2008-08-25

お部屋1632/朝木明代という人間

どこからどう話がつながっているのかわかりにくくなってきたので、整理をしておきます。

最初から読みたい方は1年2ヶ月くらい前まで遡っていただくとして、怪文書については、以下。

1625「奇妙な符合」
1629「万引き事件をでっちあげるバカ組織」
1631「怪文書の発信者」

では、その続きです。

「FORUM21」2004年1月15日号に掲載された「『怪死』事件との関連性を窺わせる『二つの報道』と『一つの投書』」に出てくる「怪文書」を出したのが誰であるのかを推測させる情報を出しておくとしましょう。

朝木明代が万引きをしたのは1995年6月19日。7月12日に東村山署は書類送検。その翌日の朝刊でこのことが報じられます。

宇留嶋瑞郎著『民主主義汚染』によると、その日、こんな会話が交わされたそうです。

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 傍聴人として委員会室に来ていた朝木明代のそばを通りかかったある市議が、聞こえよがしにこういったのである。
「万引きで送検されたんだって?」
 明代は即座に強い口調でいい返した。
「なによ、送検されたくらいで。まるで鬼のクビでも取ったみたいに。現行犯逮捕もできないくせに……」
 確かに、黒白はまだ明瞭になったわけではない。終わりの一語は蛇足だが、明らかに一分はある。ヘタに口を挟むのはかえって藪蛇だと思ったのか、矢野はこのやり取りを遠くから黙って見ていた。すると、興奮した明代は、妙なことを口走ったのである。
「だいたい、品物を取り返しておいて問題にする方がおかしいわよ」

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これが朝木明代という人間です。もしこれが冤罪であるのなら、こんなことを言うはずがない。

万引きをしておきながら、罪の意識がゼロ。そればかりかあたかも店が悪いかのようなことまで口にする。これでは警察も書類送検するでしょう。この時、そばにいた矢野穂積もこれに異を唱えていないことに注目です。

この発言から明かなように、この時点では「たかが万引き。品物は返した。問題になるような話ではない。しかも、現行犯逮捕ではない」と開き直るつもりだったようです。

しかし、すでにこれが報道されてしまい、おそらく創価学会はここぞとばかりにこのことを騒ぎ立てるでしょう。そこに彼らの不幸がありました。

無名の一市民であれば報道まではされない。警察で説諭されておしまい。その噂が広がったところで「バカだなあ」でおしまい。このことだけで信頼も職もすべて失うことはあまりない。あるいは、警察と店には謝りながら、周りには「あれは勘違いだったんだよ。その証拠に書類送検もされてない」という程度のウソで済んだかもしれない。

市議であったがために報道され、さらなるバッシングがこの先に待っていることは間違いない。「あの議席譲渡事件の草の根が今度は万引き。どこまで行くのか、市議の堕落」という切り口であらゆる方面から叩かれるのは必至です。議員辞職も免れまい。

そこで、この数日間に方針を転換し、7月14日、15日には「夕刊フジ」「日刊ゲンダイ」「デッチ上げ」であるとの朝木明代のコメントを出し、被害者のブティック経営者が創価学会員であるとのデマまでコメントする悪辣さです。

つまり、この段階では、創価学会のブティック経営者が、見てもいない朝木明代の万引きを見たという物語を作ろうとしていたわけです。しかし、ブティック経営者が創価学会員であるのかどうかは調べればすぐにわかることであり、そのウソはいずれ破綻することに、彼らとて気づかないわけはない。

そして、お馴染み「週刊新潮」が8月17・24日合併号で、遂に「替え玉説」をぶち上げます。その根拠たるや「朝木事務所に寄せられた情報」なのです。ここまでの経緯を見れば一目瞭然、これは朝木明代ないしはその周辺にいるオッサンが捏造した情報だったことが推測できます。

朝木明代は万引きをした事実を認めるに等しい発言をしていたのに、どこかから「替え玉だった」との情報が寄せられ、「そっか、あれは替え玉だったのか」と気づくことなどあり得ません。

身内が議員譲渡騒ぎを起こして、「草の根」はあちこちから批判されているそのさなかに万引きをやった。これでは朝木明代だけでなく、「草の根」もおしまいです。そこで、これを冤罪であると主張し、その主張をするために被害者であるブティックを創価学会員であるとまずは主張。一方で、替え玉説を流し、アリバイ工作までやった。しかし、ブティック経営者が創価学会員というのはまったくのデマであり、アリバイ工作は脆くも破綻して、いよいよ検察に出頭することになった。検察も、これらはすべて罪を他者になすりつけるための悪質な偽計であることはすでに見抜いていたでしょうから、起訴する可能性が高い。

そんな時に自殺したのに、なおも「動機がない」と言ってのけるのが段勲です。どんだけ「凶悪」かと。

朝木明代には自殺の動機がなかったなどと言ってのける輩、万引きは替え玉による冤罪だったと主張する輩はことごとく信用する価値がない。「平気でウソをつく人間」か、「妄想を妄想と気づけない人間」のいずれかです。

「妄想を妄想と気づけない人間」には、「創価学会」という看板を掲げると、あっさり騙されるメディアも含まれます(これもデマだとわかっていて出している可能性もありそうですが)。だから、創価学会は利用価値がある。

「FORUM21」に掲載された、替え玉を裏付けるかのように装った怪文書が取るに足らないガセであることは乙骨正生も段勲もよく知っています。その発信者が誰であったのかまではわかっている、少なくとも薄々気づいているでしょう。

あの怪文書は「替え玉説」を言いだした人たち自身が出したものか、彼らが喧伝してきた説をもとにイタズラをした人がいたとしか考えられません。

どちらにしても、検討する価値など、これっぽっちもない代物だと断定していいでしょう。私は十分検討してしまいましたが。

まだ続く。

このエントリへの反応

  1. [...] 1632「朝木明代という人間」 当然この先には今回の「内部告発」が位置しています。これについては、数日内に続きを出す予定です。 [...]

  2. [...] そういえば、朝木明代が万引きしたことを認めたに等しい発言をしたにもかかわらず、それを無視して殺されたと言い続けているのはどこのどなたでしょう。 [...]

  3. [...] そういえば、朝木明代が万引きしたことを認めたに等しい発言をしたにもかかわらず、それを無視して殺されたと言い続けているのはどこのどなたでしょう。 [...]