この意識調査のHPがAERAで速水由紀子さんに紹介されました。ずっと更新して なかったので、紹介されてから「HP更新しなきゃ」とプレッシャーを感じること ができてよかったな。ってのんき。これからのんちゃんって呼んで下さい。

　速水さんはこのHPをちゃんと読んでくれたのかな。訂正しなければいけないと ころがあるんです。
　[……身体的な部分より精神的なサービス業と自認していることが読み取れるが、 その一方で客から「何でこんな仕事してんの？」と見下されたような聞き方をさ れたり、「かわいい子がいないじゃん」とか「写真を見て『これ』と、モノのよ うに指名された」「付き合ってと言われ、断ったら殺すとか、暴力的な言葉を言 われた」など、不快な思いをさせられることも、やはり少なくないという。]

　ここで「あれ？」と思った人、風俗通ですねえ。「何でこんな仕事してんの？」 という問いかけは風俗嬢に対しての客の発言ということは分かりますね。「付き 合ってと言われ、断ったら殺すとか、・・・・」というのも風俗嬢に対しての言葉。 でも、「かわいい子がいないじゃん」というのと、「写真を見て『これ』と、モ ノのように指名された」というのは、客が従業員に対して言ったことや、従業員 が客に言われて認識したり思ったことなんです。

　「かわいい子いないじゃん」と客が直接女の子に言うことがもしかしてあるか もしれないけど、少なくとも、写真指名の場（客の待ち合い室）に女の子がいる わけないから、客が写真で女の子選んでうだうだ言ってるところに女の子が立ち 会うことは考えられない（客の待ち合い室にカメラが設置されてあるところはあ るけど）。

　だから、この部分を読んだだけでも、風俗を知っている人ならおかしいことに 気づくはずです。風俗を知らないって、こういうところに出てくるんですね。 　また、多分速水さんは9月12日（日）の日記「射精産業労働者諸君」を乱読、流 し読みしたんだろうけど、「写真を見て『これ』と、モノのように指名された」 なんて書いてある箇所どこ探してもないぞ。日記には、（従業員が一番いやな客 は、）「写真を見て『これ』って言う人。（『この子』と言ってほしい）」と書 いてあります。これはただ速水さんがちょっと見間違えた程度のものではありま せん。ちゃんと日記を読んでないってことです。「写真を見て『これ』と、モノ のように指名された」という書き方では、まるで女の子がそういうふうに言って いるかのようですけど、これは従業員の感想として紹介しているのだから、日記 の文脈からしても、ちゃんと読んでればおかしいことに気づくわけです。ってい うかそもそもそんなミスしないっちゅうの。

　まあ今回の記事は〆切ギリギリになって慌てて書いたみたいだからしゃーない か。こんだけのミスで済んだことがラッキーだったと思えばまあいいか。（のんちゃんで始まり、のんちゃんで終わる。）

　今日の朝日の夕刊に、意識調査の記事が載りました。有珠山噴火により、当初 の予定より記事が小さくなったことと、東京方面の新聞掲載は延期になり、関西 地域で配られる新聞（夕刊）にだけ掲載されることになったという影響が出ました。

　京阪神地域の新聞には小倉千加子のコメントが載せられました。他にももっと ましな候補がいたのですが電話に出られなかったようで非常に残念です。有珠山 の噴火といい、わしは朝日に嫌われてるのかな。昔から私が朝日に載るときは歴 史的な大きな出来事があって紙面を取られたりするのです。昔朝日に載ったとき はドイツ統一の日でした。そんなことより！小倉さんのコメントはひどい！って いうかひねくれてる！風俗の仕事に誇りがあると答えた人が多いことについて、 「偏見や差別の多い業界であえて働く女性たちの『意地』や『反発』、『自尊心』 を感じる」と言っている！小倉さんは、「誇りがある」と答えた人が多いのを何としてでも認めたくないんだ。そこまで認めたくないんか！素直じゃないなあ。 彼女は恋愛でもきっと同じ過ちを繰り返していて男の子（男か女か知らんけど） に「千加子、素直になれよ、好きって言えよ」とか言われて振られた経験があるに違いないとか言われたらむかつくでしょう？そういうむかつくことを千加子さんは風俗嬢に対して言っているのですよ！意味分かります？風俗嬢に対して、「意地や反発で『誇りがある』って言ってるって言えよ」って言ってるのと同じということですよ！うわ！超むかつく！かわいくねー！私が男だったらこんなのとは絶対付き合いたくない。

　あと、千加子さんは、「自分の娘にも同じ仕事をやらせたいと思う人がどれだ けいるか聞いてみたい」とも言っている。普段から家父長制を批判しているくせ にここで家父長制をもってくるという！お前はアメリカか！と言いたい（わけわからん！）。それより「モーニング娘にも同じ仕事をやらせたいと思う人がどれだけいるか聞いてみたい」と言った方が社会学的に有効だし小倉さんの市場も広がると思うんだけど。

　記事については、先程申し上げたように、有珠山噴火により、当初の予定よりも文章が削られてしまい、補足説明が必要なものとなってしまいました。また、昨夜からのゲラ段階での新聞社との攻防もあったのだけど、思いは届かず。月収について載せるのであれば、誤解のないように、「楽して稼げるわけではない、 結構大変」という風俗嬢の回答（風俗の見方の変化）も載せないと真実が伝わらないと言ったのですが、「月収が多いか少ないかは受け取り方は人それぞれ」と 一蹴され、また紙面の都合で載せられず。 　見出しも問題です。「誇り6割、罪悪5割」、「複雑な心理浮かぶ」なんじゃそりゃ。ちゃうやろ！誇りについては仕事そのものに対する感想で、罪悪感については仕事そのものではなく、内緒にしているということに対するものであるからこれは同列に語れない。それなのに同列にしてしまうと、仕事そのものに罪悪感と誇りが同居しているかのように受け取られてしまう。まあ記事をちゃんと読めば事実は分かるんですが。あーこわ。