日本のゲイ・エロティック・アートVol.3 ゲイ雑誌の発展と多様化する作家たち
希望小売価格:4,500円 + 税 (この商品は非再販商品です)
ISBN978-4-7808-0233-7 C0071
A5判 / 256ページ /上製
[2018年12月刊行]
ブックデザイン 山田信也
内容紹介
「エロティック・アート」という切り口による、日本のゲイ文化史の再発見シリーズ完結編。
ゲイ雑誌などで活躍した稲垣征次、武内条二、髙蔵大介、水影鐐司、鈴木節、遠山実、児夢の作品170点以上を掲載。
田亀源五郎による稲垣征次へのインタビューも収録。
目次
序文 ゲイアートを社会に認知させるための企て ケヴィン・クラーク…005
日本のゲイ・エロティック・アート史──ゲイ雑誌全盛期以降のあらたな潮流…011
稲垣征次…033
武内条二…073
髙蔵大介…125
水影鐐司/鈴木節…149
遠山実/児夢…161
遠山実…165
解題…177
インタビュー 稲垣征次…197
あとがき…220
武内条二 絵物語…225
担当から一言
『日本のゲイ・エロティック・アート』シリーズの本文はすべて日本語・英語併記となっています。
Vol.3 翻訳者:ジョナサン・M・ホール(アジアの映像文化の研究者。川口隆夫とともに、クィアの歴史を再現するためのパフォーマンスプロジェクト「Touch of the Other」(2014-2016)を REDCAT(ロサンゼルス)、スパイラルホール(東京)、21世紀金沢美術館(金沢)にて公演。また、現在、日本人の写真家、矢頭保の作品をまとめる仕事に取り組んでいる。)
著者プロフィール
田亀 源五郎(タガメ ゲンゴロウ)
ゲイ・エロティック・アーティスト。1964年生まれ。多摩美術大学卒業後、アート・ディレクターをしつつ、1986年よりゲイ雑誌にマンガ、イラストレーション、小説等を発表。1994年から専業作家となり、ゲイ雑誌『G-men』(ジープロジェクト)の企画・創刊にも協力。同時に、日本の過去のゲイ・エロティック・アートの研究、およびその再評価活動を開始。また、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツなどのゲイ・メディアでも活動開始。2006年『G-men』企画より離脱。
『弟の夫』(双葉社アクションコミックス、全4巻)で第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、第47回日本漫画家協会賞優秀賞、第30回アイズナー賞最優秀アジア作品賞を受賞。
『銀の華』(ポット出版)『嬲り者[復元完全版]』(ポット出版プラス)、エッセイ『ゲイ・カルチャーの未来へ』(Pヴァイン)など、その他著作多数。また、『The Passion of Gengoroh Tagame』(PictureBox)、『Gunji』(Bruno Gmünder)など海外での著作も多い。http://www.tagame.org/
関連リンク
『日本のゲイ・エロティック・アートVol.1』ゲイ雑誌創生期の作家たち
『日本のゲイ・エロティック・アートVol.2』ゲイのファンタジーの時代的変遷