2012-03-08
お部屋2366/セシウム牛を食べる会
6日(火)にロフトプラスワンであった「東日本大震災から一年、放射能汚染が広がる日本。 私たちは何をしてきたのか、どう生きてゆくのか」に私も飛び入り参加しました。
直前にロフトの平野さんが「客が少ない」とツイッターでボヤいていたので客として行ったのですが、私も出ることに。
ホントに客は少なかったです。25人と言っていたかな。急遽決まったもので、4日前から告知開始。そのために情報が広がらなかったこともあるのですが、この手のイベントには客が集まらなくなっていて、「もう忘れた」「もう忘れたい」という人たちも多いのだと思います。忘れさせるものか。つうか、忘れようにも忘れることができないはず。
最後にそれぞれ今度の3月11日をどう過ごすかという話になって、私は「そうも不謹慎だと言うヤツらが多いんだったら、デモに行く」と言いました。デモをやるのが不謹慎だと言う人たちは、その日は朝から晩まで黙祷するつもりでしょうから、デモをやっても気づかず、文句も言ってこないはずだわな。
追悼することと、原発に反対することが両立できないと考えること自体がおかしな話。追悼もする、原発にも反対する。それだけの話。
被災地に行けば海岸に簡素な祭壇があったりします。その前に立てば自然に手を合わせる。追悼の気持ちというのはそういうものであって、他者に強いるようなものではあるまい。
追悼と関係のないさまざまなイベントがこの日は開かれるのだから、どうしても他者の行動に口出ししないではいられないおせっかいどもは、そちらにも文句を言うのが筋なのに、ことさら原発反対のデモにだけ文句をつけるのは、原発のデモを批判するのに死者を利用することであって、人間はそこまでゲスになれるのかと呆れます。
それに続いて、「3月11日は、もうひとつ行きたいところがある」という話をしました。その日東京・四谷で、「セシウム牛を食べる会」があるのです。出演者のノイホイさんも「行きたい」と言ってましたが、正確な場所や時間を把握していなかったので、こちらに出しておきます。
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放射能汚染をめぐる牛肉のお話と、 「セシウム」牛を食べる会—–震災を振り返りつつ
1年前のあの日、工房で作業中に経 験したことの無い揺れを感じました。 そして消防団員として出動した現場は想像を絶する光景でした。ガレキを片づけ、目の前の津波の被害に心痛めている間、福島原発から250キロ以上遠く離れた岩手にも、放射能は降り注いでいました。 秋になり福島の心配をしていた私をあざ笑うかのように、モーとんふぁみりーに入荷した短角経産牛から放射性セシウムが検出されました。ほとんどの短角牛から検出されない中、どうしてモーとんふぁみりーに入荷した短角経産牛から検出されたのか? 生産者と消費者の間での苦悩も交え、モーとんふぁみりー代表の穴田がお話します。また、岩手県宮古市で自宅も職場も津波で無くした畠山(現在はモーとんふぁみりーで勤務)が、震災直後から今までをお話します。 震災から1年、少しずつ記憶が薄れていくなか、せっかくですので「セシウム」牛(60Bq/kg)を食べながら、現地の話を聞き、一緒に考えてみませんか。
(牛肉はもちろん基準値以下ですし、セシウムフリーのお食事もあります。ご安心を。)
日時:3/11(日)13時から16時まで
場所:東京都新宿区 四谷地域センター 調理工作室 東京都新宿区内藤町87番地 四谷区民センター11F
交通機関: 地下鉄 丸ノ内線「新宿御苑前」駅より徒歩 5 分 都バス 品 97 新宿駅西口~品川車庫 「新宿 1 丁目」 バス停より徒歩 1 分
プログラム:
13:00~13:30「3/11 からの日々 岩手・田老から」
13:30~14:00「岩泉短角牛と放射能汚染」
14:00~16:00 短角経産牛を食べながら懇親会
会費:2500円
定員:20 名 料理の準備などありますので、事前にご連絡頂けると助かります。
お申込み・問い合わせ先:モーとんふぁみりー 0194-22-4858 mooton@0194.net
スローフード新宿応援団 03-3354-6064(居酒屋「あいうえお」)
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私は相変わらず、東北産や北関東産のものを食べてます。果物が好きなので、昨年は福島産のイチゴやモモをいっぱい食べました。小名浜港で釣ったアイナメも食いました。朝から晩まで汚染されたものばかり食べることは東京では不可能ですし、歳も歳なんで、全然気にしてないです。むしろ積極的に食べていると言っていいかもしれない。
しかし、幼い子どもがいる家庭が気にするのも当然だと思ってます。本来入っていてはいけないものが入っていることに不安を感じるのは当然のことです。それは数値の問題ではない。
基準値以下なら気にしなくていいとする人たちと、少しでも汚染されたものは食べたくない、食べさせたくないという人たちが共存するには、数値が低くても表示をして流通させるべきだと思ってます。気にしなくていいという人たちはそういうものを積極的に消費し、気にする人たちは避ければよい。
気にする人たちをやれ「放射脳」だのと言ってのけるヤツらは、その発言の責任をとって汚染されたものだけを食え。
しかし、おそらく多くの人たちは、見ないようにしたいのです。基準値以下というだけで安心をしたい。すべてなかったことにしたい。
そんな空気の中で、モーとんふぁみりーは自ら検査をして、数値を公表して販売しています。通販もしていて、そちらでも数値を公開しています。
忘れようにも忘れられない事態がなおここでは進行していて、それと向き合おうとしている人たちがいる。私はこの姿勢を支持しています。ここの肉やハンバーグが売れれば、食品を販売する人たちの中から、同じように表示をする人が増えていくでしょう。売れなければ「基準値以下」で済ませます。サポートするためにも、食肉の実情を聞くためにも、この会に行きたい。
そろそろヘビが動き出すので、この日は早朝からヘビマップのためのヘビ探しをやり、午前中にやっているデモに出て、午後はセシウム牛を食って、夕方、国会に行こうかなと。
追記:8日16時現在、まだ若干余裕があるそうです。デモに行くことになっている人はデモに行った方がいいですが、この日、何をするのか決まってない方は一緒にメシを食って語り合いましょう。