2007-07-05

お部屋1279/今日のマツワル39

「毎日新聞」が取りあげたことで、他のメディアがさらに動き出していて、矢野穂積、朝木直子がこれまでいったい何をしてきたのかについての検証作業はさらに加速がつきそうです。徹底的にやっていただきたい。ネタの宝庫ですので。私ももう止まらないです。

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< 東村山セクハラ捏造事件9>

朝木明代は万引きの現行犯で逮捕されたわけではなく、防犯カメラの映像などの証拠もない。にもかかわらず、警察が書類送検したことには無理があったようにも思えます。万引きをやっていたとしてもです。ここだけを取り出せばそう見える。

では、なぜ警察は書類送検したのか。万引きをした時間、朝木明代は矢野穂積とともに市内の「びっくりドンキー」で食事をしていたと主張して、その記録のコピーを警察に提出していたのですが、これは、彼らがあとから店にもらいにいったものであり、しかも、彼らではない客のものであることが判明しています。これが「アリバイ工作」とされていて、このことが警察の心証を悪くしたものと思われます。

アリバイ工作をしたことは、万引きをした間接的な証拠になりますし、これ自体、悪質であり、法に触れるでしょう。

『東村山の闇』でもこのことは説明されていて、彼らは間違ったコピーをもらって提出したことを認めてますが、あくまでミスであったと主張していて、そのレストランにいたこと自体はなおも否定してません。

しかし、もしそこで本当に食べていたのであれば、別の記録が残っているわけですから、それを提出すればいいだけです。なぜしなかったのかについて、こう説明してます。

『東村山の闇』P230
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 この後、都庁に出かける前にも、レストランに立ち寄り、店長を呼んで貰って、六月一九のレジの記録を見せてほしいと行った。が、すでに東村山警察が押さえて、押収していた。
 その後、朝木明代議員も私も、警察に見せるよう申し入れた。が、警察は都合でも悪いのか、全く、見せなかった。

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警察としては、この段階で、レジの記録を見て、彼らがアリバイ工作をしたことを確信していたはずです。同じ時間に、該当する二人の客がいた記録がほかになければ、この日、二人は来ていなかったということですから、確認は容易です。

その上で、警察は書類送検をした。「アリバイ工作をするような窃盗犯とその仲間に、なんで記録を見せる必要があろうか」と警察が考えたのはおかしくない。あとは裁判で明らかにすることであって、もしその記録を見せたら、今度は「いや、実は3人だった」などと新たなウソを言いかねず、警察はいらぬ手間をかけて、それがウソであることを立証することになります。

これに限らず警察はそういうものであり、証拠はそういうものですから、【警察は都合でも悪いのか】なんて悪意の推測をする方がおかしい。これらのことを冷静に判断されると都合が悪いので、警察の都合にしているだけなのがバレバレです。

そんなことより書くべきことがあるでしょう。その記録を入手できないとしても、もし本当に彼らがレストランにいたというのなら、「その時、店内はどんな様子だったのか」「どんな客がいたのか」「どんな店員が料理をもってきたのか」「どんな店員がレジを打ったのか」などを詳しく書くことで、アリバイを立証することも可能かと思うのですが、それはしていません。できないのでしょうね。

万引きをしていないのにアリバイ工作をすることは考えにくいですから、朝木明代は万引きをしたのだろうと思うしかありません。片方の当事者である矢野穂積・朝木直子が書いたものにもかかわらず、この本を読んで、そう私は結論づけました。

であるならば自殺する理由も十分にあります。殺されたことを強調する彼らの言葉はあまりに虚しい。

『東村山の闇』P37より
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 愛する者を突然奪われた家族の哀しみや、同僚、友人の想いをみじんも気にすることなく、人をいとも簡単にこの世からり葬り去ってしまった「犯人たち」。民主主義社会には絶対に許しがたい「謀略」による「テロ」で議員を抹殺することが、平然としかも「完全犯罪」を装って実行されたのである。

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こういう意味のない虚飾に満ちた文章はあちこちにあるのですが、根拠となる事実の提示が乏しいのです。

このように矢野穂積と朝木直子は、最初から「朝木明代は殺された」と決めつけ、すべてがその裏付けになっているかのように記述していきます。ここでも「やけしに方式」の乱発です。

しかし、発想が逆転しているため、「殺された」という仮説を崩す事実までを、殺された根拠としてしまってます。どうせあり得ないことなのですから、なんだっていいってことでしょうが、冷静に見る人からすると、滑稽です。

そのいい例。

『東村山の闇』P28より
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「ちょっと、気分が悪いので、休んで行きます。」
 彼女は短く、それだけ言った。
 私が、わかったというように「はい、はい」と答えると、彼女も「はい、はい」と答えて、電話は切れた。
 やや、様子が普段とは違っていた。
 特に、最後の「はい、はい」は、何か思いを残すようで、何か言いたりなさそうな歯切れの悪いもののように感じた。それに、「気分が悪いというのも普段使わない言葉だ。いつもなら「体調が悪い」とか「具合が悪い」というではないか。

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死の直前、キャッチホンでかかってきた電話に出た矢野穂積が記述した部分です。このことを矢野から聞いた朝木直子もまたこの「気分が悪い」という言い方にひっかかったと書いています(P63)。

普通に読めば、朝木明代はこの時に普段とは違う精神状態にあった、つまり自殺を覚悟していたってことでしょう。

ところが、矢野穂積にかかるとこうなります。

『東村山の闇』P30より
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 この時も、次長とのやりとりは通話録音していた。
 途中で入った「キャッチフォン」の朝木明代議員の最後の電話は通話録音されることになったのだ。「完全犯罪」を狙った「犯人グループ」の最大の誤算はそこにあった。かれらは、同僚議員の私や彼女の家族が、彼女の身辺に異変が起きたことに気づくことを、なるべく遅らせようと、この電話を架けさせたに違いない。

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つまり、監禁した状態で、犯人たちは彼女を脅迫して電話をかけさせたというのです。そんなバカな。

誘拐して、今から殺そうとする犯人たちが、なんでこんな電話をかけさせましょうか。朝木明代が「助けて」と一言言えば完全犯罪はすべて崩壊です。

もし異変が起きたことに気づくことを遅らせようとするなら、車に積んで山に埋めればよい。すぐに見つかるのに、なんでビルから落とすかね。

それに、それほどまでに異常な状態でかけてきた電話であれば、長年つきあっている矢野穂積がいかにキャッチホンであろうとも、すぐに切るとは思えない。「どうしたの?」の一言があってしかるべきです。「はいはい」と言っている場合ではない。つまり、「普段と様子が違うような気がした」なんて話は後付でしかないでしょう。

一事が万事この調子で、とてつもなく壮大で緻密な陰謀を仕組む犯人グループなのに、ポケベルに脅迫の暗号を入れたり、酔っぱらいのフリをして矢野穂積を暴行したり、誘拐したあと電話をさせたり、ダミーに使った女を葬儀会場に送り込んだり、完全犯罪が崩れかねないこと、なおかつ意味のないことをやりすぎです。

面白さを求める場ではないのですから、もっとリアリティのあることを書いて欲しいものです(続く)。

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