2008-04-28

お部屋1475/あれやこれやの表現規制 2-4

昨日は更新を休んでしまいましたが、やっと話は「第2章/セクハラ」に戻ります。

「セクハラだ」と騒げば、企業でも学校でも、どうにでも解釈できるガイドラインを元に、「被害者」の証言のみを根拠として、「加害者」を処分する。時には特定の人物を処分するためにセクハラが捏造される。メディアはそれを検証することなく報道する。

さすがに裁判になると、そうはいかないですが、「被害者」ということで原告は匿名、被告は「加害者」として時に実名で報道されますから、裁判を起こすだけで、社会的な信用を落とすことができ、場合によっては失職させることも可能です。

2年ほど前に「マツワル」で取りあげ、後追いで週刊誌も取りあげていましたが、ある大学の人気教授が、酔った上で、合意のもとで生徒にキスをし、のちに生徒がこれを「セクハラだ」と騒ぎだし、結果、その教授が学校を追われた「事件」があります。

聞くところによると、高額の慰謝料も支払ったらしく、「日本で一番高いキス」とも言われてます。

強要した事実はなく、あくまで合意。しかもキスだけ。成績や卒業、就職に影響することをほのめかしたわけでもなく、これ以降、関係を迫ったわけでもない。

こんなことは酔った席ではよくあることです。「教師にあるまじき行為」だと言う人もいるでしょうが、相手は大人でありますから、合意した事実を尊重すべきであり、なんらかのケアが必要だとしても、「すまん」でいいことです。処分するとしても減給くらいが妥当でしょう。

これによって、成績などになんらかの手心を加えたといった事実があれば、放校するのもいいでしょうが、この場合は互いの合意ですから、処分するならその利益を不当に得た生徒ももろともであるべきです。

学内の審議は、情報が外に出ない秘密裁判ですから、詳しい事情がわからないのですが、私が聞いている範囲では、全然たいした話ではない。

この教授は大変人気のあった人なので、この場合もその可能性が疑われるわけですが、「自分の思いが叶えられないことの恨み」「妻と別れる約束が反故にされたことの恨み」「一方的に捨てられたことの恨み」といった恋愛感情のもつれをセクハラで解消することまでが可能になってます。

さすがにこの場合は最初からそれを意図したものではないでしょうが、酔った席でキスをねだり、それをネタに脅して金をとることも可能です。事実、こういうケースは表面に出ないだけで、いたるところで起きていることが推測できます。

新歓や打ち上げなどの飲み会における、今の時代の望ましい教員の態度としては、自分にしなだれかかってくる生徒がいたら冷たく突き放すことです。突き放したのちに、接触した部分を3回ほど手で払うくらいの心構えが必要です。お酌なんてしようものなら、股間に蹴りを見舞うとよろしい。

「先生は結婚しているんですか」といったなにげない言葉からセックスは始まりますから、ノーコメントを突き通します。許される会話はもっぱら研究テーマについてです。世界情勢とか福田内閣について語っていいかもしれません。

黙認したと言われますので、生徒同士が手を握る、肩を接触させる、見つめ合うといった行為に出たら、すぐに注意します。生徒同士の電話番号の交換も好ましくないので、「そういうことは体育館の裏など、誰にも見えないところでやりなさい」と注意します。王様ゲームやエロ話が始まったら即刻飲み会は中止です。

そもそもそういう関係にならないように男の席と女の席を分け、ゲイやビアン、バイは事前に申告させて別席とし、帰りも二人で帰るような危険なことをさせないようにしたいものです。

また、常にこういった無軌道な行為を監視するために、教員は酒を一切飲まないことです。それよりも、より効果的なのは、生徒と教員の飲み会自体できるだけ廃止することです。非常勤講師はギャラが安いので、飲み会に出たくないと言っているのもいますし(少子化のため、学校も経営が苦しいので、非常勤講師のギャラはどんどん安くなってます)。全員分は出さないとしても、カッコつけて万札を出すと、その日の講師料では足りないです。

席を分けるのは大袈裟にしても(つうか、これもまた差別だと言われるし)、このくらいの配慮をしないと、何を言われるかわからない時代です。

延々続く。