましょう。
毎日新聞社の本社ビル内で、毎日新聞社の系列会社MCプレスがハメ撮り雑誌を作っていたことが問題になって、4誌とも廃刊が決定したようです。MCというのは、「毎日コミュニケーションズ」です。
私自身、MCプレスで仕事をしたこともありまして、毎日新聞社の会議室で撮影をやっていることも聞いてました。毎日新聞社がこれを知らなかったはずはない。
これ自体、批判すべきこととは思えませんけど、「毎日新聞」がポルノ規制を声高に叫ぶとなれば、そりゃ、叩かれるのは当然です。「おまえら、裏で何やっているんだ」って話でしょう。私も弁護する気はもはやないです(「黒子の部屋」では出さずじまいでしたが、「毎日新聞」の児童ポルノ法改正キャンペーンの論理は、あらゆるポルノの所持禁止につながるものです)。
「ランスさんへの質問」シリーズでも、このあとひとつずつ確認していくように、人は「自分でできていないことを他者には要求する」「自分がやっていることを他人がやると非難する」という過ちに陥りがちです。後者は、「草の根」にも顕著に見られる特性です。
もちろん、私もここから完全に逃れているとは言いませんが、少なくともそうならないように戒めてはいます。
石原慎太郎著『プレイボーイ哲学』(集英社)という新書があります。1968年に出たものです。
チンコで障子を破る小説で世に出ただけあって、いかに女をくどくか、いかに遊んでいるのかについて書いたものです。
石原慎太郎と言えば、ホモ嫌いで知られます。この本にも「ホモ」という一文が出ていて、【異様な生き物】【やたら気味悪く】【不自然な生き物】【吐きそうになった】【不自然な正しくないこと】【ぞっとする】といった言葉を連ねて、いかにホモが嫌いであるのかをこれでもかと綴っています。
なぜこうまで嫌悪するのでありましょう。嫌悪するだけでなく、【怖しくて仕方がない】とも書いています。このフレーズに、この人のホモ嫌いの本質がよく出ているように思います。
石原慎太郎のホモ嫌いは、ごく近いところに同性愛者がいたための憎悪であり、恐怖だとも言われています。自分の中にもあるかもしれないものに対する忌避感というわけです。じゃなかったら、「怖しい」という表現は出てこないでしょう。そうしてみると、表紙のイラストもなにやら意味深に見えてきます。
石原慎太郎が初めてゲイバーに行ったのは、江戸川乱歩に誘われてのこと。
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その店での経験が余り後味悪く残ったので、口直しのうがいのつもりで、そこへ連れていった、どうでもいい芸者とその後どうにかなってしまったくらいだ。
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石原慎太郎は、ゲイバーに芸者を連れていっていたのですね。女をくどくのにゲイバーを使うノンケ男の典型です。
それにしても、ハメておきながら、「口直しのうがい」なんてよく言えるものです。人間性がよく出ています。これも、不安と恐怖の解消のために、自分がホモではないことの確認をしないではいられなかったのかとも想像します。
このように、芸者やホステスと遊んでいることや、ヨットの上で乱交状態になったり、仲間と作ったクラブで現金を賭けてポーカーをやっていたことなども書いています。
その人が都知事になった途端に「浄化」を掲げて違法カジノや風俗店を次々と摘発。これは都知事の下にいた竹花豊が暴走したものだったとも言われてますが、知事のもとでやったことですから、石原都知事に「おまえがやるか」と突っ込むべきところでしょう。
これに類する話は、性行動、性表現を規制しようとする団体や個人にはしばしば見られることです。続きはまたそのうち。