DTP勉強会 第6回
深沢英次さんによるDTP勉強会も6回目。
最近ご多忙のようでお疲れ気味の深沢さん。
この日も少ない時間のなかでいろいろお知恵を拝借。ありがとうございます…!
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DTP勉強会 [第6回]
2012.04.11
今回のテーマ●検索と置換 + 組版あれこれ
[“検索”と“置換”という便利な概念]
特定のテキストやオブジェクトを自動で探し出す「検索機能」と、検索したテキストやオブジェクトを他のテキストやオブジェクトに自動で置き換える「置換機能」。どちらもとっても便利なのでさまざまなシーンで活用していこう。
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●Jeditの「半角→全角」「全角→半角」(検索と置換を利用したテキスト整形機能)
たとえば、編集者からもらった原稿テキストに、組版するときに不便なもの(半角カタカナや半角の約物など)が混じっていることがある。 そういう場合は、組版ソフトに持って行く前にテキストを整えておいた方が良い。
→ツールバーの「ツール」→「半角→全角」「全角→半角」で
カタカナ・英字・数字・記号の半角と全角の切り替えができるので、好みの組版ルールを設定しておくと良い。
※組版ルールは、ハウスルールでOK.
ex.)。、「」()などの記号やカタカナは全角にする
●Jeditの「検索」
検索ダイアログに条件を入力して検索と置換を自動で行う。
→ツールバーの「検索」
・ひとつひとつ目で見て確認しながら、検索→置換をしていくこともできる。
「次を検索→置換」「置換して検索」を、目で見て確認しながらクリックしていく。
・複数の検索置換をいっぺんに出来る「複数一括置換」機能もある。
●Jeditの「マルチファイル検索」
ひとつのテキストファイルからだけでなく、フォルダごと検索してくれる機能。
(あるフォルダの中のテキストファイルすべての中身から検索してくれるので、たくさんのファイルから検索したいとき、ひとつひとつ開いて検索しなくてよいので便利)
→ツールバーの「検索」→左下にある「マルチファイル検索」
※複数一括置換+マルチファイル検索の合わせワザも便利。
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●inddの「検索と置換」
単にテキストやオブジェクトを検索&置換するだけでなく、
そこに書式設定やスタイルも付随した条件で検索&置換出来る。
→ツールバーの「編集」→「検索と置換」
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[日々のギモンから]
Q inddに文字を流し込む際に、” “(まぬけ引用符)が “ ”(スマート引用符)になるようにしたい。
A inddの環境設定→欧文辞書→引用符の設定を「”」から「“」に変えておいてから流し込む。
ちなみに…
” “(まぬけ引用符)=ライプライター用に生まれた、簡易的な記号。オコシもウケも同じ形になっており、プロはあまり使わない。
“ ”(スマート引用符/ダブルクォーテーション)=活字時代から続いている正式な記号。
さらにちなみに…
縦組でダブルクォーテーションを使っているのを見かけるが、それは本来の使い方ではないのでなるべくしない方が良い。(デザイン処理としては誤りではないが)昔、DTP機能に制限があったときの表現の名残である。
縦組では、日本語引用符(ダブルミニュート/ちょんちょん/ノノカギ/鷹の爪などと呼ばれる)を使うのが良い。
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Wordのテキストデータは、いろんな機能がくっついているからそのままinddに流し込めないので、Jeditなどである程度整えてから流し込むのが良い。
イタリック、傍点などの設定は、何かに置き換えてinddに持っていってから、indd上で書式設定を条件づけて検索&置換すると良い。
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「組版」の基本は、みんなが見慣れていて、読みやすいもの。つまり、共通認識があって、ある程度のルールがあるもの。よく言われる「本文12級行送り18歯」などは、人間が読みやすい具合の目安であって、そういった「基本のセオリー」は、人間の体に合わせて作られている。
あとは好み。ダーシの扱い、蛇の目は使わない、三点リーダーは1つにするのか2つにするのか?などは、媒体や出版社、著者、デザイナーの好みでルールを決めてOK.(様々な事情があるから)
その上で、ある程度決めた「組版」ルールをやぶるときどうするか?を考えよう。
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