2008-07-08

お部屋1571/コミュニティFMの闇 11

「目安箱」に投稿された「国は電波の私物化をいつまで放置するのか」の中で、多摩レイクサイドFMについて「与太番組」とする表現がありました。多摩レイクサイドFM「与太放送局」とするのは正しい表現ですし、自局で制作しているものは「与太番組」と表現してもそう大きな間違いではないと思いますが、聴くに堪えうる番組もいくつかありそうです。

例えば「わたしたち恋したい」。これはキャラメルボックスハイリンドククルカンの女優3名による番組で、演劇に疎い私でもキャラメルボックスくらいは知ってます。

この辺の番組の仕組みをおわかりになっていない方々もいらっしゃいましょうから、改めて説明しておきます。

この番組は(株)ジンケトリオという制作会社が各コミュニティFM局に提供しているもので、全国40局をNETしているようです。

問題のある局がいくつか入ってますが、1局で100人しか聴いてなくても4千人が聴いていることになりますから、たいしたものです。実際には万単位の人が聴いているでしょう。

この番組だと、聴いている人がほとんどいない多摩レイクサイドFMでも数百という単位で聴いている人がいると想像でき、多摩レイクサイドFMでもっとも聴かれている部類の番組ではないでしょうか。

こういった番組を使用するには、局が制作会社に金を払います。踏み倒しているケースもありそうですけど、番組を買っているわけです。

この場合はいくらかはわかりませんけど、おそらく月に1万円か2万円ではなかろうか。40局ですから、1万円で40万円、2万円で80万円。1回の制作費は実質出演料のみで、5万円もあればできます。月に20万円の売上げ。1局1万円でも十分採算がとれる計算です。

この会社は他にも番組を制作していますので、パック売りもしているかもしれません。

全国にはJ-WAVEから番組を買っているコミュニティFMが多数あって、こっちはもっと料金が高く、未払いがあればすぐに打ち切られそうですが、多摩レイクサイドFMは安く買える番組、あるいはタダで使える番組をかき集めているわけです。

アーリアの「ありがとごました!」「関東のFM局でオンエア」という売り文句を使えるメリットがあるのですから、自分たちで売り込んで、おそらく無料で提供しているのしょう。

こういう仕組みでありますからして、多摩レイクサイドFMの番組すべてが「与太番組」と決めつけない方がよく、あるいはこれらの番組に出演している人たちもまた多摩レイクサイドFMと同様の名誉毀損体質であるとか、創価体質であるとか、踏み倒し体質であるとか、捏造体質であるとは思わなくてもよろしいかと存じます。

今回は不必要に敵を増やさないための解説編でした。