アイドルのいる暮らし

発行:ポット出版
岡田 康宏 著
希望小売価格:1,500円 + 税 (この商品は非再販商品です)
ISBN978-4-7808-0197-2 C0073
四六判 / 240ページ /並製
[2013年04月刊行]
印刷・製本●シナノ印刷株式会社
ブックデザイン 大原真理子
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【電子書籍】
●『アイドルのいる暮らし』は電子版(価格:1,000円+税)もあります。以下のサイトでご購入いただけます。
アイドルのいる暮らし

内容紹介

大の大人が、なぜアイドルにハマるのか?

本書は、アイドルムーブメントを支える現場のファン10人に聞いた、「踊って騒いで」だけじゃない、アイドルの楽しみ方をまとめた本です。

年齢は20代から50代まで。既婚者が4人、離婚経験者が1人、子供を持つ人も2人。社長が1人、会社員が6人、自営業が1人、隠居が1人、職業不詳が1人。それぞれに違った考え方を持つ10人の大人のアイドルファンが語る、「大の大人がアイドルにハマっている理由」。

2012年5月から12月までTOWER RECORDS ONLINEで連載していた全9回に加筆・修正を加え、単行本のみの内容として、タワーレコード社長 嶺脇育夫の「アイドルのいる暮らし」と、ももいろクローバーファン座談会を収録。

表紙には2013年ブレイク必至のソロアイドル「いずこねこ」を起用し、アイドル専門レーベル「T-Palette Records」を立ち上げるなど、アイドル・ミュージックを積極的に発信し続けるタワーレコードの新宿店にて撮影を行ないました。

目次

 はじめに

・アイドルのいる暮らし
 童貞ゾンビ編「アイドルは距離感のゲーム」
 (男性、30代会社員、既婚、子供3人。ファン歴:1990年代から)

 ガリバー編「いい歌を歌っている子はどこにでもいる」
 (男性、20代会社員、未婚、関西在住。ファン歴:2005年から)

 Indigo編「いつ現場がなくなるかわからない」
 (男性、20代会社員、未婚。ファン歴:2010年から)

 まっぴ〜編「燃えてもいないので、燃え尽きることもない」
 (男性、30代会社員、未婚。ファン歴:2006年から)

 ジェリー編「非現実な存在でいてほしい」
 (女性、30代代理店勤務、未婚〈離婚経験有〉。ファン歴:1987年から)

 ぽこ編「アイドルの趣味もいつまで続くかはわからない」
 (男性、30代システムエンジニア、既婚。ファン歴:2007年から)

 コロラド編「アイドルは嗜好品なので合う合わないがある」
 (男性、50代元会社員、未婚。ファン歴:1980年代から)

 ピストル編「サクセスの道をメンバーと一緒に歩きたい」
 (男性、40代職業不詳、未婚。ファン歴:2000年から)

 イトウ編「アイドルって、本人を知ると曲が変わる」
 (男性、30代雑貨店経営、既婚。ファン歴:1980年代から)

 嶺脇育夫編「ここ10年、これほどおもしろいジャンルはなかった」
 (男性、40代タワーレコード社長、既婚。ファン歴:2001年から)

 附録 ももいろクローバーファン座談会「修学旅行みたいな伝説の5日間」
 おわりに

前書きなど

はじめに

 ここ数年、世の中ではアイドルブームが起こっています。
 オリコンチャートの上位はアイドルで埋め尽くされ、世界中でCDが売れなくなる中、日本では2012年、14年ぶりに音楽CDの生産額が増加に転じました。
 ブームの牽引役となっているAKB48は社会現象とも言えるほどのムーブメントに成長しており、昨年6月の総選挙は地上波のゴールデンタイムで生中継されるような国民的関心事になりました。
 ここ5年ほどの間にPerfume、AKB48、ももいろクローバーZと、観客数1桁からスタートしたライブ系の女性アイドルグループが、単独でのドーム公演を成功させるところまで大きく成長していきました。
 2年前、僕は『グループアイドル進化論』(岡島紳士氏との共著)の中で、こうしたアイドルブームは社会の価値観の変化やメディア受容の変化とシンクロしたものであり、一過性のブームではないと解説しましたが、その言葉は現実のものとなりつつあります。
 ただ、こうしたムーブメントを支えるホットスポットが「メディア」から「現場」に移ったこともあり、なぜ今、アイドルがこれだけ盛り上がっているのか、その理由がなかなか伝わりづらいというもどかしさもありました。
 AKB48に関しては『AKB48白熱論争』(幻冬舎新書)という素晴らしい解説書が出ていますが、同書はあくまでAKB現象を扱った本であり、アイドルブーム全般を扱った本ではありません。
 そこで本書はアイドルが持つ旧来のイメージと、今の現実のアイドルとの間のギャップを埋めるために企画されました。
 本書には10名のアイドルファンのロングインタビューと、6名のアイドルファンによる座談会とが掲載されています。
 この本に登場する10名は、年齢は20代から50代まで、80年代のアイドル黄金時代を知るベテランから、AKBでアイドルを知ったばかりの若者まで、既婚者が4人、離婚経験者が1人、子供を持つ人も2人います。
 本書は地に足の着いた現代のアイドルファンの実態を伝えるルポルタージュであり、10人のアイドルファンそれぞれの視点から見たアイドル文化史であり、また様々なスタイルのファンが自身の楽しみ方を披露する、アイドルの楽しみ方の見本市でもあります。
 この本が、もっとアイドルを楽しみたいファンの皆さんの、また、ファンの側のニーズや心理を知りたい作り手の側の皆さんの、そして、このアイドルブームの理由を知りたいメディアの皆さんの、それぞれの導き手となる地図のようなものになればと思っています。

著者プロフィール

岡田 康宏(オカダ ヤスヒロ)

1976年、東京生まれ。編集者、ライター、コラムニスト。
「サポティスタ」http://www.supportista.jp/ 編集者。
「サッカーキング」http://www.soccer-king.jp/ プロデューサー。
埼玉県主催「メディア/アイドルミュージアム」アドバイザー。
Twitter: https://twitter.com/supportista
著作
『タレコミW杯ー記者席からは伝えられなかった“もうひとつのワールドカップ”』(サポティスタ編、2002年、流星社)
『ジーコジャパンの楽しみ方』(サポティスタ編、2003年、流星社)
『サッカー馬鹿につけるクスリ』(サポティスタ著、2007年、駒草出版)
『日本サッカーが世界で勝てない本当の理由』(2010年、マイコミ新書)
『主審告白』(構成。家本政明著、2010年、東邦出版)
『グループアイドル進化論ー「アイドル戦国時代」がやってきた!』(岡島紳士と共著、2011年、マイコミ新書)

追記

メディア情報



橋本欽也の自堕落な日常/新刊「アイドルのいる暮らし」(2013年4月19日)

週アスPUUS/楽しそうなアイドルオタの日常『アイドルのいる暮らし』他【今週の新刊】(2013年4月20日)

・共同通信/『アイドルのいる暮らし』岡田康宏著 濃ゆーいファンたちの独白(2013年5月6日)47NEWS福井新聞河北新報琉球新報

ダ・ヴィンチ電書ナビ/アイドルのために会社に辞表!? 凄すぎるアイドルヲタの実態(2013年5月7日)

朝日新聞/(書評)『アイドルのいる暮らし』 岡田康宏〈著〉◇「大人の娯楽」を楽しむ10人(2013年6月16日)

ミュージック・マガジン/(書評)『アイドルのいる暮らし』(2013年8月号)


イベント情報



2013年4月8日(月)『アイドルのいる暮らし』出版記念トークショー/ 第一部「小春」「asfi」編 岡田康宏×渡瀬純×小野田美咲/第二部 「ハナエ」編 岡田康宏×ハナエ@下北沢・B&B

2013年4月9日(火)『アイドルのいる暮らし』発売記念トークイベント・「アイドル・音楽の体験の語り方」@東京カルチャーカルチャー

2013年4月28日(日)いずこねこ ミニライブ&握手会&チェキ会&書籍サイン会

関連リンク

TOWER RECORDS ONLINE「アイドルのいる暮らし」