2010-06-08

いただいた本●超解読! はじめてのヘーゲル『精神現象学』

竹田青嗣さん西研さんからいただきました。

書名●超解読! はじめてのヘーゲル『精神現象学』
著者●竹田青嗣、西研
定価●760円+税
2010年5月20日発行
新書判/並製/293頁
ISBN978-4-06-288050-3 C0210

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●版元による紹介
難解な書物がここまでわかった!<知>の巨人が問う自由のゆくえと は?人間の欲望の本質とは?哲学史に残る重要な書物を徹底的に平易に読み砕く「超解読」シリーズ、第1弾!

<共同体から切り離された自由な個人となったときに、人は、他者・社会・自己に対してどのような態度をとっていけばよいか>。――これこそが『精神現象学』のなかで問われている最大の問いなのだ。

メルロ=ポンティは「ヘーゲルの『精神現象学』は小説みたいにおもしろい」と語ったが、『精神現象学』は、「あ、こんなやついるぞ!」と思ったり、自分のことが語られているようで身につまされたりする、そんな珍しい哲学書なのである。それほどおもしろい本ではあるのだが、この本の全体を通したモチーフ、つまりヘーゲル自身の「問い」がつかまれてきたかというと、決してそうではない。その思想の一部でもって全体が解釈されたり、モチーフを無視した上で全否定されることも多かった。(略)『精神現象学』は、中身を徹底的に読んではじめてそれが問おうとしたことがわかってくる、そんな困った本なのである。そして、大胆な言い方になるが、いまだ『精神現象学』はほんとうには読まれていない、という気持ちが私たち(竹田と西)にはある。――<本文より>

●目次
第1章 意識(西)
第2章 自己意識(竹田)
第3章 理性(西)
第4章 精神(「純粋洞察」まで西、「啓蒙」以降竹田)
第5章 宗教(竹田)
第6章 絶対知(西)