2008-06-06

お部屋1529/あれやこれやの表現規制 4-13

佐藤市議も矢野・朝木市議を訴えましたか。

「エアフォース」は半年弱で9名の保育士が退職していたことを公表、これでもまだ東京都は放置を続けるのか!!! 東村山市民はまだこんな保育園を利用したいのか!!!

ちゅう具合にあっちは大変な盛り上がりなのに対して、児童ポルノ改正問題は一向に盛り上がりそうになく、早く私もあっちに参加したいのですが、こっちはこっちで奮闘している人がいますので、私もちいとはサポートします。

ここまでの流れをいったん止めて、緊急のお知らせです。

与党の児童ポルノ法改正派は、6月11日から13日に開催されるG8司法・内務大臣会議で与党案を発表することを狙っています。

自民党の早川忠孝衆議院議員が修整私案を出して、その動きをなんとか阻止しようと懸命な努力をしています。

早川私案は、与党案に比べればずっとマシです。この早川私案より、さらに民主党案の方がいいのですけど、このまま最悪のものが通ってしまう可能性を考えると、また、自民党内でも反対の潮流を作り出すためにも(公明党はどうにもならんとして)、皆さん、是非、早川議員をサポートしていただきたい。

早川議員がブログで嘆いているように、改正反対の声が少なすぎるのです。いくら心の中で反対だと思っていたところで、意思表示をしなければ、何の意味もない。心の中で賛成をしている人たちとまったく同じです。

その点、背は低くとも、なべやかんは偉いヤツです。先日の「T1グランプリ」で、単純所持禁止の危険について、笑いにくるめてしっかり語っていました。

なべやかんが言っていたように、エロの規制に反対の意思表示はしにくい。「お前も児童ポルノが好きなのか」と言われてしまいますので。ロリに興味はないのですが、過去に世間から袋だたきにされた経験があるなべやかんは怖いものなしです。

私自身、売買春についての議論において、「風俗ライターだから」と言われたものです。今は風俗ライターと名乗っておらず、取材もほとんどしておらず、客として行くことも皆無ですが、相変わらず意見は変わらない。また、「風俗ライターだから信用できない」などと女の弁護士が発言していたという話を聞いてます。肩書で発言内容を判断する弁護士ってことです。

昨年私はタバコをやめてましたが、人生において、この時ほどタバコ・バッシングに強く反発していた時期はないでしょう。社会に向けて発言するのであれば、自分個人の都合を根拠にするような真似はしませんぜ。自分らがそうだからって、「エロは不快」という個人の趣味嗜好で語りたがるバカどもと一緒にしなさんな。

こういった下卑たことしか言えない人たちで満ちているこの社会で、性行動、性表現を規制する動きに名前を出して、顔も出して反対することはたしかに難しい。

「児童ポルノ法改正」についても、メディアの反応は恐ろしく鈍い。「所詮エロ」とメディア自身が蔑視している。私自身、編集者に提案をしても、大半の編集者は、興味さえなく、何がどう問題なのかも理解できてないものです。ネットを見てないんかな。

こんな編集者たちより、なべやかんの方がはるかにこの危険性を理解しています

だからこそ、ヤツらはそこを狙います。ここで既成事実を作ってしまえば、あとは拡大するだけ。

これについては、1504回「あれやこれやの表現規制5-1」でタイトルを出した、すが秀実・花咲政之輔編著『ネオリベ化する公共圏』に書いた拙稿を参照してください。

すでに風俗店が敷地内にチラシを出していただけ、スカウトマンが声をかけただけ、雑誌やスポーツ新聞が風営法違反の店の広告を出しただけ、女たちが違法店で働いただけで逮捕される法律改正、条例の制定がなされています(風俗嬢が逮捕されるようになったのは、幇助の適用ですから、新たな法律ができたわけではないですが)。

それに対して反対しなかった社会が、メディアの規制、ビラ配りの規制でいくら騒いだところで手遅れであって、既成事実はエロから作られていきます。「性風俗産業がやられたこと、エロメディアがやられたことは、あらゆる産業、あらゆるメディアに及ぶ」と私は言い続けてきて、事実、それが進みつつあります。

このあと詳しく書いていくつもりですが、児童ポルノ法の改正は、他の表現に拡大する契機となります。論理的にはそうならざるを得ない。

それでもなお多くのメディアはその動きを容認しつつある。「てめえらも、エロメディアがやられたように、とっとと規制されろ」という気持ちが私の中には確実にあるのですが、もうしばらくは反対しようかなと。

皆さんも意思表示をしてください。「ワケがわからなくてもいい」「なんでもいい」とまでは言いません。「児童ポルノ」で検索をして、いろんな人たちの意見を読んで、「これはおかしいぞ」「危険だぞ」と思った人は自分のブログに書いてください。ブログをやっていない人は早川議員のブログに応援のコメントを書いてください。ワシんところにコメントを書くより、あっちに書いた方が意味があります。顔や名前は出さなくていいのだし。

あるいはこれを推進する議員のブログに反対意見を書き込んでください。バカ議員やアホ議員に「バカ」とか「アホ」とだけ書いても理解できないので、どこがどう反対なのかをバカやアホにもわかるように書き込んでください。よろしく。

それにつけても公明党はムカつくな。創価学会の中国での勢力拡大を狙ってチベットについてはまったく無視しておいて、こんな法律には熱心でいやがる。

続く。