2008-05-07

お部屋1491/あれやこれやの表現規制 4-2

では、「第四章/児童ポルノ」を進めます。

1999年の児童ポルノ法施行時、雑誌メディアは過剰反応し、18歳以上がセーラーを着た写真やセーラー服を登場させる漫画までを自主規制(これはもっぱらコンビニの自主規制を受けたものだったのですが)。一時はセーラー服を着たAV嬢が写っているパッケージのセーラー服にまでモザイクが入るようになりました。

セーラー服をコスチュームにしている学園系風俗店を掲載することができなくなっていた雑誌もあります。それを漫画にすることさえダメ。これも今回の事態を先取りしていたと言えます。

その当時、あまりの過剰反応に腹を立てて、私は自分でセーラー服を着て五反田駅前で撮影し、「こんなもののどこが児童ポルノなのか」という記事を書いたのですが、出た雑誌を見たら、セーラー服にモザイクが入ってました。上層部が勝手に処理したらしいです。繰り返しますが、着ているのはオッサンのワシですよ。

バカバカしさに輪をかけてくれたので、私は嬉しかったですけど、まさか、それを法制化しようとする人たちが出てくることになろうとは思いませんでした。

その中心的な役割を果たしたのが日本ユニセフ協会であり、その広告塔になったのがアグネス・チャンです。

この団体が今春「なくそう!子どもポルノキャンペーン」を立ち上げています。ここで「準児童ポルノ」という新しい枠組みを出して、ワシがセーラー服を着た写真までを規制対象としようとしたわけです。

私が着たセーラー服にモザイクが入ったことが象徴するように、「18歳以上の人物が児童を演じること」までを処罰対象にすると、18歳未満であることをアピールする記号は、ことごとく猥褻になります。性器を出せないのと同様、それ自体、出してはいけない。

こんな改正をすると、街で見かけるセーラー服の女子中高生を見て欲情する人たちは増えそうにも思います。性器を剥きだしにして歩いているようなものですから。つうか、児童ポルノ法によって、そうなってしまった人たちは案外多いのではなかろうか。

こんなバカなことを言いだした日本ユニセフ協会の実態については、こちらのブログを参照のこと。

私も今回のことで初めて知ったのですが、日本ユニセフ協会は、黒柳徹子の活動で知られるユニセフの日本支部とは関係がなく(関係がまったくないわけではないですが、別団体です)、ユニセフの名前を利用して寄付を集め、その上がりで運営されている団体です。

名簿屋から名簿を買って片っ端からDMを送りつけるなどの方法で集めた金で、品川に25億円ものビルを建てた「募金ビジネス団体」だと言っていいでしょう。

本家ユニセフ親善大使の黒柳徹子に対して、「うちを通して募金をユニセフ本部に納めて欲しい」と要求したという話が、この団体の本質を表しています。全額ユニセフに寄付する黒柳徹子のところに集まる金からも上がりをかすめ取ろうとしたわけです。これでは黒柳徹子が迷惑がるのも当然です。

この団体の実態が広く知られるようになったことが今回の収穫ではあります。ウィキペディアにもその辺の事情がすでに反映されてます。

結局のところ、世界中で飢餓に苦しむ子どもたちをアピールしたところで、本家のバックアップをしてしまうので、そちらとは違うことで自分らの存在をアピールしてさらなる寄付を獲得しようとし、そこで目をつけたのが児童ボルノだったのだろうとも疑えます。

ともあれ、この団体が目論んでいた「準児童ポルノ」の処罰化は潰えたようです。ここだけはともあれひと安心ですが、今後も日本ユニセフ協会を監視し続けた方がよさそうです。

もちろん、児童ポルノ法の改正はまだ引き続き検討されてますので、こちらも注意が必要です。

続く。