DTP勉強会 [第7回]レポート
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DTP勉強会 [第7回]
2012.05.17
今回のテーマ●DTPにおける文字のあれこれ+便利なツールやソフト
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[DTPにおける文字のあれこれ]
●日本語OpenTypeFontの文字数と字形
日本語のOpenTypeFontは、フォント名で収録文字数や字形がだいたいどの規格に準拠しているかがわかるようになっている。
○文字数
フォントのうしろについているStd、Pro、Pr5、Pr6などは、フォントの文字数を表す。
Std<Pro<Pr5<Pr6 の順に文字数が多いが、名前のつけかたはフォントメーカーによって微妙に違いがある。
モリサワ
Std Adobe-Japan1-3 9,354字
Pro Adobe-Japan1-4 15,444字
Pr5 Adobe-Japan1-5 20,317字
Pr6 Adobe-Japan1-6 23,058字
ヒラギノ
Std Adobe-Japan1-3 9,354字
Pro Adobe-Japan1-5 20,317字
・Adobe-Japan1(A-J1)
Adobe社が定めた、日本語フォント向け文字セットの規格。
出版・印刷でよく使用される記号などが収録されている。
枝番が増えるほど文字数が多い。
Adobe-Japan1-3
Adobe-Japan1-4
Adobe-Japan1-5
Adobe-Japan1-6
○字形
フォント名の末尾にNのつくフォントは、JIS2004字形に対応しているフォントである。
従来のフォント(末尾にNがつかないフォント)は、JIS90字形が標準となっている。
末尾にNのつくフォントは、JIS2004字形が標準となっている。
JIS90字形と、JIS2004字形の違いはおおむね、
拡張新字体→康熙字典体(≒印刷標準字体)への変更。
[参考]
モリサワのサイトの「モリサワフォントディクショナリー」PDF
(↑フォントにまつわるあれこれが、丁寧に、わかりやすく書かれている)
★ふだん文字組するときは1万字以下でまかなえることが多いので、Stdで十分。
旧漢字や中国語などを使いたいときや、外字や記号がたくさん入ってくるときはProのフォントを使うなど、
そのときどきの仕事内容によって使い分けをすればOK.
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以下、補足事項
(深沢さんのお話のなかでちょこちょこ出てくる用語を、大原は理解していなかったので調べてみました)
●文字コードとは
文字や記号をコンピュータで扱うために、文字や記号一つ一つに割り当てられた固有の数字のこと。
→ウェブサイト「IT用語辞典」文字コード より参照
●JISコードとは
JIS規格によって決められた(お役所が決めた)、国として一般的に使用する日本語の文字コードのひとつ。
●外字とは
ある文字セットがあるとして、そのセットに収録されていない文字のこと。
Shift_JIS以外の文字を「外字」としていた一昔前では、外字フォントを使用したり作字をしたりしていた。
DTP環境が進化するにつれて、UNICODEを使えるようになったり
OpenTypeFontの登場で文字種が豊富に使えるようになってからは、
かつて「外字」とされていた文字もセットに含まれるようになったため、
外字フォントの使用や作字での対応は、ぐんと減った。
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[便利なツールやソフト]
世の中には便利なソフトやツールがあるけど、たくさんありすぎたり、知らなかったり。
深沢さんや他のデザイナーはどんな便利ソフトやツールをどんなふうに使ってる?
というわけでいろいろと教えていただきました。
●shupapan/シュパパン(リネームソフト)
ファイル名の変換など、多機能なリネームソフト。
●エクセルのテキスト入れ替え機能、連番をふる機能は意外と便利。
●Indesign CS Version Check
一々、In Designでファイルを開かなくても、バージョンを知ることができる。
操作も簡単で、ファイルをドラッグ&ドロップするだけでOK.
●Disk Catalog maker
ディスクの内容をカタログ化して、一覧で見ることが出来、検索などができる。
http://www.vector.co.jp/magazine/softnews/080329/n0803293.html
●Make Link/メイクリンク(Fire Foxのアドオン)
サイト名とURLをセットで取り出せるので、サイトを紹介したいときに便利。
●snapz/スナップズ(キャプチャソフト)★有料
スクリーンショット撮影用ソフト。
深沢さん曰く、このソフトは、マウスポインタも含めて画面キャプチャしてくれるので説明画像に使うときにすごく便利なのだそう。