2008-06-23

お部屋1550/病み上がり

さすがに初日は気を失ってましたが、食中毒ってそんなに持続はしないです。まだ腹は痛いし、トイレに行くことも多いのですが、4日目にして、生活にはほとんど支障なし。

今腐りかけのものを食うと、体に入っている薬が勝つのか。あるいは抗生物質で善玉菌が死滅し、かつ体力が落ちているせいで、また食中毒になるのか。どっちなのか気になって実験してみたら、なんの異状もなし。最初から腹が痛いし、下痢なので、わからないだけかもしれませんが、今なら腐ったものを食い放題です。

さて、早大入学式不当逮捕事件の署名提出行動が24日(火)にあります。早稲田の教員たちも参加予定です。

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日時場所:2008年6月24日(火)昼12:10~早稲田大学本部正門前にて集会
午後1時前後 大隈会館に移動。署名第一波提出。

早稲田大学本部キャンパス→169-8050 新宿区西早稲田1-6-1
■アクセスルート
◇JR山手線 (高田馬場駅 徒歩20分)
◇西武線 (高田馬場駅 徒歩20分)
◇地下鉄東京メトロ (東西線 早稲田駅 徒歩5分)
(副都心線 西早稲田駅 徒歩17分)
◇スクールバス (高田馬場駅 – 早大正門)
◇バス (新宿駅西口 – 早稲田)
(渋谷駅 – 早大正門)
(上野広小路 – 早稲田)
◇都電 (三ノ輪橋駅 – 早稲田駅 徒歩5分)

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この活動の中心メンバーである花咲政之輔君は、インターネットを全然信用していません。もっと活用した方がいいと私は思うのですが、彼の言うことにも一利あります。

昨年、ふたつの選挙戦を手伝って実感したことは、今も昔も選挙を決するのは、いわゆる地上戦ということです。電話だったり、ビラだったり、ポスターだったり、ハガキだったり、街頭演説だったり、宣伝カーだったり。つまりは古臭くて、泥臭い手法なのです(もちろんその前に、党、組合、宗教団体などの組織票が大きいのではありますが、「それ以外の票をとるためには」という意味です)。

メディアを通した空中戦も重要ですが、これを票に落とし込む作業をやらない限り、数字にはつながらない。

例外もあるのでしょうが、だいたいどの選挙を見てもこの法則は有効で、そのまんま東だって、知名度を地上戦で票に落とし込む作業をしっかりやってました。ドブ板選挙をやらなかったら、いくら知名度があっても勝てなかったのではなかろうか。

顔が見える相手からのメールは地上戦としての力を発揮するとしても、ネットの言論は決して地上戦にはなり得ない。いかにネット対策が不可避の時代になったとは言え、ここを読み間違うと、選挙では勝てず、運動でも勝ち得ない。

ところが、ネットは便利であるがゆえに、あるいは可能性が大きいがゆえに、現に勘違いを招きやすいメディアでもあります。

りんごっこ保育園が認可取消となり、多摩レイクサイドFMが免許取消となったところで、「草の根」の2人は決して市議を辞職はしないでしょう。そんな謙虚さなど、これっぽっちも持ち合わせていない人たちです。次の悪事を働くためにも市議の座にしがみつくに決まってます。

ということは、最終的には選挙で落とすしかない。

これについてはすでに3羽の雀さんが指摘している通り。

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なお、橋本氏は矢野・朝木両「市議」から「まだまだ当分の間、少なくともあと10年は目が離せないところであろう」と書いていますが、3年後の次回市議選でどちらか(できれば両方)が落選して一息つけるようになることは希望したいところですね。

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さすがに橋本玉泉さん3羽の雀さんも事を冷静に見据えています。最後は選挙で決するしかない。そして、選挙で数字を動かすにはまだまだ力が足りないことも見据えてます。宇留嶋さんも「この問題はそう簡単には終わらず、なんにせよ長期化すること」を以前語っていたと記憶します。

足りないのは、ネットで書く人の数ではなく(これもいればいるほどいいにせよ)、足で稼ぐ人です。

「草の根征伐戦」において、ネットでは完全勝利と言っていいのですが、3年後の選挙ではふたりとも当選という悪夢を見る可能性が今なお十分にあります。現状においてはそうなる可能性が非常に高いと言ってもいいでしょう。つまり完全敗北です。

このことは数字を分析すれば容易にわかります。検索で入ってきてそれっきりの人を除いて、「黒子の部屋」を恒常的に読んでいる人の実数が仮に1日平均千人いたとして、その中にたまたま混じっている東村山市民は1人か2人です。人口比から考えればそんなものです。

東村山のことを繰り返し書くことによって、その数が蓄積されていくにしても、100を超えることは容易ではなく、現在、毎日アクセスしている東村山市民は多くて数十という単位でしかない。たぶん20人か30人かそんなものかと思います。

あれだけの内容を毎日更新している「3羽の雀の日記」でさえも事情はそうは変わらなくて、1日にアクセスする東村山市民の数は100を越えていないはずです。「エアフォース」「東村山魑魅魍魎ブログ」も同様でしょう。

佐藤市議薄井市議のブログは市民が見ている率が高いとは言え、週に一回は確実にチェックしている東村山市民の実数は数百人。

関連ブログでもっともアクセスの多い「C.I.L.」もそれだけのブログではないので、やはり同程度でしょう。

おそらくこれらの人たちは重複していて、そのほとんどは、もともと「草の根」には投票していない。ネットでは最初から興味のある人を集めやすく、興味のない人には届きにくいので。

これらをすべて合わせても、東村山市民で、この問題を頻繁にチェックしている人の数は千人はいません。これでも数字はずいぶん増えていて、この数字を3年後までに千にすることも可能ではあるのでしょう。

しかし、2007年の東村山市議選の際の有権者数は116759人。投票者数は60886人です。千人に達したところで、有権者の1%にも満たないのです。当たり前と言えば当たり前で、市議選では、ふだん市議会にまったく興味のない人たちを相手にしなければならないわけです。

対して、現在、地上戦と言っていい活動は、佐藤市議「通信」くらいですが、おそらく東村山市内では、ネットの影響力よりも、この「通信」の影響力の方がなお大きい。

選挙の前に参考のためにネットをチェックする人の数はそれなりにはいるはずですが、それを考慮したとしても、「草の根」に投票した人で、次期選挙で投票しない人は最大で1割といったところかと思われます。

朝木直子の得票数は3403票。最下位当選の矢野穂積の得票数は1639票。1割減ったところで、なお両者は当選圏内です。2割減って初めて後者は落選の可能性が出てきます。

さらに4年間、絶望的な悪夢を見続けないためには、そろそろ地上戦を仕掛けていく必要があって、これは東村山の人たちが勇気を振り絞ってやるしかない。

3羽の雀さんに限らず、市外の人間がネットでこの問題に言及しているのは、もっぱら行きがかりです。行きがかりでは済まないはずの東村山市民が誰もやらなかったことを日々やり続けている3羽の雀さんは、いったい何を動機としてああも書き続けることができているのか不思議でしょうがないのですが、3羽の雀さんのやっていることを活かすも殺すも東村山市民にかかっています。このままだと、ほとんど活かすことなく3年後の選挙を迎えることになります。

選挙のためだけではなく、りんごっこ保育園など個別の問題においても、直接行動をやっていかないと、行政は最後まで何もしないかもしれない。しなくていいことはやらないのが行政です。

これをやることで橋本玉泉さんや渋井哲也さんらもまた取材できますし、新聞も取りあげるかもしれない。新たに声を上げる人たちも増えるでしょう。「ネットで調べてみよう」と思う人も増えます。そうなったらこっちのもの。

ネット上の行動だけで、「草の根」に投票した人たちに行き着くのは至難です。すでに見たように、ネットを利用していない人たちだってたくさんいますから。

ところが、市内でビラ配りをやれば、容易に「草の根」に投票した人に出会えます。「草の根」の得票率は、有権者数の4.3%。投票者数の8.2%です。単純に計算すると、駅前で有権者千人にビラを配れば「草の根」に投票した43人に手渡せる。地上戦の強さです。

全国版の雑誌に掲載して同じ人数に届くようにするためには、100万部くらいの雑誌じゃなければなりません。病み上がりなので、計算を間違っていたらすまん。

それらの人たちがビラ一枚で考えを簡単に変えないとしても、その契機にはなります。そのビラを見て家族で話し合う人も出てきます。そこにURLを書いておけば、興味を抱いて調べる人が出てきます。

悔しいことに、「草の根」はビラの強さ、地元密着のラジオの強さをよくわかっています。ところが、それに対抗する勢力は、ここがきれいに欠落したままです。かつては、それをやる人たちがいたんですけど、力尽きてしまったみたい。

しかし、すでに全国版のメディアもそう簡単にはあちらにはつかないだろうこと、むしろこちら側につくメディアが増えてきていること、あちらの支持層も薄くなっていること、問題が整理されて「草の根」の悪質さが見えやすくなったことなどから、当時よりはずっと闘いやすくなっているはずです。

仲間内の枠を越えて訴えていくために、街頭で署名を集め、声を出し、ビラを配り、討論会を開くなどの活動を超党派でやっていくべきです。市民が3人もいればとりあえず行動はできましょう。昔から「草の根」と闘ったきた人たちはすでに疲弊していたり、諦めていたり、高齢化していたりしますから、ここは新しい人たちが担っていくべきです。もちろん、市外の人間もサポートはできますから、人出が足りないのなら、私もビラ配りくらいやります。

今はその絶好のタイミングです。メディア関係者の中には、昨年の「セクハラ捏造事件」の記憶が残ってますから、「ありもしないセクハラを捏造したあの人権無視の虚言市議たちか」とピンと来ます。普段まったく市議会に関心のない市民の中にもそう思う人たちがいます。

それとは逆に市民の中には「セクハラ捏造事件」に興味を抱かなかった人もいるでしょうが、保育園のことなら他人事ではない人たちもいることでしょう。

そのふたつの問題をうまくリンクさせ(さらには団地の問題、多摩レイクサイドFMの問題も)、空中戦地上戦をうまくリンクさせるために、ネットの力もフルに発揮できるはずです。

このタイミングを逃すと、これほどのチャンスはもう来ないかも。

前々から考えていたことですが、黙って待っていてもちいとも動きが出てきそうにないので、食中毒の勢いで書いてみました。

明日から、「出版界崩壊は止められないがために」に復帰します。

6月26日追記:選挙における「空中戦と地上戦」という用語については、そうはっきり定義がなされているわけではなく、一般には、地縁、血縁、組織などの地盤固めをするためのものを「地上戦」、それ以外の浮動層を狙うものを「空中戦」と呼称することも多いようですが、そういった地盤のない候補は、メディアを通したものを「空中戦」と呼び、本人や運動員が直接有権者に訴えるものを「地上戦」と呼ぶこともあり、ネットを検索したところ、「ブログは地上戦」と位置づけている人もいました。
http://uchan20.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_cbe2.html
ここは出版に比して、単に地味ってニュアンスでしょうか。