2006-05-25

仏極右・ルペン党首人気が最高水準、右派政権への不満

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TNさんが教えてくれたのですが、こんな記事が出ています。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060523i411.htm

仏極右・ルペン党首人気が最高水準、右派政権への不満

 【パリ=島崎雅夫】フランス人優先の国家建設や強硬な移民排斥を訴える極右・国民戦線(FN)のジャンマリ・ルペン党首(77)の人気が過去最高のレベルに達した。

 仏週刊紙ル・ポワンが先週発表した世論調査によると、ルペン党首の支持率は22%を記録、2002年の大統領選で獲得した16%を大幅に上回った。

 昨年10月の支持率は8%だったが、同年秋の移民系若者による暴動を機に上昇に転じた。

 今年は2月12%、3月13%、4月14%と上昇を続けており、07年次期大統領選に向けて、極右旋風を起こすのではとの観測が強まっている。

 移民が多数居住する大都市郊外で暴動が起きて治安が低下し、移民政策への懸念が強まったことや、政界疑惑で新たな改革が出来ず、レームダック(死に体)化した右派政権への不満が、ルペン人気の急上昇を支える要因となっている。

 ルペン氏は、02年の大統領選挙では、社会党のジョスパン候補(当時首相)を破ってシラク候補(同大統領)に次ぐ2位となり、決戦投票に進んで、仏国内はもとより欧州各国に大きな衝撃を与えた。
(2006年5月23日18時39分 読売新聞)

◆◆◆◆◆

 わたしは昨年、フランスで欧州憲法が国民投票によって否決されたときに、極右の動向を中心に週刊金曜日で記事を書きました。そうしたら読者複数から、「あれは左翼の勝利であり、極右の勝利ではない」旨、反論をいただきました。フィリップ=ドヴィリエ氏やジャンマリー=ルペン氏の暗躍があったことは間違いなく、だから警戒せよ!と記事を書いたのです。

 ルペン氏の人気が過去最高というのは、昨年の欧州憲法からの勢いでもあります。

 左翼の勝利!と呑気に喜んでいる場合か、といいたい。
 勝利したはずの左派陣営では、大統領選に向けいまだ候補者を選べないでいません。それどころか、極左政党『労働者の闘い』アルレット=ラギエ党首格が出馬を表明するなど、分裂しそうな勢いだ。

写真はルペン氏の娘・マリーヌ=ルペン。及川健二・撮影。

このエントリへの反応

  1. >>勝利したはずの左派陣営では、大統領選でいまだ候補者を選べないでいません。

    は、「勝利したはずの左派陣営では、大統領選でいまだ候補者を選べていないではないですか!」というぐらいの意味かな?

    へえ、ルペンってそんな人気あるんだ。ジリノフスキーとかハイダーとか石原慎太郎とか、極右は民衆の熱狂的な人気を一身に集めやすいのかな?でも日本もそうだけど、それに対抗できる左翼のカリスマっていないよね。日本でしいて(あえて)いえば辻元なんだろうけど…。

  2. 宮原さんの指摘を受け、文書を一部修正しました。