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	<title>ポット出版 &#187; テレクラ・ボーイズ</title>
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 <title>ポット出版</title>
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 <title>最終回　テレクラ黄金時代の終焉〜テレクラ・ボーイズ・オン・ザ・ラン</title>
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 <pubDate>Wed, 02 Aug 2017 04:33:33 +0000</pubDate>
 <dc:creator>ポット出版</dc:creator>
 <category><![CDATA[テレクラ・ボーイズ]]></category>
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 <description><![CDATA[離脱
90年代に入り、数年を過ぎると、“私のテレクラ黄金時代”は終わりが近づいてきた。
テレクラのブームはまだ続いていたが、そろそろ潮時である。楽しい祭りにも終わりは来るもの。むしろ、痛い目に合わないうちに、いい思い出だ [...]]]></description>
 <content:encoded><![CDATA[<p><strong>離脱</strong></p>
<p>90年代に入り、数年を過ぎると、“私のテレクラ黄金時代”は終わりが近づいてきた。<br />
テレクラのブームはまだ続いていたが、そろそろ潮時である。楽しい祭りにも終わりは来るもの。むしろ、痛い目に合わないうちに、いい思い出だけを胸にテレクラ戦線からの離脱を図ろうとしていた。</p>
<p>その理由は、テレクラの利用者やコールの質が変わったことだ。後に大きな社会問題化する「援助交際」、要するに売買春である。それまで、電話をかけて約束をしてすっぽかしたり、どんな奴が来ているか遠くで見ているなど、“悪戯”していた女子中高生たちが援助交際の主役となり、テレクラがその温床として、糾弾されるようになる。「淫行」や「不純異性交遊」などの活字が新聞や週刊誌の誌面を躍った。同時進行で、女子中高生の制服や下着などを売買する「ブルセラ」なども社会問題化していった。</p>
<p>1994年に社会学者の宮台真司はテレクラをフィールド・ワークして、同時代の若者の状況を社会学的に考察した『制服少女たちの選択』を発表。1996年にはノンフィクション作家の黒沼克史が書いたルポルタージュ『援助交際 &#8211; 女子中高生の危険な放課後』がヒット。同年、村上龍も女子高生の援助交際を題材にした小説『ラブ＆ポップ』を発表した。同作は1998年に庵野秀明により映画化もされている。「援助交際」という言葉は1996年度の流行語大賞にも入賞している。</p>
<p>社会問題化する以前に、普通に会ったり、セックスしたりというコールが少なくなっていた。女子高生に限らず、主婦や学生、会社員、フリーターなどの“お小遣い”目当てのコールが多くなったのだ。また、テレクラそのものが“援助交際の温床”とされたことで、男性も売買春目当てにテレクラに通い、お小遣いを希望していなかった女性にまで金額交渉をするようになった。それは、テレクラが売買春市場へと意図的に“改竄”されていくことと同義だった。</p>
<p>同時にテレクラを舞台にした事件なども頻発する。当時、新聞にも好奇を浴びて報道されたので、覚えている方もいるかもしれない。渋谷のテレクラで女性2人組にホテルに呼び出された男性が、SMプレイを持ちかけられて裸にされ、縛られたところを写真に撮られてそれをネタにゆすられるという“事件”。</p>
<p>また、女性に呼び出された男性が待ち合わせ場所へ行くと、あとから男性が現れ、「俺の女に何すんだ」とすごまれ、ゆすられる“テレクラ美人局”もあった。潮目が変わったことを実感した。</p>
<p>もうテレクラが男女の純粋な出会い（笑）を求める場所ではなくなってきたのだ。当時、「テレクラが荒れてきた」と、仲間内では言っていたが、まさにそういう状況を呈していた。さらに、業者が雇った「さくら」なども増加の一途を辿る。レディコミやレディマガでは、さくらのアルバイトを堂々と募集していた。まさにテレクラの荒廃化が進む一方、全国の自治体ではテレクラ規制条例が制定され、年齢確認や営業地域が限定されるなど規制が強化されていった。</p>
<p><strong>新たな出会いの場を求めて</strong></p>
<p>そんなこともあって、テレクラから足が遠のきつつも次に手を出したのがテレクラの運営する伝言ダイヤルである。以前、NTTの伝言ダイヤルを紹介したことがあったが、これはテレクラが運営するもので、予め料金を振り込み、もしくは店舗でお金を支払ってプリペイドカードを購入するシステムだ。専用回線にかけ、会員番号と暗証番号を入力することで利用できるようになっている。<br />
ちなみにテレクラが運営する伝言ダイヤルは、かの“人妻調達人”が教えてくれた。伝言ダイヤルにも援助交際の波は押し寄せていたが、様々なジャンルに分かれていて、まだ、「主婦」や「ぽっちゃり」、「SM」、「3P」などの“特殊回線”には、純粋な出会い（大笑）も少なくなかった。いわゆる、マニアックで後にフェチといわれるようなジャンルが、受容と供給のバランスではないが、マニア同士を繋ぐ新しい出会いの場となっていたのだ。</p>
<p>いわゆる「ぽっちゃり」のジャンルでは、体重が2桁ではなく、100キロを超す3桁なんていう女性も平気でメッセージを吹き込んでいた。私自身、特にぽっちゃりが好きなわけではないが、女性の思うぽっちゃりと、男性が思うぽっちゃりの落差を利用して、「少し太目」の女性を探し当てては、援助などに関わることなく、普通にセックスをしていた。テレクラである、最初からモデル体型などは望んではいないのだ。むしろ、多少、肉付きがある方が抱き心地（！？）が良かったりする。また、ある種、コンプレックスを抱えている女性の方が、バブル期にあって、高飛車で、鉄面皮のような女性が跋扈している中では、控えめで奥ゆかしく、希少でもあった。結構、おいしい思いもしていた。</p>
<p>SMなどはテレクラでSM回線の経験があったので、“なんちゃってS”や“なんちゃってM”になり代わり、女性と出会い、旧ソ連大使館の裏、狸穴にあったSM専用ホテルへ行ったこともあった。いずれにしろ、それまでの経験や学習で得たものを新たな出会いメディアに応用していった。</p>
<p>伝言ダイヤル前後は、出会いのメディアもテレクラや自宅などの固定電話から、ポケベルや携帯電話（当然、スマートファンなどではなく、いまでいうガラケー）などを利用したものへ移行。ダイヤルQ2などの出会い系、携帯などの出会い系も台頭してきた。ちゃんとした事実関係は某ウィキペディアなどで検索していただきたいが、電話代や利用代金が高額になり、「出会い系」そのものも社会問題化したことは、遊び経験ある方なら体感として記憶しているだろう。</p>
<p><strong>遊び人の矜持</strong></p>
<p>いずれにしろ、出会いメディアの過渡期、混乱期でもあった。<br />
そんな中、私は狩場を変えていった。随分前に紹介したが、NTTの伝言ダイヤルやニフティのパソコン通信、新聞の三行広告などで見つけた怪しいパーティやスワップクラブ、変態バー（いまのハプニングバーやフェティッシュバーの走りのようなもの）に入り浸るようになる。いわゆる「グループセックス」の世界だ。そこで遊びの世界の人脈を広げ、その世界で自分の居場所を見つけていった。例によって、私は生来の「人たらし」である。それまでの遊びの経験値もあり、出入りしたパーティなどでは“スタッフ”として迎え入れられ、知らぬ間に“いい位置取り”をしていた。遊びの世界で出会った友人達と、女性の“好奇心と冒険心”を満たす出張ホストようなサークルを作ったこともあった。</p>
<p>テレクラ以降は、そんな世界に身を置いていた。そこにはたくさんの出会いやドラマがあった。とても退屈している暇などなかった。仕事もそこそこに遊び惚けていた。<br />
「グループセックス」の世界へ身を投じたのは、恋愛とセックスは別物、身体目的の割り切った関係を求めてだが、男と女は不思議なもので、セックスから始まる恋愛もある。自らの体験だけではなく、数多の男と女が蠢く集団である、群像劇の如く、男と女が演じるドラマにたくさん立ち会ってもいた。</p>
<p>また、この世界では遊び人として守らなければいけないルールやマナーもあった。遊びの美学、遊び人の矜持……綺麗に遊び、粋やいなせ、美意識、気風を競い、切磋琢磨する。そして、人にどれだけ優しくなれるか、ある種、人としての器や度量の大きさを求められる場所でもあった。そんな世界のドラマや経験をブログにまとめだしたのは、10年以上前のこと。得たものを与えるではないが、狩猟活動に邁進するだけでなく、遊びから学んだものをそろそろ伝える作業をすべきと考えたからだ。それ以前に、自分の周りで起こることがどれも目まぐるしくもとても輝いていた。ヘミングウェイはパリを移動祝祭日と例えたが、まさに昭和から平成へ移り変わる東京は、毎日が移動祝祭日であった。男と女と遊びの“風俗”を書き留めることに使命みたいなものを感じてもいたのだ。</p>
<p>そのブログを元に大型SNSで、「大人の遊び」のためのコミュニティを作成して、遊び人が交流できる場も作った。「遊びの戦略的拠点」、「大人の秘密基地」作りである。同コミュニティは2000名近い人数が集まったが、SNSの都合で、不適切と判断され、削除されてしまった。もっとも削除前に個々にやり取りができていたので、そのコミュニティの“オフ会”と称して、イベントやパーティなども開催することもできた。お馴染み“アンド・フレンズ作戦”の拡大版だが、アングラでマニアックな「遊びの世界」の大物や中堅、新進気鋭、期待の新人達（いろんなサークルの主催者やSMバー、ハプニングバー、カップル喫茶などの常連からマスターまで）とも交流し、“この世界で遊ぶヤツはだいたい友達”状態になった。その成果として、おもしろいイベントも仕掛け、GS（グループセックス）界の蜷川幸雄とまで言われていた（あくまでも自称！）。100人規模の艶会を開催したこともある。2000年をとうに過ぎていたが、七夕の夜にバブル時代の“花金”を再現。ホテルのスイートルームにお立ち台を創り、ミラーボールを設え、クラブDJを入れ、オールナイトパーティを催した。その場に集まった大人の遊びを解する粋な男と女は、シャンパンタワーを積み上げ、盛大に飲み、交わす破廉恥な饗宴を楽しんだ。</p>
<p>そんな私の“武勇伝”は、いまもブログに残っている。グループセックス、ハプニングバー、乱交パーティ、3P…などで、検索すると、見つかるかもしれない（※欄外参照）。</p>
<p><strong>そして今</strong></p>
<p>最近は遊びの経験をもとにそこで学んだことを後進に伝えるため、大人の恋愛やセックス、遊びなどを学ぶ、講習会のようなこともしている。同会も“アンド・フレンズ作戦”よろしく、誰もが知るような性愛界の指導的立場にある論客やNPO法人の指導者などにも、ご協力をいただいている。そのイベントは座学ながら毎回、盛況を極めている。同講習会も独立させ、HPなどを作成している。</p>
<p>いい歳をして、遊びをやめない。相変わらずである。ボーン・トゥ・プレイ―――遊びやせんと、生まれけむ。新しい出会いがあるところに新しい世界が広がる。あと、どれだけ遊び回れるかわからないが、ここまできたら、「永久ろくでなし宣言」をしたい。「ちんぽこ騎士道」の歩みを終わらせてなるものか。</p>
<p>テレクラ・ボーイズ・オン・ザ・ラン。「テレクラ魂」は不滅である。わくわくどきどきを探して、不良少年達は疾走し続けている。“CHANCE MEETING”が待っていることを信じて。</p>
<p>そして最後に、5年の長きにわたる、この気まぐれ連載にお付き合いいただいた読者に感謝したい。ありがとうございました。また、こんな私を叱咤激励してくれた2人の美人編集者にも深く感謝である。ありがとうございます。また、機会があったら、お付き合いいただきたい。きっと、この次はモア・ベターよ（笑）。</p>
<p>※筆者が現在の活動の拠点とするHPはこちら。アーカイブのなかに、筆者の武勇伝が数多く記されている。<br />
<a href="http://ameblo.jp/gsnavi-px3pm">Love&#038;Sex Navi！ http://ameblo.jp/gsnavi-px3pm</a></p>
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 <title>第39回　進撃のナンパの鉄人たち</title>
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 <pubDate>Mon, 24 Jul 2017 06:01:10 +0000</pubDate>
 <dc:creator>ポット出版</dc:creator>
 <category><![CDATA[テレクラ・ボーイズ]]></category>
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 <description><![CDATA[達人の短期集中講座
何度も書いているが、男とつるむことは嫌いではない。もちろん、性的嗜好は女性のみの異性愛者で、同性愛者でもない。LGBTSなどに関心がないわけではないが、おそらくそれらとは嗜好や性癖は異にするだろう。
 [...]]]></description>
 <content:encoded><![CDATA[<p><strong>達人の短期集中講座</strong></p>
<p>何度も書いているが、男とつるむことは嫌いではない。もちろん、性的嗜好は女性のみの異性愛者で、同性愛者でもない。LGBTSなどに関心がないわけではないが、おそらくそれらとは嗜好や性癖は異にするだろう。</p>
<p>前回、<strong>“人妻調達人の薫陶を受けることになるが、彼と、その仲間達のすごさを知るには、そう時間はかからなかった。奇想天外・大胆不敵・手練手管のナンパの鉄人達との邂逅はもうすぐだった”</strong>──と、書いた。まさに文字通り、彼らとの出会いは、郊外研修から数週間後のこと、間にはいった（仲介業者か？）フリーライターが宴席を設定してくれたのだ。これも広義の“アンド・フレンズ作戦”だが、短期集中講座の趣が強かった。<strong>ナンパ松下村塾</strong>（!?）へ入塾する。</p>
<p>人妻調達人こと、テレクラ・ナンパの鉄人、キャバクラ・バー・ナンパの鉄人、お見合いパーティ・ナンパの鉄人、パソ通ナンパの鉄人……など、まるで<strong>戦隊もの</strong>のようだが、それぞれ個性豊かな鉄人が新宿の居酒屋に一堂に会する。鉄人達は、いまでいうイケメンとは違う、不適な面構えながら、女性から嫌われる要素は意図的に排除され、清潔感と快活さ、利発さがある。好かれる要素や空気を自然と身につけているかのようでもあった。</p>
<p>また、男女問わず、相手に嫌悪感や威圧感を与えてない、人当たりの良さも特色だろう。きっと、遊びだけでなく、仕事なども一緒にすれば、うまく行きそうだ（実際はわからないが）、そう思わせるものがある。当時、みな30代前半から40代前半までだったと思う。20代ではなかった。それぞれが“働き盛り・遊び盛り”、その中で“第二の青春時代”を迎えていた。その日は、彼らの武勇伝を聞くに留まったが、鉄人が一同に会したことを期に<strong>鉄人のナンパ講座≪実践編≫</strong>が始まる。元々、鉄人同志、面識や交流があるわけでなく、その仲介者がいて、揃い踏みとなった。せっかくの機会だからと、一緒に遊び、テクニックを競い合いましょうとなったのだ。つるむのも悪くない。いまでいうと、テレクラ・キャノンボール状態か。</p>
<p>私にとってもテレクラの密室空間からステージを変えての他流試合は望むところ。釣果が下がれば、釣り場を変える。<strong>内なる魚群探知機</strong>が移動を促しているのだろう。しばし、この祭りを楽しむことにする。</p>
<p><strong>■鉄人ファイル1：人妻調達人こと、テレクラ・ナンパの鉄人</strong></p>
<p>テレクラ・ナンパの鉄人については、前回、簡単に紹介したが、やはり、彼はテレクラに限らず、出会いのきっかけ作りの達人である。印象に残っているのは<strong>「『猫、かわいいね！』作戦」</strong>。たまたま、野良猫を見ていた女性に、この猫、かわいいねとさりげなく声をかけ、猫を介して会話を弾ませていく。実に自然な出会いの演出ではないだろうか。猫好きというだけで、女性の好感度は上がる。優しい人に見られるのかもしれない。もちろん、猫に対する広範な知識も必要だが、鉄人は彼に限らず、いろんな話題に対応すべく、ネタ仕込みを怠らないのが特徴でもある。</p>
<p>■鉄人ファイル2　キャバクラ・バー・ナンパの鉄人</p>
<p><strong>「おいらは木こり」</strong>──キャバクラ・ナンパの鉄人は、嬢が着席するなり、そう自己紹介をしている。「おいら」と「木こり」、いきなり異次元の世界へと導く。私自身はとてもそんなことをいう勇気はないが、私は会社員──よりは数十倍、惹きがあるのではないだろうか。もちろん、引かれるのも覚悟の上。</p>
<p>同鉄人、40代前半で、仕事も通信関係勤務と固く、いわゆる普通の会社員のようだが、どこかバブル期特有の派手さも併せ持つ。仕事も休みなしで打ち込むも遊ぶことにも手を抜かない、生粋の遊び人である。</p>
<p>彼の鉄人としての素地は<strong>「銀座声掛け1000本ノック」</strong>にあったという。とにかく誰でもいいから気になった女性に「ホテル行きませんか？」と、声掛けをするというもの。断られたら、はい次、という感じで、くじける間もなく、何度でも何度でも声を掛け続ける。それを敢えて、ナンパには不似合いな銀座、かつ、「お茶しませんか」みたいなものではなく、「ホテルへ行きませんか？」というハードルの高い、口説き文句で試す。当然、反応はいいわけないが、それでもかけ続けることで、ナンパに成功し、いきなりホテルへということもある。無理と諦めず、やるか、やらないかだったら、やる。「おいらは木こり」同様、乱暴で、変則技かもしれないが、正攻法が正しいわけではない。</p>
<p>彼は数年後、テレビのバラエティに出演し、相変わらずの暴言（!?）を放つも会場は大ウケ。かの天才演出家からも絶賛されたという。<br />
荒唐無稽の作戦ばかりかと思うと、バー・ナンパでは、女性が一人で飲みにくることが多いというバーに通いつめ、いきなりナンパなどせず、マスターと仲良くなり、常連となることから始める。そうすると、マスターがさりげなく、彼を一人で来ている女性に紹介するようになるという。そんな用意周到さと慎重さが彼の持ち味といっていいだろう。鉄人になるには、それなりの<strong>準備や修練が必要</strong>ということである。</p>
<p>このバー・ナンパ。実際に私も同席させていただいたが、コの字型のカウンターの正面ではなく、右角に座るという席取りが絶妙で、彼、マスター、そして、正面の女性と、いい感じの<strong>正三角形</strong>ができていた。わざとらしく移動することもなく、会話も自然と弾む。気づくと、彼らは2軒目へと繰り出していたのだった。</p>
<p><strong>■鉄人ファイル3　お見合いパーティ・ナンパの鉄人</strong></p>
<p>おそらく、鉄人の中では見た目や佇まい、物腰などは一番の好青年ではないだろうか。30代半ばのデザイナーだが、変にアーティスト然とせず、普通の会社員のようにも見える。娘の結婚相手に相応しいと、母親なら思うだろう。<br />
そんな彼の強みが発揮されるのは、当時は<strong>“ねるとんパーティ”</strong>（当然、かのとんねるずの『ねるとん紅鯨団』から取られた）といわれたお見合いパーティである。お見合いパーティなど、古色蒼然としているが、いまだに婚活の一環として、市町村などの公的機関が主催して頻繁に行われている。彼はお見合いパーティに潜入し、好青年を装い、獲物（!?）を落としていく。結婚ではなく、もちろん、恋愛でもなく、<strong>目的はセックス</strong>である。そんな彼の目的に気づかず、彼を好青年と信じ、交際を望む女性は数知れず。あまりに熱心すぎ、すぐに両親を紹介されそうになったり、付きまとわれたといった危険な思いも度々しているという。当時のお見合いパーティは、まだ、遊び感覚というにはほど遠かったのだ。</p>
<p>彼のお見合いパーティ戦略だが、参加をせず、会場の前で待ちかまえ、カップルになれなかった女性を狙い撃ちするということも試したという。出会いたいという気持ちはあったが、参加してみたらこれはという男性はおらず、仕方なく帰るという女性である。出会いたい気持ちは上がっている、しかし、出会えない。そんな行き場のない気持ちをなんとか埋め合わせしたい。逆に会場でないところでの偶然の出会いこそ必然だった……みたいなドラマ性も生まれる。これはテレクラにおける日曜日の夜、<strong>『サザエさん』が終わった後、アポが取れやすい</strong>というのにも通じる。日曜日、何か、いいことがあるかなと思っていたが、何もなく、『サザエさん』も終わり、日曜日も残り少なく、明日の月曜日から仕事をしなければならない。その前、日曜の夜に素敵なことが起こるだろうと、テレクラに電話をしてしまう。実際、日曜日の夜は電話もアポも多く、マニアの間では狙い目と言われている。そんなお見合いパーティ場外戦、実際、彼らとともに会場前にたむろし、声かけしたこともある。残念ながら空振りだったが、数年後試してみたら、お茶をするくらいは出来た。</p>
<p><strong>■鉄人ファイル4　パソコン通信・ナンパの鉄人</strong></p>
<p>いまや、SNSの時代である。スマートフォンのLINEやツイッター、FBなどから自然と出会いが始まる。しかし、WINDOWS95もない時代。パソコンを利用するものはいてもインターネットは普及せず、まだ、ニフティサーブ（ニフティ株式会社が運営していたパソコン通信サービス）くらいである。そこには利用者の絶対数は少ないものの、利用者のみが交流できるフォーラムや掲示板などがあった。パソコン通信は今でいう“オタク”の溜まり場で、アニメや漫画、コスプレなど、非常にマニアックなトピックが多く、ネットユーザーがオンラインを離れ、実際にオフラインで出会うオフ会なども活発だった。</p>
<p>パソコン通信ナンパの鉄人はそこを利用し、出会いを模索していた。時には女性に扮して（ネカマという懐かしい言葉もあった！）相手の関心をつかみ、実際、会った時にカミングアウトするという戦法も取っていた。とりあえず、会ってしまえばこっちのものだという。彼は30代前半。仕事もパソコン関係である。仕事の合間の餌巻きは得意とするところだ。</p>
<p>ネカマになるのは、単純に女性を騙すだけでなく、パソ通上にいる男性がどんなやりとりをしているかを見るためだともいう。反面教師として勉強を積んだそうだ。彼の努力の賜物といえそうなのが、<strong>子育てに悩む主婦のフォーラムでのやりとり</strong>だという。自分なりに勉強をし、解決策を模索し、提案をしていった。その場所で絶対的な信頼を得て、時間を経て出会い、カミングアウトという算段を踏んでいる。面倒なことも厭わない、このマメさが鉄人たる所以か。</p>
<p><strong>鉄人、団体戦に挑む！</strong></p>
<p>当時も今も手っ取り早く、男と女が出会うのは、各々のコネクションを生かした合コンである。自分にとっては恋愛やセックスの対象でなくても他人にとってはその対象になる。新たな関係性が新たな恋愛やセックス対象を生むということもある。鉄人達である、合コンといえども邪さは忘れない。彼らは競ったりはしない。共闘して、団体戦を挑むのだ。流れを見て、誰を狙うかを男子トイレで打ち合わせ、カップルになりそうな機会があれば、さりげなく二人をまとめにかかる。密な話をしやすいように敢えて席を外すなんていう技を使うこともある。</p>
<p>また、仕込みなどは使わないが、鉄人はある程度、落とした女性と敢えて淫らな雰囲気を作ろうとする。むしろ、お持ち帰りされるところを見せつけるのだ。合コンとは言え、鉄人の目的はセックスである。<strong>“性の解放区”を合コン会場に現出</strong>させるのだ。ゆえに彼らのお持ち帰り率は上昇していく。団体戦といってもどこかの学生サークルのように強い酒を飲ませたり、酒に薬を混ぜたりなんいていうことは決してしない。それが<strong>鉄人なりの最低限の矜持</strong>でもある。</p>
<p>鉄人との短期集中合宿（!?）、いまでは懐かしい思い出だが、彼らの創意工夫、手練手管、発想の自由さと行動の大胆さ、失敗しても挫けず突き進む不退転の姿勢………彼らから学ぶことは多かった。いわゆる良識に照らし合わせ、かつ、当時の倫理観を鑑みれば、最低のゲス野郎である。しかし、<strong>敢えて低め打ち、来たボールはすべて打つ</strong>という彼らは清々しくもあった。後年、恋愛工学などと喧伝され、その手法や思考が喧々囂々となっているが、ナンパの鉄人には、工学者にはないものを感じている。具体的に何がとは言いにくいが、敢えて偽悪的、極悪非道のろくでなしを装いつつも彼らの言葉やふるまいには情けも優しさもあったと思う。彼らの前向きさに勇気づけられもしたものだ。</p>
<p>ある意味、めちゃくちゃなナンパ術だが、かのフリーライターが知り合いの心理学者に聞いたところ、彼らの行動は「イエスの法則」や「フット・イン・ザ・ドア」、「ドア・イン・ザ・フェイス」など、セールスなどにも通用する心理学的なノウハウが引用されているという。彼らのやり方、実は乱暴に見えて、理にかなっているのだ。</p>
<p>テレクラから離れた課外授業。<br />
彼らとの邂逅がある契機を与えてくれた。<strong>人の真似をするのではなく、自分なりの創意工夫、試行錯誤をすべき</strong>ということ。同時にテレクラの黄金時代もそろそろ、終わろうとしていることも体感もしていた。それは次回に書くことにしよう。多分、次回がこの連載の最後になるはずだ。皆様とのお別れは悲しいが、その時はいつか必ずくるもの。感動のエピローグ（笑）を心して、お待ちいただきたい。</p>
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 <title>第38回　平日昼顔人妻??Suburbia Suite（郊外居住者組曲）</title>
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 <pubDate>Thu, 25 Feb 2016 08:33:49 +0000</pubDate>
 <dc:creator>ポット出版</dc:creator>
 <category><![CDATA[テレクラ・ボーイズ]]></category>
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 <description><![CDATA[年明け早々から“ゲス不倫”などという言葉が週刊誌や新聞、テレビ、ネットに飛び交う。喧しいことこの上もない。その是非を問うような立場にないが、情報管理はうまくやれよというしかないだろう。
そんな“不倫”だが、人妻達も勢いづ [...]]]></description>
 <content:encoded><![CDATA[<p>年明け早々から“ゲス不倫”などという言葉が週刊誌や新聞、テレビ、ネットに飛び交う。喧しいことこの上もない。その是非を問うような立場にないが、情報管理はうまくやれよというしかないだろう。</p>
<p>そんな“不倫”だが、人妻達も勢いづいている。一昨年、2014年の流行語大賞にノミネートされたくらいだから、 “平日昼顔妻”という言葉も一般化しているのだろう。人妻達が平日の昼間に人知れず、不倫や乱倫を繰り返す。実は、そんな人妻達の“暴走”の萌芽は、20年以上も前にあったのだ。</p>
<p>“平日昼顔妻とは平日の朝、旦那を仕事に送り出したあと、午前中は家事をこなし、昼（午後）から夫以外の男性と恋に落ち、不倫をする主婦を意味する。主婦の浮気が増加傾向にあるとされる中、2014年7月〜9月に上戸彩が平日昼間に浮気をする妻を演じたドラマ『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』が放送された。ここから雑誌『DRESS』の編集長：山本由樹がこうした主婦に対する造語として平日昼顔妻がうまれた。ドラマタイトルであり、平日昼顔妻の『昼顔』はルイス・ブニュエル監督の映画タイトルからきている。1967年に上映されたフランス・イタリアの合作映画で、ジョゼフ・ケッセルの同名小説が原作、カトリーヌ・ドヌーヴが昼顔妻を演じた。なお、昼顔は2014年の新語・流行語大賞のノミネート語句となった”</p>
<p>と、俗語辞典を改めて丸写しさせていただくが、私がテレクラ男子（!?）だった1990年代前半、どうやら、国分寺、高円寺、吉祥寺などの中央線沿線のいわゆる3寺、そして三鷹、町田、八王子など、東京の郊外に人妻が平日の昼間、蠢いているという噂を耳にしていた。テレクラの談話室など、“テレクラ・カフェソサエティ”で、情報を収集し、交流を広げていたことは随分前に書いたと思う。どんな情報手段が発達しようと、口コミに勝る信頼度の高いものはない。そんな遊びのソサエティで、入手した噂と交流を手掛かりに、猟場、漁場を都心から東京の郊外へと移動する。</p>
<p><strong>中央線沿線へ</strong></p>
<p>昔から“くれない族の反乱”（くれない族は調べていただきたい。○○してくれないから来ていたと思う）など、郊外の人妻が密やかに蠢いていたが、それを目の当たりにするのはそう時間がかからなかった。</p>
<p>私は国分寺にあるヴィクトリーという店で、網を張ることにした。同店は中央線沿線に店舗展開をし、後に都内でも有数のテレクラチェーンとなるところである。</p>
<p>郊外には不倫願望を抱えた人妻がうじゃうじゃいる、そんな情報が遊び仲間の間で、出回っていた。男性週刊誌などでも度々、取り上げられていたのだ。漁場、狩場を移動する、当たりが悪くなれば、場所移動は必須。人妻の出没時間に合わせ、平日昼間に同所へ行くことにした。</p>
<p>中央線も国分寺までくると、吉祥寺や高円寺とは違い、流石に鄙びた感が増す。3寺特有のパンクスやヒッピーも少ないように感じた。商店街の外れには某有名スポーツ選手が引退後、始めた団子屋もあった。まずはみたらし団子で、腹ごしらえし、テレクラへ向かう。</p>
<p>テレクラは駅前の雑踏を過ぎ、少し静かな住宅街に入ったところにあった。特に華美な装飾もなく、看板が無ければ通り過ぎしてしまうところだ。</p>
<p>この日は珍しく、単独行ではなく、連れがいた。仕事仲間だが、フリーライターをしている遊び人。なんとなくの話からお互いの武勇伝（!?）を話し合うようになり、おもしろい人を紹介したいからとも言われていた。</p>
<p>勿論、人妻発生地帯を教えてくれたのも彼である。同世代だが、好奇心が旺盛で、風俗なども大好き。ソープからイメクラまでオールランドプレイヤーだ。</p>
<p>その彼が紹介してくれたのは、“人妻調達人”と異名を取る、システムエンジニア。30代前半で、エンジニアらしい知的さに、どこかしら遊び人を感じさせる雰囲気を纏う。容姿は嫌味のない好男子。美男子ではあるが、男にも好印象を抱かせる。また、話し方も丁寧ながら親しみがあり、自然な話しぶりはすんなりと相手の懐に入っていく。ある雑誌に頼まれ、グループ化する郊外の不倫人妻達を探し当て、週刊誌の人妻座談会を一瞬にしてキャスティングしたという逸話の持ち主。それも頷ける、出来る男である。</p>
<p>知り合いのフリーライターはそんな噂を聞きつけ、実際に仕事も頼んだこともあるらしいが、むしろ、彼の技術を習得するのが目的らしく、人妻調達人がフランチャイズするヴィクトリーを根城としていた。</p>
<p>私自身、弟子入りしたわけではないが、向学心が旺盛、かつ、男同志がつるむのは嫌いではない。これまでの遊びを通して、いくつもの裏のコネクションを築き、それが新たな女性の発掘にも繋がっている。アンド・フレンズ作戦など、この連載を始めた時に紹介したかもしれない。</p>
<p>そんなわけで、まずはお手並み拝見ではないが、人妻調達人の会話を横で聞くことから始める。</p>
<p><strong>いきなりの禁じ手</strong></p>
<p>ボックスの電話のベルが鳴り、すぐに取ると（同店は取り次ぎ制）、いきなり、「今日は何?　これから会わない」と、畳み掛ける。テレクラの禁じ手といわれている、いきなり会おう攻撃である。どこの店でも、いきなり会う約束を取り付けるのではなく、じっくりと話しましょうと、店内にアドバイスめいた張り紙がしてあった。それがまさかの第一声。</p>
<p>男前な声、爽やかさえ感じる。声力だろうか。あっさりと、デートの約束を取り付ける。会社員で、その日は休日らしく、三多摩にあるレジャー施設へのお誘いを受けたという。待ち合わせ場所を決め、すぐに合流するかと見えたが、彼は動こうとしない。いわく、声の感じが好ましくなく、しつこく付きまとう、踏めば危険な“地雷女”であることを察知したという。</p>
<p>かの女性の依頼をスルーして、再び、電話を待つ。そうすると、待つまもなく電話が繋がり、速攻でアポを取り付ける。早業である。聞けば、テレクラから車で10分ほどのところらしく、迎えに来てくれれば出ていくという。あっさりというか、あっけなく、次の獲物（!?）がかかる。20代の主婦で、暇を持て余し、テレクラに電話をしたそうだ。</p>
<p>彼は外車のRVで、約束の場所を目指すことになる。私は、仕事仲間のフリーライターの車で、彼の車を尾行（!?）する。探偵か、刑事か??。</p>
<p>車で10分ほど、山の中（というか、高台）を入っていき、瀟洒な一軒家の前に車を横付けし、クラクションを鳴らすと、その女性が出てきた。奥様というより、ヤンママ風である。驚くべきは、何のためらいもなく、すぐ車に乗り込んだこと。家の前で話し込んだりすることもなく、そのまま助手席に座ると、あっという間に車は出てしまう。追いかける間もない。</p>
<p>後年（といっても数年後だが）、テレクラが犯罪の温床となり、テレクラ絡みの事件や事故が相次ぐが、人を疑うことをしない、そんな不用心さが原因だろう。その時は、まだ、性善説が信じられる時代だったのかもしれない。</p>
<p>私達と言えば、あまりの速攻ぶりに茫然自失。かなわないと感じてしまう。しかし、そこで怯むわけにはいかない。テレクラに戻りがてら、ファミレスで昼食を取り、再度、テレクラでアポ取りに挑む。まだ、時間はある。人妻の猶予時間はたんまりとある。</p>
<p>仕事の仲間にアポが取れる。30代の主婦で、同じように暇をしているらしい。このテレクラには何度か、電話しているが、話だけで会ったことはないという。多分、嘘だろう。彼の誘いに、躊躇うこともなく乗ってきた。駅の側で待ち合わせる。</p>
<p>私も人妻調達人の時のように、彼のあとを追いかけ、どんな女性が来るのか、遠目で見張る。すると、約束の時間から5分ほど遅れ、女性がやって来た。少し小太りのとても地味な女性である。ある種のふくよかさがいいお母さん臭を醸す。こんな女性がこんなことをするのだろうか、という感じだ。仕事仲間はその女性を喫茶店やレストランなどで話し込むこともなく、駅から数分のラブホテルへ連れ込むことに成功する。こんなにあっけなくていいのか、という感じである。</p>
<p>毒気に当てられ、次は私もと、テレクラで意気込むと、かえってうまくはいかないもの。電話は多いものの、話が弾まず、アポに至らない。流石、平日の昼間、人妻は多いが、不倫願望より、亭主への毒を吐きたい願望が勝り、愚痴の聞き役になる。おそらく、そこから女性にうまく私への興味を引き出せれば、会える可能性はあったかもしれないが、いい人を気取りたいのが仇となり、家庭や育児などの愚痴を延々と聞くことになる。</p>
<p>ただ、人妻達が大きな不満や不平を抱え、どこかで、そのストレスを発散したいという願望を抱えていることは改めてわかる。地域によるが、ある程度、裕福な家庭環境にあるものはパートなども不要らしく、子供の送迎や家事を終えると、とてつもなく暇になるようだ。そんな暇つぶしに付き合いつつ、羽目を外したい、いけないことをしたいという彼女達の欲望を突けばいい。</p>
<p>と、理屈ではわかっていたが、目立った釣果を上げることなく、仕事仲間が帰ってくるのを待つしかなかった。夕方前に彼はテレクラへ戻ってきた。聞けば、おとなしそうな顔とは裏腹にセックスは貪るようだったという。まるで、男性週刊誌が書きそうな惹句だが、戦果を誇らしげに語る。</p>
<p>その彼に30分ほど遅れて、人妻調達人が帰ってくる。彼は女性をピックアップし、そのまま郊外のラブホテルへしけこんだという。あっけないものだ。おもちゃなども使った変態プレイも大丈夫だったらしく、車に忍ばせた七つ道具（笑）が大いに役に立ったという。</p>
<p>彼は「週刊誌は人妻の不倫や乱倫をやたらと書きたてるが、それは特別なことではなく、本当はもっとたくさんの人妻が遊びまくっている。むしろ、週刊誌の報道はほんの一部でしかない」と、豪語する。おそらく、それは現実を知るものだからこそ、言えることだろう。まだ、“婚外恋愛”などという口当たりのいい言葉はなかったが、人妻は平日の昼間、夫の知らないところで、動き始めていたのだ。</p>
<p>暫くすると、彼あてにテレクラへ連絡がくる。この日、最初にアポを取った女性である。彼女にはテレクラのボックスナンバーと名前（当然、いい加減な名前）を言っていた。彼からすっぽかされたにも拘らず、レジャー施設にいるらしく、待っているという。人妻調達人は「ごめん、ごめん、急に仕事が入って、行けなくなって、いま戻ってきたところ」と悪びれることなく、返答する。さらに「まだ、仕事が終わんないで、今度ねー」と言って、電話を切ってしまう。</p>
<p>彼の予感は的中したみたいだ。あからさまな嘘にも関わらず、その言葉を鵜呑みにする頭の悪さとともに執着みたいなものある。こんな女性に関わったら、大変なことになるだろう。地雷は踏まない方がいい。</p>
<p>人妻調達人は声を聴いた段階で、すぐに分かったという。おそるべき、判断力と瞬発力。危険察知能力の高さだ。耳と脳が繋がり、瞬時に判断を下す。同時に脳が口に繋がり、その場を切り抜ける相応しい言葉を紡いでいく。それゆえ、釣るものは釣り上げ、リリースするものはリリースする。見事しかいいようがないのだ。</p>
<p>この日が契機となり、人妻調達人の薫陶を受けることになるが、彼と、その仲間達のすごさを知るには、そう時間はかからなかった。奇想天外・大胆不敵・手練手管のナンパの鉄人達との邂逅はもうすぐだった。</p>
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 <title>第37回　卒業写真</title>
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 <pubDate>Thu, 21 May 2015 02:43:11 +0000</pubDate>
 <dc:creator>ポット出版</dc:creator>
 <category><![CDATA[テレクラ・ボーイズ]]></category>
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 <description><![CDATA[ようやく収まりつつあるが、一か月ほど前はぐじゅぐじゅだった。「行く春や　鳥啼き、魚の目は泪」ではないが、忌まわしい花粉の猛威にやられる。そんな私の春だが、やはり春と言えば、卒業、入学など、新たな世界に一歩踏み出す時節であ [...]]]></description>
 <content:encoded><![CDATA[<p>ようやく収まりつつあるが、一か月ほど前はぐじゅぐじゅだった。「行く春や　鳥啼き、魚の目は泪」ではないが、忌まわしい花粉の猛威にやられる。そんな私の春だが、やはり春と言えば、卒業、入学など、新たな世界に一歩踏み出す時節である。</p>
<p>そんな季節の中で、卒業絡みの艶っぽい経験を思い出す。卒業制作ではないが、我ながらよく出来た作品だったと思う。</p>
<p>どんな作品かは後程、明かさせていただくが、テレクラのボックスにいる時、私はいくつもの顔を持つ。千変万化、自由自在、いろんなものに変身する。</p>
<p>もっとも変身するといっても限度がある。モデルや俳優など、あまり現実味のないものはすぐにばれてしまう。仕事で多少なりとも関わりがある職業が嘘にもリアリティーが増すというもの。知り合いをイメージするというところだろうか。当時は服装もラフなこともあり、会社員や公務員ではなく、コピーライターやデザイナー、カメラマンなどと偽っていた。</p>
<p>その中で、比較的、引きが強かったのがカメラマンである。グラビアなどだとすぐばれるので、カタログなどの商品撮影をしていると言っていた。知り合いも多く、彼らから聞いていた話をすれば、そこそこの現実味を帯びさせることも可能だ。</p>
<p>いつだっただろうか、1994年3月のこと。20年以上前だが、丁度、桜が咲く前、出会いと別れの季節だったと思う。</p>
<p>平日の昼間、仕事をさぼり（笑）、池袋のテレクラで網を張っていた。その日は最初から当たりを引く。果たせるかな、今まさにファッション系の専門学校を卒業したばかり、卒業後は服飾系の会社への就職が決まっているらしいが、これから遊びに行きたいという20歳の女性と繋がった。彼女は私がカメラマンであることに興味を示し、話の流れで卒業記念の写真を撮ってあげようといったら、前乗りになり、アポを取ることが出来たのだ。</p>
<p>池袋からJRで渋谷駅へ。待ち合わせは五島プラネタリウムがあった東急文化会館。いまは、ヒカリエとなっているところだ。渋谷のハチ公は人が多く、待ち合わせには不向き。敢えて逆側にした。同時に宮益坂周辺にもラブホテルが点在し、道玄坂より坂を少し上るだけで目的の場所に辿り着ける。動線は確保しておくにこしたことはない（笑）。</p>
<p>待ち合わせ場所に現れたのは長身でモデル体型、ショートカットのボーイッシュな女性だった。黒のジーンズに黒のカットソーながら、どこかモード系。服飾系だけのことはある。</p>
<p>カメラマンといいつつもいかにもというカメラバッグも持たない私を訝しがることなく、すんなりと了解をもらい、宮益坂をホテルへ急ぐ。世間話くらいだが、先ほど卒業式を終え、学友とはつるまず、いきなりテレクラへ電話。入社までは暇だからいろいろ遊べる相手を探していたようだ。</p>
<p>いまは渋谷の宮益坂周辺も様変わりをしたが、宮益坂を上り、青山通りに出る前、246号線の手前の脇を入ると、ラブホテルが点在していた。どこに入ったかは覚えていないが、昼利用のサービスタイムだったと思う。9時までは存分に楽しめるというもの。</p>
<p>実は、カメラマンといったものの、カメラさえ持って来ていなかった。持っていても一眼レフのちゃんとしたものではなく、コンパクトカメラでしかない。ポラロイドカメラもない。携帯（カメラ機能がつくのは98年から、写メールなんていう言葉も流行る）やスマートフォンの時代ではなく、勿論、デジタルカメラも一般化していなかった。</p>
<p>そんなわけで、一番お手軽な使い捨ての、一時は差別用語で呼称されたコンパクトカメラ（レンズ付きフィルム）をコンビニエンスストアで買い求めておいたのだ。</p>
<p>ホテルに入り、流石、カメラマンといった手前、コンパクトカメラを出すのは躊躇われたが、たまたま、仕事が休みでカメラを持って来てなかったから、慌てて、コンパクトカメラを買ったと、苦しい言い訳をする。ところが、彼女は意に介することなく、どんな感じで撮ろうかと、話し出す。</p>
<p>私もカメラマン気取りで、まずはバスルームに入ってもらい、お湯を出し、そのスチームを利用して、ソフトフォーカスな、ぼんやりとしたものにしたい、といかにもなスタイルを提案。<br />
彼女も乗ったらしく、なんの戸惑いもなく、服を脱ぎ、下着を取る。裸になると、贅肉のない、しまった身体をしている。アスリート（当時らしい言葉でいえば、体育会系か）のようだ。</p>
<p>私は服を脱がず、そのままバスルームに入り、お湯を出し、水蒸気を充満させる。彼女にはバスルームに入って扉のところで、ポージングしてもらい（多分、腕を上げ、頭の後ろに組み、腰を捻り、立ち姿のバリエーション）、私はリビングからドア枠の中にいる、ぼんやりとした、紗にかかったようなフレーミングにした。気分はノーマン・シーフやデビッド・ハミルトンである。</p>
<p>そんな注文をつけながら数枚を撮る。フィルムの枚数は限られている（24枚撮りくらいか）から、連写はできない。ポーズをつけながら、いいよ、とか、セクシーだよ、みたいな、いかにもカメラマンが言いそうな言葉を投げかける。</p>
<p>不思議なもので、撮る度に、顔が紅潮し、恍惚としてくる。いままでの凛としたものから、アンニュイなものに変わる。当然の如く、その場ではイヤらしいことは何もしていない。</p>
<p>そして、ベッドに移動し、続けてポーズをつける。官能的な肢体を撮る。イメージはマリリン・モンローのシーツに包まるヌード写真だ。</p>
<p>当時からハメ撮りという言葉は存在し、投稿雑誌などでもテレクラやストリートでナンパした女性を撮影し、投稿することもなんとなく一般化していた。写メやデジカメが普及する以前だが、素人が簡単に裸や性行為を撮る、撮らせる素地がその頃からできていたのかもしれない。</p>
<p>その時、私がハメ撮りをしたかは記憶が定かではない。恋人とセックスしているようなシーンは撮影した。だが、局部の接写などはしていない。デジタルな時代ではない。ポラロイド以外はすぐに見れないし、現像なども当然、簡単にはできない。ヌード写真を現像できるプライベートラボがマニアの間で利用されていることを知っていたが、そこまでは頭が回っていなかった。それ以前に、写真を撮りたいわけではない、撮影は会うための“口実”に過ぎないのだ。</p>
<p>その時はまだ、カメラマン気取りを引きずっていたのか、あくまでも芸術的なヌード写真を撮ろうとしていたのだろう。私は仕事には徹する男である（笑）。</p>
<p>だからといって何もしなかったかというと、そんなことはない。カメラマンとモデルという関係を超え、二人は結ばれたのである。というと劇的なようだが、なんのことはない、我慢できなくなっただけのこと。</p>
<p>もっとも我慢できなくなったのは彼女の方だ。カメラに撮られるという行為に欲情したらしく、押さえがきかなくなったようだ。投稿雑誌などで“ニャンニャン”するカップルが前戯として、カメラ撮影をしていることがあったが、レンズには不思議な力がある。レンズを男根に例える有名カメラマンもいたくらい。</p>
<p>セックスそのものも彼女の卒業を祝い、新たな門出に相応しい、新たな体験もしていただく。普段はあまり逝くことがないというが、この日に限れば、快感の無限連鎖、何度も深く逝ったようだ。これまでとは違う、初めての体験だった。と、軽く自慢してみる。過去の栄光か（笑）。</p>
<p>彼女には現像したら写真を送るということで、住所も聞いたはずだ。後日、現像した写真は見事に芸術の香りするヌード写真で、卒業を祝う、我ながらの傑作と自画自賛する仕上がり。実際に彼女に送ったか送ってないかは忘れたが、当然、ネガは私が持ったまま、焼き増しはいくらでもできる。投稿雑誌に送れば、小銭も稼げたが、流石にそんなことをするほど、私は悪人ではない。それにしてもゆるい時代ではある。むしろ、おおらかな時代といっていいだろう。まだ、事件や事故とは無縁の“テレクラ性善説”みたいなものもあった。当然、リベンジポルノなどという言葉はなかったのだ。</p>
<p>それから数年後、カメラ付き携帯電話の普及が盗撮を含め、素人ポルノ写真を激増させるが、そんな技術以前に、既に女性の股が開かれていたのだろう。テレクラは時代に先駆け、その時代の風俗を確実に映し出す。</p>
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 <title>第36回 火車Ⅱ　出会いゲーム</title>
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 <pubDate>Wed, 08 Apr 2015 00:30:34 +0000</pubDate>
 <dc:creator>ポット出版</dc:creator>
 <category><![CDATA[テレクラ・ボーイズ]]></category>
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 <description><![CDATA[バラエティに富む出会い系
膨大な三行広告の中から、私の経験と勘が抜きだしたのは『男女交際・カラオケ飲食会』というものだ。
いわゆるデートクラブ的な男女紹介は多種多様にあり、それが自由恋愛といいつつ、売買春の温床になってい [...]]]></description>
 <content:encoded><![CDATA[<p><strong>バラエティに富む出会い系</strong></p>
<p>膨大な三行広告の中から、私の経験と勘が抜きだしたのは『男女交際・カラオケ飲食会』というものだ。<br />
いわゆるデートクラブ的な男女紹介は多種多様にあり、それが自由恋愛といいつつ、売買春の温床になっていたのは有名な事実だ。仲介料金や交際料金が高額なため、利用しなくてもすぐにそれとわかるし、現在も名称を変えてデートクラブは存続している。女性はCAやモデル、AV女優、タレント、男性は医者や経営者などと限定しているところもある。当時も、高級志向を打ち出すところもあった。</p>
<p>ところがこの広告は“男女交際”“カラオケ飲食会”など、のどかな名称、かつ、事務所が私鉄沿線の鄙びたところにあると書かれている。胡散臭くもあるが、どこか、安心できるものもある。三行広告を見て連絡をすると、事務所に来てくださいと言われる。</p>
<p>電話をかけたその日に、その事務所へ行くことにする。普段、乗り慣れない私鉄沿線の駅に降り立ち、再び電話すると、事務所への道筋を案内される。マンションなどかと思ったら、古びたアパートへ案内された。出てきたのは、当時、既に50歳は過ぎたであろう男性で、風俗業者ではなく、職人のような佇まい。まず、主催者の免許書や資格などをコピーしたものを見せられる。普通は入会するものが身分照会されるものだが、主催者が入会者を安心させる算段だろう。決して怪しい人物でないことをアピールしていく。勿論、私自身も保険書やパスポートなどを提示させられ、身分照会をさせられた。</p>
<p>聞けば既に10年以上も活動していて、いわゆるデートクラブ的なところではなく、真面目に男女を取りもつ交流会的会で、ここで出会って結婚したカップルもいるという。男女とも登録制で、出会いを求める者たちをマッチングしていく。ちょっとした結婚相談所的な会で、各々登録料がかかり、デートするにはその都度、料金がかかる。会費は3名までの紹介で10000円、女性へのデート代は3000円くらいだった。3000円は直接、女性へ払ったと思う。</p>
<p>出会いを演出し、その先は自由恋愛となるのだが、ここでホテルなどに誘い、売買春などをすると男女とも規則違反となり、退会させられる。入会するとコピー用紙の会員規則のようなものを渡されるが、いきなりホテルに誘うなどは厳禁とされ、何度も会うことで、いわゆる不特定多数を紹介するとは違うということらしく、法律的には違法ではないそうだ。</p>
<p>次に会う時は、また、会にセッティングをお願いすることになる。会員どうしが直接、電話番号を交換することは敢えて勧めてはいない。女性は、会を通すことでまた、デート代を貰えるから、すぐに教えるようなことはしない。</p>
<p>同会ではカラオケ飲食会などの集団お見合い、合コン的な飲食会も開催したりしている。一度、出たことがあるが、事務所の近くのカラオケパブで、昼から男女が健全にカラオケに興じる。あまり色っぽいものではなかった。</p>
<p>また、“寄宿”という制度もあり、地方から来たり、旅行で東京に来た女性が宿泊するところがないと、その場を提供するというのもあった。事務所が入っているアパートも数部屋がお泊りのための部屋になっていたし、実際に自分のアパートやマンションに住まわす　会員もいたという。</p>
<p>登録している男女の年齢や職業がバラバラで、既婚、独身関わらず、いろんな人種がいた。当時の私からしてみれば、男女とも年配の方が多く、女性は性的な対象というより、近所の食堂のパートのおばさん（失礼!）という感じの方が多かった。</p>
<p>私も何度かセッティングしてもらって女性と会ったが、完全にデート代をもらうために来ているという感じで、1時間ほどお茶をして、次に繋げようという感じを持つこともなかった。</p>
<p>まったくの健全運営だが、同所が変わっていたのは、時々、3Pを希望する夫婦やカップルからの要望にも応えていたことだ。当然、会則を書いたテキストなどにはそのようなことは明記されていないが、何故か、そんな性癖を持つ方から依頼があり、私自身、そんな遊びをしていることを言っていたからか、私に声がかかり、派遣され、ホテルまで行ったことがある。その場合、紹介料を会に払うものの、そのカップルに参加費を払うこともなく、ホテル代を折半することもなかった。バブル期のことである。景気のいい不動産屋のおやじが愛人との逢瀬の刺激剤として、私が呼ばれたという感じではある。</p>
<p>同会の他に、私が探し出した出会い系でいまでも印象に残るのが、カップルでレストランやバーへ出かけて覆面調査をするというバイトに見立て、出会いを演出するというものだ。</p>
<p>この会も事務所は何故か、同じように私鉄沿線の鄙びたところにあった。こちらはアパートではなく、マンションだった。主催者はいまでいうところのIT企業系の若手起業家、もしくは広告代理店勤務風の40代の男性だった。</p>
<p>同所の出会いの演出がいかにも広告代理店的な発想で驚いた。いわく、紹介した女性とレストランやバーなどへ行き、覆面調査のようにそのレストランの味や接客などを二人で評価しながら報告書を作成するというもの。吊り橋理論ではないが、二人でことを成し遂げる、それも危険では当然ないが覆面調査員というわくわくどきどきさせるという演出があったのだ。しかも、女性は覆面調査のアルバイトとして募集とし、当然、そこで面接は済んでいる。女性にはアルバイト代（私が事務所で二人分を預かっていることになっている）として5000円を渡してほしいといわれていた。飲食代は私が負担することになっている（これも事務所に後程、精算するものと説明されている）。そして直接、女性の連絡先を聞き、調査後もやりとりをしていいといわれた。会には1回につき、5000円ほどの手数料を払うことになっている。</p>
<p>なんだかんだ高くつくが、自然な出会いを演出し、かつ、電話番号を取れ、さらに場合によっては継続して調査名目で会うことも可能だ。勿論、ストレートにデートへ誘ってもかまわない。良くできたシステムである。</p>
<p>実際、私も利用させていただいた。多分、新宿御苑のビストロだったと思うが、同所に現れたのは20代の会社員で、デザイナーズブランドをシックに着こなす可憐な女性だった。まことしやかに味や接客を採点シート風にメモしていく。食事だけ、1時間だが、二人で何かをするという共同作業によって随分と親密度を増していく。</p>
<p>お見合いなどと違い、作業だから会話も弾む。いい切っ掛けつくりである。幸いなことに電話番号を貰い、その後、何度かやりとりをしたが、デートにはこぎつけることが出来なかった。勿論、私の目的はデートではなく、セックスである。面倒くさい手続きは後回しだ。</p>
<p>そんな出会い系のプチ風俗（!?）をいくつか、海外の高級ブランドに務めるその女性に紹介した。私が紹介人になったので、紹介の特典として私にも無料で3名を紹介するといわれたが、遠慮させていただいた。時間と金の無駄だ。</p>
<p>これらはいわゆる風俗や水商売ではないので、特にノルマもないし、通う必要もない、単なるデートまでだから売買春に関わることはない。当時は、女性に都合のいい、割のいいアルバイトがたくさんあったのだ。</p>
<p>その女性の同会の利用率は高く、同時に、彼女のリピーターもたくさんいたようだ。随分と、借金返済の足しになったのではないだろうか。</p>
<p>その女性には人を誑す魅力があったのだろうか。ある日、実家から引っ越すことを告げられた。同じ千葉でも茨城寄りではなく、東京寄りのマンションに住むことになったという。本人は借金まみれである。引っ越し、一人暮らしをする余裕などはないはずだ。</p>
<p>聞けば、かの交際サークルで出会った不動産屋（当時はバブル期、一番、羽振りがよかった）のオヤジに部屋を用意してもらったという。よく、ホステスなどが愛人として、“パパ”からマンションを買え与えられたという話は聞いていた。自分が管理するマンションで、借主が決まっていない空き部屋を融通したようだが、それが身近なところで起こり、驚く。愛人契約というほどではないが、部屋代や光熱費などは勿論、タダ。会うたびに“おこづかい”もくれるという。意外なところで、大物を釣り上げたのだ。</p>
<p>そのマンションは、私達の逢瀬の場所にもなった。その不動産屋は既婚者、そう頻繁に立ち寄れないし、泊まることも出来ない。彼女の仕事終わりの時間を見計らって、最寄りの駅で待ち合わせし、マンションへとしけ込んだ。</p>
<p>ある日、そんな感じで二人で部屋にいた時、時間は夜の9時過ぎだろうか。突然、部屋のチャイムが鳴った（残念ながらオートロックではなかった）。同所に来る人間は限られている。彼女は察知していたのだろう、鍵穴から外を覗きながら、私の靴を玄関から持って来て渡す。そして、ベランダに隠れるように指示された。</p>
<p>いま、風呂上がりだからちょっと待ってと時間を稼ぐ。そのパパが部屋に入ってくる頃には、私はベランダに隠れ、靴を履き、荷物を抱えていた。幸いなことに部屋は2階だったため、ベランダの手すりに手をかけ、足を伸ばすと、地面はすぐそこ、隣の敷地へ飛び降りた。よくドラマで見るようなシーンだが、まさか、自分が間男を演じるとは夢にも思わなかった。私なりの大脱出である。周辺にいるのも危険と思い、何故か、おかしくて笑いがこみ上げつつも、最寄駅まで急ぐ。</p>
<p>彼女はうまくパパを転がしつつ、愛人としておこづかいをせしめていたが、出会い系のアルバイトをしていても家計は火の車、とても借金を払いきれない。高い利息に追われ（当時は消費者金融の金利の限度額が規制されていなかった）、後の闇金や街金などに手を出してないだけましではあったが、毎月末は返済のための支払いのラッシュ。頻繁に催促もある。もっとも、それでもブランド品などの買い物はやめることはできなかった。ブランドショップ店員の宿命だ。バブル真っ盛り、ジュリアナ（一世を風靡したディスコ）などで派手な“ジュリ扇”を振り回し、お立ち台でわが世の春を謳歌していた女性の実態とは、意外とこんなものだったのかもしれない。実際、その女性はかのバブルの巣窟のトイレで、有名タレントとことに及んだことがあったという。バブルの光と影とでもいうべきか。</p>
<p>私自身も彼女のために振込み金額を負担したこともあった。もっとも、それにも限度がある。当時、実家住まいで比較的収入もよかったので、金回りはよかったものの、既に200万以上に膨れ上がった借金の返済には、とても対応できるものではなかった。</p>
<p>最終的に、金利などを考え返済計画を練り、何故かその女性のご両親に面談し、通常の金融機関に200万を借りていただき、彼女の借金を肩代わりしてもらった。そしてその金額を10年計画で彼女に返済してもらうことにした。農協か何かで借りたらしいが、高金利で利息を返済するのに精いっぱいという悪循環から抜け出ることができた。<br />
以前、私が関わったインチキな学生企業で、消費者金融で借金させられた経験が良くも悪くも役に立ったのだ。</p>
<p>そんなこんなで、彼女とは親密な関係を維持しつつも遊ぶことはやめなかった、それが私でもある（笑）。</p>
<p>ただ、秘密クラブや乱交パーティなど、彼女と行くことが多かったが、彼女が他の男性と絡んでいると、嫉妬をしたものだ。元々は前述通り、遊び場への通行手形的な存在という発想だったが、単なる身体の相性だけではなく、気持ちも持っていかれたということか。その場でいろんな女性と絡む（プレイ）ことができたにも関わらず、彼女としかしないことも何度もあった。ある意味、浪漫派ではないが、そんな心や気持ちを揺さぶられるのが楽しくもあったのだ。</p>
<p>なんだかんだと1年くらい付き合いが続いた。が、別れは突然やってくる。なんと、「男女交際・カラオケ飲食会」で出会った会社員と結婚するというのだ。出会いゲームの先の結婚とは、縁とは異なものである（涙）。</p>
<p>ちなみに、件の「男女交際・カラオケ飲食会」、まだ、存続する。街中の電柱などに同会の名称を書いたチラシが貼られている。同会の風景、いまにしてみたら、中高年のための“婚活パーティ”に似ていないこともない。同会には私の名簿も残っているらしく、恐ろしいことに思い出したように実家に数年に1回、案内状が届く。その案内状を読むと、仕切りは息子夫婦（主催者の息子で同会にて結婚相手を見つけたようだ）に任せているが、主催者（多分、いまは70代か）も元気に活動しているようだ。出会いバカ一代、継続は力なり。私も“アラ還”になったら利用してみるか!?</p>
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 <title>第35回■火車Ⅰ　バブルと寝た女（!?）</title>
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 <pubDate>Wed, 25 Mar 2015 04:57:56 +0000</pubDate>
 <dc:creator>ポット出版</dc:creator>
 <category><![CDATA[テレクラ・ボーイズ]]></category>
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 <description><![CDATA[随分と間が空いてしまった。筆を折る気はなかったし、いろいろ書こうとしていたのだ。だが、形に出来ぬまま、ただ、時間が慌ただしく過ぎて行った。
スランプというか、書く意味みたいなものを探しあぐねていた。いまさら、あの時代のこ [...]]]></description>
 <content:encoded><![CDATA[<p>随分と間が空いてしまった。筆を折る気はなかったし、いろいろ書こうとしていたのだ。だが、形に出来ぬまま、ただ、時間が慌ただしく過ぎて行った。</p>
<p>スランプというか、書く意味みたいなものを探しあぐねていた。いまさら、あの時代のことを書いて、おもしろいのだろうか。そんな逡巡もあったのだ。そんな私に火を点けたのが、時代の流れともいうべき、3本の映画の“ヒット”である。</p>
<p>まず、劇団「ポツドール」の三浦大輔が自らの舞台を映画化した『愛の渦』（池松壮亮・門脇麦出演）の異例のロングラン上映。「乱交パーティ」、「上映時間123分中、着衣時間18分半」――という惹句が躍る同映画、試写を含め何度か見たが、会場には若い男女が集い、笑いの渦が巻き起こる。意外な反応であった。</p>
<p>そして、そのものずばり、カンパニー松尾のヒットAV“テレクラキャノンボール”の映画版『劇場版テレクラキャノンボール』の超ロングラン上映。自主上映された会場はどこも満員御礼状態で、かつ、同映画を、流行語大賞にノミネートされた女性エッセイストや、朝のワイドショーに出演する美形コメンティターなど、“サブカル女子”が絶賛する。</p>
<p>さらに前編後編合わせ4時間を超える、欧州の異端派監督、ラース・フォン・トリアーの“セックス映画”、『インフォマニアック』。主人公の淫乱ともいうべき、奔放な性生活を描き、同じく大きな話題になるとともに劇場にも長蛇の列ができていた。</p>
<p>セックスを題材にした3作がどれも受け入れられ、スキャンダラスな話題を超え、ちゃんと作品として評価を受ける。それも中高年のすけべ心をくすぐるだけでなく、若い男女の笑いと官能のつぼを刺激していく。</p>
<p>そんなネタであれば、私の中にはたくさんある。改めて、書くことに力と勇気をもらった。これならできそうだ。いまさらながら、決意を新たにして、キーボードと向き合うこととなった。それでも間が空いたのは、私の怠惰さゆえ、お許しいただきたい。</p>
<p>&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;-</p>
<p>アギーレの次はハリルホジッチか。代表監督の選考が喧しかった日本のサッカー界。漸く、ボツニア・ヘルツェゴビナの英雄に決まった。ブラジル大会の惨敗以来、興味が薄れかけている方も多いかと思うが、それは2014年、ほんの1年前のこと。随分と時間が経ってしまった感じはするが、そうでもない。</p>
<p>かつて、1994年のワールドカップアメリカ大会の出場を逸してしまった、かの“ドーハの悲劇”（1993年10月28日、カタールのドーハのアルアリ・ スタジアムで行われた日本代表とイラク代表のサッカーの国際試合。1994年アメリカ ワールドカップ・アジア地区最終予選）を一緒に見た海外ブランドのショップ店員、デパート勤務の女性について書いた。その女性とはスワッピング・クラブや乱交パーティなど、ご一緒させていただいたが、男と女の出会いのゲームのマッチメイクもしていた。改めて書き記すことにしよう。</p>
<p><strong>日本最古のスワッピング・クラブ</strong></p>
<p>彼女との出会いは、とある秘密クラブ。日本最古のスワッピング・クラブといわれ、都内の高級住宅地にある、昭和の大スターが元・ポルノ女優の愛人と暮らした高級マンションの一室にあった。元々、知り合いの風俗嬢に教えられ、テレクラで出会った女性とカップルで通っていたところ、何故か、私は同クラブのマスターとママに気に入られ、規定では基本、カップル参加のみのところ、連れて行く女性がいない場合は一人でも行けるようになっていたのだ。</p>
<p>彼女との出会いの正確な日付は覚えていないが、その女性は、バブルな時代背景を敏感を映すメイクと髪型をしていた。前髪パッツンの太眉毛。クラブではガウン姿だから服装まではわからないが、遠目にも目を惹く容姿と雰囲気だ。<br />
マスター仕切りでカップリングされ、ラウンジからプレイルームへ移動。元々、目が何度も合うなど、お互いが気になっていただけに、そのプレイはまさに待望の、濃厚なものに。プレイを終えた後もプレイルームでまったりと佇み、いろんな話を交わした。聞けば、今日一緒に来たのはその日伝言ダイヤルでたまたま出会った男性で、興味本位で来たという。仕事は、都内のデパートにある海外ブランドのショップに勤めているという。何故か本名まで教えてくれた。これは、連絡をくれということか。メモなどを取っていることはできないが、誰もが知るデパートに入る、海外ブランドだ、調べ（!?）はすぐにつく。</p>
<p>プレイルームから出てくると、その女性を連れてきた男性から声を掛けられた。年配の男性で、嘘か本当か、新聞記者だという。彼女とは伝言ダイヤルで今日会ったばかり、連絡先を知らないから調べてくれと言われた。私は彼女から勤め先を聞いたことを伝え、同時に彼の連絡先を教えてもらう。私とコンタクトしておけば、彼女とも連絡を取れるということだ。</p>
<p>本来は連絡先の交換など、遊びの場としてはご法度だが、お互いが納得していれば、問題ないということだろう。</p>
<p>数日後（すぐにかけず、多少の渇望感を抱かせる戦法を取る!?）、デパートのブランドショップに電話して、その女性を呼び出す、本名は教えてもらっていた。果たせるかな、本人が出る。嘘ではなく、本当だった。仕事終わりに会う約束を取り付ける。</p>
<p>彼女の仕事場のある新宿で待ち合わせ、落ち合う。流石、いくら肉体関係があっても、直ぐにホテルとはいかず、こじゃれたバーへ行く。なんとなく、当たり障りのない身の上話を聞かされ、先日、連れてきた男性との関係も詳しく聞かされる。</p>
<p>翌日は休みらしく、彼女も時間があるから、ゆったりとしていた。彼女は都内在住ではなく、茨城に近い千葉に住んでいる。帰宅にアクセスのいい上野まで移動するが、時間はぎりぎり、帰るのが面倒くさく、そのまま鶯谷のラボホテル街へ雪崩れ込む。二人ともいい感じに酔っているが、お互いに再会を希望し、また、身体を交わしたいと思っていた。</p>
<p>前回、初対面にも関わらず、何故か、懐かしくもしっくりとくる感覚があったのだ。相性が合うと言ったらそれまでかもしれないが、お互いが居心地の良さを感じていた。それは2回目も変わらなかった。<br />
初めてなのに懐かしいなど、どこかであったような宣伝文句だが、不思議なことにそう感じた。単なる思い込みかもしれないが、錯覚は簡単に起こる。セックスとは強烈なものだ。</p>
<p>気付くと朝を過ぎ、昼のサービスタイムに突入。その日の夕方までやりまくる（下品な表現で申し訳ない!）。蕩ける感覚とでもいうのか。100万語費やすよりも深いコミュニケーションをしていたと思う。</p>
<p><strong>事情のある女</strong></p>
<p>そんな感じで付き合いが始まり、普通に二人だけで会うだけでなく、伝言ダイヤルなどで見つけたパーティやスワッピング雑誌に広告が出ていたクラブなどにカップルとして出かけて行った。遊びまわるという感じだろうか。</p>
<p>そういう付き合いをしながらも時に彼女を連れてきた男性を交え、遊びに行ったり、同時にその男性と二人でテレクラへ遊びに行ったりもした。</p>
<p>実は、以前書いたが、テレクラ女子の叫びを聞き逃すことなく、「この東京の夜空の下、何千万もの彷徨える女性の魂が浮遊する」を捕まえろ、と、名言を吐いたのはその男性だった。新聞記者をしながらミステリー小説を書き、何冊も著作があるという。本当か嘘かわからないが、そんな怪しい輩はいくらでもいる。深く追求するというのも野暮というものだ。その彼とはタッグを組み、テレクラでアポを取った子持ちの離婚経験者の女性の家に上り込み、私が2階で子守りをしながら彼が1階で母親とセックスする、カラオケへ行きたいという女性を車に連れ込み、ラブホテルへ繰り出すなど……ハレンチな活動は枚挙に暇ない。改めて話す機会もあるかもしれないが、かなり怪しいというか、危ない活動をしていたといっていいだろう。</p>
<p>話は横道にそれたが、その女性と何度も遊び歩いていると、情のようなものも沸くし、恋心みたいなものも芽生える。彼女とは伝言ダイヤルなどで怪しいクラブやパーティを見つけ、一緒に遊びに行っていた。また、その後は、二人でラブホテルに籠るなんていうことも度々、あった。そうして付き合いをしているうちに、単なる身体の関係やパーティなどへ行く通行手形的な都合のいい女から変わってくる。</p>
<p>“通行手形”など、聞き慣れない言葉だと思うが、スワッピングのクラブやパーティは、基本的にカップル参加が必須で、料金もカップルの方が男性一人（単独男性と言っていた）で行くより安くつく。そのため、ちゃんとしたカップルではなく、ただ、参加費を安く済ませるため、連れて行く女性を業界用語（!?）で、通行手形といっていた。</p>
<p>その時は毎週末ごと遊びに出ていたが、長いこと時間をともにすると、同時に深い話もするようになる。彼女はブランドショップ店員らしく、いつも最新のファッションで決め、バッグやアクセサリーなどもバブル時代（時期的にはバブルは終焉していたが、浮ついた空気は持続し、蔓延していた）ゆえ、海外の有名ブランドのものを持っていた。いわゆる金ぴかなものを纏っていたわけだ。</p>
<p>しかし、その派手な装いや行いとは裏腹に、実は借金まみれ、多重債務で苦しんでいた。元々、浪費癖があったのだろうが、決定的だったのは前の彼に外車を買い与えたこと。勿論、プレゼントという形ではなく、二人で購入しようということで彼女が立て替え、その彼も支払いをするはずだった。ところが彼は一銭も出さず、おまけに仕事で赤字を作ったので、そのための補填に消費者金融（いわゆるサラ金だ!）で借金をして、その返済のための金を貸してくれといわれる始末。彼は都内でバーを経営していて、若き経営者だったが、そう簡単にうまくはいかない。知らぬ間に借金を抱え、彼女にもその肩代わりをさせるようになったのだ。</p>
<p>当時は、会社勤めというだけでいくらでもサラ金で金を借りることができた。しかし、借りることはできるといっても限度額や返済もある、彼女もサラ金一社では足りず、他から借り捲り、借りた金で返済をするという、いわゆる多重債務に陥っていた。だからといって、ファッションブランド勤務（ハウスマヌカンなんていう言葉もあった）ゆえ、自社の商品も購入しなければならず、かつ、女性の職場、競わなければいけない。変な恰好はできず、ブランド品は増えていく。</p>
<p>まさに悪循環。給料だけでは回らなくなる。金の切れ目が縁の切れ目。彼女はその男性と別れることに。そもそも秘密クラブへ来た男性ともおこづかい目当て、バイト感覚だったようだ。<br />
そんな事実に驚愕したが、私自身は金を無心されることもなく、時には奢ってもらったり、ブランド品のアクセサリーも貰っていた。</p>
<p>借金返済のための活動が始まる。普通なら風俗へというところだろう。いまでこそ、風俗が簡単に金になる時代ではないが、当時はある程度、駆け込み寺のような存在で女性の受け皿になっており、借金苦で風俗行きということもあったし、悪徳ホストが飲み代を返済できない女性を風俗に沈めるなんていうこともあった。</p>
<p>勿論、そんなことはできない。大事なパートナーでもある。結果として、役に立ったかわからないが、当時の私が出会いゲームに興じていたことが多少の足しになったといっていいだろう。</p>
<p>つまり、こういうことだ。テレクラだけでなく、出会いのメディアとして、私は夕刊紙やスポーツ紙の三行広告も活用していた。「レジャーニューズ」や「内外タイムス」などに掲載されている風俗などの広告である。ここは、いわゆる愛人クラブや大人のパーティ、変態スナック、ホモ、レズ、AV、秘密サークル、恋人紹介……様々な怪しい言葉が暗躍するニッチな業態のオンパレードである。</p>
<p>そんな中、勘で探り出し、これはというものにはアタックしていた。勿論、外れもあるが、風俗営業的な売買春とは微妙に違うものもあったのだ。出会いのきっかけは何でもいい。<br />
出会った先にドラマがあるものだ――。</p>
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 <title>第34回■虎の尾を踏む女Ⅱ　逃走</title>
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 <pubDate>Wed, 12 Mar 2014 01:07:21 +0000</pubDate>
 <dc:creator>ポット出版</dc:creator>
 <category><![CDATA[テレクラ・ボーイズ]]></category>
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 <description><![CDATA[思いもかけない邂逅から数ヶ月。とうに年は越し、94年になっていた。そんなある日、新聞の週刊誌の広告を見ていたら、“知り合い”が出ていた。
思わず、目を疑った。まさか、そんなことがあるはずがない……。
その広告は、数ヶ月前 [...]]]></description>
 <content:encoded><![CDATA[<p>思いもかけない邂逅から数ヶ月。とうに年は越し、94年になっていた。そんなある日、新聞の週刊誌の広告を見ていたら、“知り合い”が出ていた。<br />
思わず、目を疑った。まさか、そんなことがあるはずがない……。<br />
その広告は、数ヶ月前に会った有名野球選手とホステスとのスキャンダルを知らせていた。急いで駅まで行き、週刊誌を買い求める。「醜聞」の文字が躍っていた。その選手はホステスを妊娠させ、堕胎させようとしたという。彼は結婚していたから、“愛人不倫スキャンダル”だ。そしてそのホステスこそ、高橋真梨子の歌を得意とする、かの“スチュワーデス”だったのだ。</p>
<p>記事を読むと、そのホステスは、そのことを口外しない代わりに金銭を要求したという。口止め料だ。<br />
ホステス自身の行状も暴かれていた。過去には誰もが知る人気コメディアンとスキャンダルになったこともある。テレビ局のプロデューサーや代理店の重役、タレント、スポーツ選手と知りあいという、その女の華麗な交友録は嘘ではなかった。しかし当然というべきか、日本の航空会社の国際線のスチュワーデスではなく、六本木のクラブに勤めるホステスだった。</p>
<p>女の正体が露見したわけだ。私があのとき呼び出されたのは、その野球選手と彼女が面識をあるという事実を第三者に見せることで交際を既成事実化しようとする、“証人”の役目だったのだろうか。</p>
<p>週刊誌の記事が出てから他の雑誌も後を追い、テレビのワイドショーなども頻繁に取り上げるようになった。報道される度に、その女の素性がどんどん暴露され、過去にも強請り（ゆすり）紛いのことをしているらしい。“テレクラ美人局”の大仕掛けバージョンである。まるで、『スパイ大作戦』（勿論、トム・クルーズ主演ではなく、“おはよう、フェルプスくん”でおなじみのテレビドラマ版である）のようなもの。彼らの筋書に、私はまんまと嵌ったというところか。<br />
<strong><br />
女からの電話</strong></p>
<p>その女はマスコミの執拗な追求から逃れるため、家を出て、全国を逃避行の旅に出ているらしい。そんな模様も連日、報道されていた。<br />
それだけなら私の出番はなく、テレクラで遭遇した一びっくりエピソードで終わるところだが、なんとその逃走先から連日の如く、私へ電話が来ていたのだ。以前、マスコミにも多少コネクションがあるような嘘をついていたので、状況を説明し、一人でも理解者を増やして、反論の記事でも書いて欲しかったのだろうか。自分は金銭など要求してないし、いかにその野球選手が彼女に対して不誠実なことをしたのかを滔々と語る。</p>
<p>週刊誌やワイドショーがさんざん取り上げている女とこうして普通に会話していることが奇妙だった。そして一方で、何か、とんでもないネタを拾った“トップ屋”（スキャンダラスなニュースを掘り出し、記事にして雑誌社に売り込むことを仕事にしているジャーナリスト）になった気分でもあった。</p>
<p>その女との会話は念のため、マイクロレコーダーに録音しておいた。週刊誌にでも持ち込めば金になるのではないか、そんなことも漠然と考えていたように思う。</p>
<p>その女は、先日同席した菓子メーカーの御曹司にして妾の子だという男と行動をともにしているらしい。そして、嘘か本当かわからないが、全国を転々としているようだ。昨日、名古屋にいたかと思うと、今日は福岡という具合。『砂の器』ではないが、安住の地を求め、二人して全国行脚しているかのようだ。</p>
<p>二人の逃避行は延々と続き、週刊誌の後追い記事も増えていく。人の噂は七十五日というが、思いのほか、世間の興味関心は長引いた。相変わらず、その女からは連絡が来る。ある日、活動資金（逃走資金!?）を振り込んでくれと言われた。全国を転々としているから持ち合わせの金も底をつき、苦しくなってきたというのだ。東京に戻ったら、必ず返すから貸してほしい――。半年ほど前にどこかで、聞いたような“寸借詐欺”の手口だ。戻ってこないことはわかっていたが、確か、5万円ほどをその女の口座に振り込んだ。</p>
<p>助けたいなんていう気持ちはなかった。むしろ、リアルタイムでニュースが飛び込んでくる、そんな状況を維持したかったのかもしれない。特ダネを掴んだら離さないトップ屋のように、騒動の核心に触れていたいという思いがあったのだろう。</p>
<p>振り込んだ後も何度か、無心の電話はあったが、さすがに一度だけにさせていただいた。そうこうしているうちに、有名野球選手の愛人不倫スキャンダルの話題も少なくなってきた。騒動もそろそろ終息するかに見えた。</p>
<p>ところが、その騒動は意外な結末を迎えた。スキャンダル自体が自称「愛人」が金銭目当てにでっち上げた作り話と判明、さらには「野球選手」が恐喝され、数百万円を脅し取られる被害を受けていた事が明らかとなり、警察の強制捜査に発展し、最終的に、この女は恐喝容疑で逮捕されてしまったのだ。</p>
<p>ことは、単なるスキャンダルや騒動ではなく、“事件”に発展した。もし、時期がずれて、強制捜査、逮捕劇の最中に金を振り込んでいたら、“犯人”に逃走資金を与え、犯人隠避、逃走幇助をした“共犯”にされていたかもしれない。まさにぎりぎりセーフである。</p>
<p>まさか自分自身が“事件”の渦中に巻き込まれるとは思っていなかったが、テレクラの暗部を体感したような経験だった。その後、女がどうなったか知らないが、その野球選手だけは監督やコーチを歴任し、いまも野球界にその存在感を示している。時々、テレビのスポーツ・ニュースなどで見かけることもある。それを見る度、あの“真夏の夜の夢”を思い出さずにはいられない。</p>
<p>“虎の尾を踏む女”の尾を踏む男が私だった。テレクラの底なし沼のような奥深さと、犯罪ぎりぎりという怖さを思い知ったが、勿論、それで懲りないのが私だ。まだ、私のテレクラボーイとしての冒険は続く――。</p>
]]></content:encoded>
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 <title>第33回■虎の尾を踏む女　Ⅰ</title>
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 <pubDate>Fri, 21 Feb 2014 09:00:38 +0000</pubDate>
 <dc:creator>ポット出版</dc:creator>
 <category><![CDATA[テレクラ・ボーイズ]]></category>
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 <description><![CDATA[93年の夏を彩った“俺たちのグレート・ジャーニー〜日本縦断テレクラの旅”には後日談があった。私達が帰京した数週間後、“相棒”と福岡のドラマのプロローグを演じた28歳のOLから、彼へ連絡があったのだ。用件は、自動車事故を起 [...]]]></description>
 <content:encoded><![CDATA[<p>93年の夏を彩った“俺たちのグレート・ジャーニー〜日本縦断テレクラの旅”には後日談があった。私達が帰京した数週間後、“相棒”と福岡のドラマのプロローグを演じた28歳のOLから、彼へ連絡があったのだ。用件は、自動車事故を起こし、修理代が必要になったから10万円を送って欲しいというものだった。</p>
<p>事故そのものの真偽も怪しいし、自動車事故なら保険で対応できるはず。しかし、彼は迷うことなく、振り込んでしまった。もちろん、貸して欲しいといわれたのだが、一度口座へ入金されたら、お金は彼女のもの。相棒にしたら、怪しいという思いより、彼女の窮状を救いたいという気持ちが勝ったのだろう。いまの振込め詐欺のようなものだ。振り込んだ後、彼女から連絡はなかった。</p>
<p>援助交際が頻繁に行われ、テレクラが売春や買春の温床としてマスコミをにぎわすようになるのはもう少し後だが、既にテレクラには男と女の騙し合い、金銭のやりとりが横行していたのだ。そんな中から“事件”も起き始めた。テレクラで男をホテルに呼び出し、その男の恥ずかしい写真を取り、それを元に脅したり、女に呼び出された男がその彼氏やご主人に金銭を脅し取られるという“テレクラ美人局”などが、数年後、出てきたのだ。<br />
テレクラは、単純に男と女の出会いのドラマを演出する“装置”ではなくなってきていた。テレクラの終わりの始まり、荒廃寸前のような状況だったのだ。</p>
<p>時期が前後するが、そんな事件に私も巻き込まれたことがあった。相棒のことを甘いやつだと笑えない。その契機となる女（後に逮捕されるので、敢えて女と表記させていただく）との出会いは同じく、93年の夏のことだった。</p>
<p><strong>事件</strong></p>
<p>テレクラは、学校や会社、家庭などを越え、本来であれば出会う環境になかった男女の出会いを演出することがある。それがテレクラの魅力でもある。スチュワーデスやモデル、ホステス、タレントなど、当時は高嶺の花といわれる業種の女性と出会ったこともあった。アイドルの誰々と話したなど、いわゆる都市伝説のようなものもあったが、テレクラ仲間が武勇伝を誇らしげに語ることもあった。そもそもテレクラは、男女とも虚言癖を持つ、詐欺師の溜まり場のようなところだが、まんざら、嘘でもなさそうなこともあったのだ。</p>
<p>その電話を取ったのは、渋谷道玄坂の店だったと思う。スチュワーデス（いまではキャビンアテンダントという名になったが、スッチーとしておこう）などの“上客”は、新宿や五反田ではぶち当たらない。意外なところで、蒲田、船橋辺りに生息しているという都市伝説があったが、実際はどうだろう。いずれにしろ、そんな女を引き当てたのは渋谷だった。20代後半で、日本の航空会社の国際線に乗っているという。フライトを終え、日本に戻ってきたばかり。彼女の口から出るのは、華麗なる交友関係だ。誰もが知るようなタレントやスポーツ選手の名前が次々と出てきて、そんな話を延々と聞かされた。辛抱強く聞き手に徹する。その女は独壇場と感じで喋りまくった。おそらく、フライト明け（!?）の躁状態で、気分がハイになっているのだろう。話は止むことはない。<br />
聞き役ならお手の物。そのうち、私のことを、本当に話しやすく、親しみがわく人だと言ってくれた。仕事上、話しやすい雰囲気を作るのは任せておけだ。私自身も、コピーライターなどと称して、適当に業界臭さを演出したことも奏功したのだろう。こいつとつきあっていれば得かもしれないという、スチュワーデスのすけべ心も刺激したのかもしれない。</p>
<p>結局、話は盛り上がったが、アポには至らず。ただ、電話番号を教えて欲しいといわれ、番号の交換だけはした。まだ携帯の時代ではなく、家電であった。もちろん個人用で、留守電もついていた。それから思い出したように暇つぶしで電話がかかって来るようになった。</p>
<p>テレビ局のプロデューサーや代理店の重役との会食など、華やかな近況報告を聞かされる中で、彼女には“お兄ちゃん”と呼ぶ仲のいい野球選手がいることを知った。特に名前はいわなかったが、関西の球団にいて、東京へ遠征に来るたびに宿舎まで遊びに行くという。その時は話半分で聞き流していた。</p>
<p>そんなやり取りが続き、半ばアポ取りは諦めていた頃、いきなり、「いま、お兄ちゃんが家に来ているから遊びに来ないか」と誘いの電話があったのだ。最初に電話を取ってから数か月後。既に秋ではあったが、まだ夏の暑さが残る夕方の時間帯だった。</p>
<p>指定された地下鉄の駅を降り、そこから歩いて数分のところに、その女のマンションはあった。バブルの影響か、華美な装飾を施されたその外観は、パパが愛人に買い与えそうな物件、といったところである。</p>
<p>マンションのインターフォンを押すと、彼女が出た。オートロックの玄関が開く。エレベーターに乗って、彼女の住む部屋の前まで行ってインターフォンを押すと、女が現れた。</p>
<p>自宅なので、普段着っぽい恰好だったが、化粧だけは忘れず、少し華美と感じるような水商売っぽい雰囲気を纏っていた。年齢も30歳は超えているように見える。だからといって老けているわけではなく、いわゆる妙齢の女盛りであることに変わらない。華麗なる交流も頷けるところだ。予め、彼女からは、仕事上の知り合いということにしておいてくれと言われていた。</p>
<p>彼女に導かれ居間に入ると、二人の男性がいた。そのうち一人に、なんとなく見覚えがあった。当時の私はすでに興味をはなくしていたが、元々は野球少年。後楽園球場（東京ドームになる前!）に巨人戦なども見に行ったことがある。そんな私でさえ、顔を見てすぐにわかる、関西の人気球団のスター選手だった。“お兄ちゃん”とは、その男性のことらしい。<br />
テレクラで知りあった女性の部屋に、著名人と一緒にいる。現実離れしたシチエ―ションというか、予想だにしないことで、なかなか、目の前の光景が頭の中で整理ができないでいた。そのスター選手は、そんな私を気遣って、気さくに声をかけてくれる。食事をしていないなら、寿司でも取ろうかとも言ってくれた。</p>
<p>私は適当に挨拶を交わし、その申し入れを受け入れ、寿司を頼んでもらうことにした。球界を代表するスーパースターは自ら電話をかけ、特上を4人前頼んでくれた。</p>
<p>そして、もう一人の男性。彼女によれば某菓子メーカーの御曹司らしい。しかし、正妻ではなく、妾の子のため、表に出ることはなく、役職も重役では会ったが社長や副社長ではなかった。曰くありげな話だが、その彼も変に卑屈になることなく、物腰もやわらかい。ただ、ふとした瞬間に影みたいなものが見え隠れするのは、妾の子という境遇ゆえか。</p>
<p>いままで話半分に聞いてきたその女の華麗なる交友録もまんざら嘘ではなさそうだ。何よりも私の目の前に、誰もが知る野球選手がいる。嘘ではない、現実だ。テレクラはもともと思いもかけない出会いを演出するものだが、まさか、有名野球選手に遭遇するなど、誰が予想できるだろうか。アイドルやタレントとの出会いではないが、テレクラ都市伝説を目の当たりにした瞬間だ。</p>
<p>その女と野球選手、御曹司、そして、私は寿司をつまみながら談笑した。しかし、話題をどう振っていいかわからず、なんとなくその場しのぎの言葉を紡いでいく。そんな空気を察してか、その女はテレビをビデオに切り替え、画面ではアクションものの洋画が始まった。<br />
映画そのものは見たか見てないか覚えていないが、エンドタイトルを目で追っていたことだけは覚えている。記憶とは不思議なものだ。</p>
<p>話が途切れると気まずいのか、その女はカラオケをしようと言い出した。彼女の家にはカラオケがあったのだ。家庭用のレーザーディスクのカラオケだったと思うが、普通の家にあるものではない。</p>
<p>その女が歌ったのは高橋真梨子の歌だった。「桃色吐息」と「はがゆい唇」。多分、他にも歌ったとはずだがその2曲しか思い出せない。異常にうまく、妙に彼女の雰囲気に合っていたのがいまでも印象に残っている。ちょっとしたリサイタル気分で、気持ちよさそうに歌っていた。</p>
<p>なんだかんだで、11時近くになってしまった。特に乱交パーティ（!?）など、何かが起こるわけではなく、私は帰るように促された。こうして、その女と有名野球選手、菓子メーカーの御曹司という、まったく縁もゆかりもない、本来であれば接点も持ちようもない人たちとの数時間が過ぎていったのである。</p>
<p>ありえない組み合わせ、出会い。その後、彼らとは会うことはなかったが、話がこれで終わりなら、テレクラが生んだ“真夏（もう秋になっていたが）の夜の夢”というところだろう。ところが、事態は意外な展開をすることになる。この出会いにも“後日談”があったのだ。</p>
<p>その顛末は、次回、語ることにしよう。私自身が事件や事故に巻き込まれることはないと思っていたが、危機は確かに、“いまそこにあ”ったのだ……。</p>
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 <title>第32回■サマーヌード〜日本縦断テレクラの旅Ⅲ　大阪編</title>
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 <pubDate>Wed, 25 Dec 2013 08:00:03 +0000</pubDate>
 <dc:creator>ポット出版</dc:creator>
 <category><![CDATA[テレクラ・ボーイズ]]></category>
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 <description><![CDATA[第3の地での洗礼
博多を発った「ひかり」は新大阪駅のホームへ滑り込むように到着する。二人とも睡眠不足で（特に相棒は、私と違い仮眠も取れなかったみたいだ）朦朧とする頭と身体を抱え、私達のグレート・ジャーニー第3の地・大阪へ [...]]]></description>
 <content:encoded><![CDATA[<p><strong>第3の地での洗礼</strong></p>
<p>博多を発った「ひかり」は新大阪駅のホームへ滑り込むように到着する。二人とも睡眠不足で（特に相棒は、私と違い仮眠も取れなかったみたいだ）朦朧とする頭と身体を抱え、私達のグレート・ジャーニー第3の地・大阪へやってきた。時間は既に7日（水）の午後2時を回っていた。環状線で大阪まで行き、地下街を潜って、梅田の繁華街へ出る。同所のホテルで、スタッフと合流、イベントの指示、資料の確認などを済ます。応援だから、打ち合わせの後、イベント会場に申し訳程度に顔を出して、その日の仕事は7時前までには終了してしまった。チョロイもんだ（笑）。</p>
<p>二人はスタッフの夕食でもどうですか、という誘いに乗らず、会場を後にする。目指すところがあったからだ。</p>
<p>LOFTや阪急などがあって、大阪にしてはお洒落といわれる「キタ」の繁華街・梅田も少し奥まったところへ行くと、途端に妖しい雰囲気を醸し出す。北新地などは飲み屋や風俗店が林立している。</p>
<p>そんな妖しいところにあるテレクラ「キャッツアイ」は、コール数、アポ率ともに関西一を誇る。男性客がボックスの空く順番を待つ、行列のできる店だ。流石、商売上手、商人の街。関西一を自負するこの店、日本一といわないところが大阪らしいが、大阪人気質というものなのだろう――だがしかし、それは東京生まれ・東京育ちの私にとって、致命的なことだった。東京弁（!?）でしゃべるだけで、気取っていると思われてしまう。事実、早取りにも関わらず、圧倒的にコール数があって、いとも簡単に電話を取ることができるのだが、ほとんど会話にならない。東京弁で喋っていると、すぐに切られてしまうのだ。相棒のように幼い頃に大阪に住んだことがあり、大阪弁を習得していれば随分と違っただろう。</p>
<p>話を弾ませようと、軽い冗談をいっても東京の笑いは通じない。やはり、よしもと新喜劇の世界。大阪人が2人いるとボケとツッコミの漫才が始まるというが、私の笑いの感覚は東京流。それなりにギャグセンスには自信はあったが、とてもテレクラにかけている女性とは“漫才”ができそうもない。実は、東京の下町出身ゆえ、学生時代に、浅草の演芸場で、現在は“世界の”と冠せられるあの芸人の師匠にあたる伝説のコメディアン&amp;ボードビリアンに薫陶を得ていたが、そんなことはまったく役に立たなかった。まるで不戦敗である（笑）。</p>
<p><strong>期待</strong></p>
<p>そんな中、唯一会話らしい会話が成立した相手が阪急神戸線の沿線に住むという21歳のOL。前の彼氏が千葉出身だっただけに偏見がない。ところが、彼が東京へ転勤になると、何も言われずに振られてしまったという。できれば復讐したいというのだ。穏やかではないが、きっかけは何でもいい、協力するから会ってくれと無理矢理に頼むと、その女性は迷いながらもOKしてくれた。ただ、アポが取れたのが夜の11時近くだったので、今日ではなく、明日と言われる。明日の昼休みに彼女の住む街のスーパーマーケットの前で待ち合わせをする。彼女の特徴は、身長は168㎝、当時、ヌード写真集が話題になったアイドル女優に似ているという。これは期待を抱かせる。</p>
<p>一方、大阪在住経験のある相棒だが、この日は別の意味で、悪戦苦闘を強いられたという。コールしてきたのが自殺志願の女性だったのだ。26歳のフリーターで、かなり精神的にまいっている。下手なギャグを口走って死なれたらたまらない。2時間近くは話しただろうか。その女性から、<br />
「こんな真剣に話、聞いてくれたん、初めてやわぁ。ありがとね〜」<br />
と、言われた時はほっとしたそうだ。</p>
<p>深夜0時前など、テレクラ時間としては宵の口だが、翌朝から仕事があるので、ここはホテルへ撤退。明日へと希望を繋ぐ。幸い、昼休みにアポは取れている。また、夜には、前から行きたいと思っていた別のテレクラへ行くことになっている。明日のため、大人しく夜を過ごす。</p>
<p><strong>十三のテレクラ</strong></p>
<p>翌7日（水）は朝から真面目に仕事をこなし、昼休みの間に、私は昨日、待ち合わせした阪急神戸線沿線のスーパーへ向かう。ホテルまで持ち込む時間は当然ないが、せっかくだから、一目でも会っておこうと思ったからだ。</p>
<p>梅田から阪急電車で30分ほど。約束の午後1時には着いていた。女性を待つが、来る気配はない。すっぽかしか。漸く、30分ほどして、件の女優に似た、いい女が現れるが、こちらへ来るそぶりは見せない。私から近づき、尋ねるものの、違うの一点張り。だからと言って立ち去るわけではなく、年齢を尋ねてくる。ダブル・ブッキングをしたのだろうか。何度かしつこく聞くと、彼女は立ち去ってしまった。その女性が私を気にいらなかったのは確かだが、それにしても謎の行動ではある。とりあえず、会えただけで良しとするか。思いのほか、時間がかかってしまった。慌てながらも仕事場へは何食わぬ顔をして、戻ることにする。</p>
<p>私達は、仕事を適当に（こればっかりで、会社の方、本当にすいません!）切り上げ、夕方に大阪の繁華街・十三（じゅうそう）にあるテレクラ「ベルエポック」へ。十三といえば、かの松田優作の遺作になった『ブラック・レイン』（リドリー・スコット監督）のロケ地として有名だが、ある意味、もっとも大阪らしい、妖しい風俗のある街でもある。ねぎ焼きなどの名店もあるが、まわりには風俗店が多く、出張ヘルスやSMクラブの事務所も少なくない。街往く人の風情も只者ではなく、後年、この街でSMの女王様のコスプレをした中年男性が普通に街中を闊歩しているのを見かけた時、十三の奥深さを知ったものだ。</p>
<p>そんなところにある「ベルエポック」。普通のテレクラであるわけはない。実に特殊でマニアックなテレクラである。大きな特色はSM回線や3P回線などの特殊な回線を設置し、性癖に合わせ、ボックスへ取り次いでくれることだ。広告も、普通の雑誌や新聞（といってもおやじ向けのエロ週刊誌＆三行広告満載の夕刊紙）だけでなく、SMやスワッピング（夫婦交換）など、マニアックな雑誌にも出している。その分、性癖の利害関係が一致するだけに、話がまとまれば、ことは早く進む。同店の常連客は相当、いい思いをしているという。</p>
<p>実はこの店、伝言ダイヤルで見つけた乱交パーティやスワッピングクラブなど、“マニアの巣窟”を探索していた時に専門誌で見つけ、同時に遊び仲間からもその存在を聞いていた。ネットが普及したいまでは信じられないかもしれないが、当時はマニアな雑誌や遊び人の口コミが有力な情報源。そんなわけで、大阪へ行った際には、是非一度、訪問したいと思っていた店なのだ。</p>
<p>私は特殊回線、相棒は一般回線に挑む。私がボックスへ入ると、奈良に住む40代の夫婦から早速、3Pのお誘いがある。3P回線に掛かってきたコールだ。<br />
念のため、3P（“サンピ―”と発音する）を簡単に説明しておくと、男性2人に女性1人でのプレイ（風俗だと、3輪車といって、女性2人、男性1人という遊びがあるが、それとは逆の組み合わせである）で、この場合、夫婦やカップルの中に入って、快感に導くお手伝いをするというもの。</p>
<p>大阪と奈良の距離は実際には大したことはないが、当時は大阪から奈良へというのが大旅行に思えて、遠慮してしまった。その夫婦へ翌日は東京に戻ることを理由にして断りを入れたら、家に泊まって、朝出ていくことを勧められた。そんなことまで考えてくれる、なんか、情の深さに感動してしまう。スワッパー（スワッピング愛好家）は優しい。</p>
<p>相棒は一般回線では成果が出ないので、特殊回線に切り替える。主にSM回線に対応する回線だ。M女性が電話の向こうで勝手にオナニーをして、果てたところで電話を切られたり、SMクラブのママからは店に来るようにと誘われたりする。普段垣間見ない世界なので、相棒はどぎまぎしたそうだ。</p>
<p><strong>九州の二人</strong></p>
<p>私は引き続き、特殊回線の3P回線のコールを待つ。特殊な世界ゆえ、一般回線やSM回線（SMでも充分、特殊だが）に比べると、さすがにその数は少ない。店もちゃんと、相手の二人と会話してカップルかを確認しているから、悪戯もほとんどないという。</p>
<p>深夜0時過ぎに男性30代後半、女性20代後半のカップルから3Pの誘いが入る。話していると関西弁ではない。二人とも九州出身だという。ようやく、大阪の呪縛から逃れられる!　心斎橋でスナックを二人して切り盛りしているらしく、丁度、客が引け、閉店するところなので、これから遊ぼうという。</p>
<p>待ち合わせは心斎橋の彼らの店の側だった。十三から心斎橋まで、タクシーを飛ばす。逸る気持ちを押さえる。用心をしなければいけない。彼らの店の側ということは、ぼったくりや美人局の可能性だってある。すけべ心を抱きながらも冷静な私ではある。</p>
<p>待ち合わせに現れたのは、随分前に見たテレビドラマの1シーンを思い起こさせるような二人だった。理由あり女のバーのカウンターに理由あり男が佇み、無言で酒を酌み交わす――幼な心ながら、あんな風になりたいと憧れた男女。実際はそんなシチエ―ションではないが、二人とも実に絵になる。風情があって、まるで女優と男優のようなのだ。</p>
<p>軽い挨拶とともに、まずは軽く飲もうということになり、閉めたばかりの店へ案内される。二人への警戒心は、会ってすぐになくなっていた。その店は落ち着いた大人の雰囲気を醸すバーだった。大阪には相応しくない（?）お洒落さがあった。彼らも二人して九州から出て来て、苦労はしたようだが、いまだに大阪人の扱いに苦慮するという。昨日、大阪人の洗礼を受けたばかりなので、共感するところも多い。なんとなく、話も合ってくる。また、私も東京での活動ぶりを話す。勿論、マニア活動である。初心者でなく、パーティやクラブなど、この世界の遊びの経験者であることで、安心してもらう。</p>
<p>合意を得ることができたので、3Pをすることになったのだが、心斎橋周辺のラブホテルは普通に3人で入ることができた。本来、2人で利用するところだから、3人だと断られるかと思ったら、特に割増料金（ホテル代は割り勘!）も取られることなく、そればかりか、余分にバスタオルやガウンも出してもらえた。</p>
<p>多分、パーティルームのように大きい部屋だったから問題なかったのだろう。メゾネットタイプで、下にリビングルームやバスルーム、上にベッドルームがあった。</p>
<p>私は最初にシャワーを浴びると、二人に“準備”をするから、ベッドルームで待つようにと言われる。その時は、何の準備かわからなかったが、よくよく考えると、エチケットとしては必要なことだろう。</p>
<p>二人がベッドルームに来ると、いよいよ、3Pの開始である。その女性は服を着ている時にはわからなかったが、実にグラマラスで、グラビアモデルのようなスタイルである。顔立ちは古風だが、体躯そのものは当時の今風であった。男性も歌舞伎役者のような風貌ながら、遊びを仕掛ける時は、偽悪的な相好になる。嫌らしい言葉責めが様になる。</p>
<p>その女性の秘部を見ると、剃毛されている。先ほど、バスルームで剃ったそうだ。そして、3Pだから前と後ろ同時に挿入しようと提案される。そのため、浣腸も済ませたという。準備とは、そのことだったのか。</p>
<p>3Pそのものはパーティなどで経験があったが、アナルまでとなると初体験。しかし、ここで二人の期待を裏切ってはいけない。性の冒険者である私は引き下がるわけにはいかないのだ。果敢に挑むことにする。最初は私が前で、彼が後ろ。そして、次は私が後ろで、彼が前。微妙に不自然な体勢を取らなければならないので、身体もしんどくなってくる。また、経験したことがある方はわかると思うが、薄皮一枚で、男性のお互いのものが擦れ合う感覚も微妙である。だが、その女性は気持ち良いらしく、思い切り嘉悦の声を上げる。私自身の快感というより、二人のお役に立っているという満足感が沸いてくる。</p>
<p>3人の絡みは、いろいろ、組合せを変えながら朝まで続く。夜が白み始める頃（といってもラブホテルの窓は閉じられているから外の景色はわからなかった）、宴も終わりに近づき、私は二人に感謝を告げ、先に帰らせてもらうことにした。相棒が待っているホテルへ帰らなければならないし、午前中には東京行きの新幹線に乗らなければならないのだ。</p>
<p>私にとっては苦戦を強いられた大阪でのテレクラ体験。最後の最後に、大阪の神髄（!?）に触れた夜だ。考えてみたら、大阪はノーパン喫茶やカップル喫茶など、新しい風俗の発祥の地であり、常に性風俗の先駆者でもある。マニアは国境（県境）を超えるというところか。</p>
<p>ふらふらになりながらホテルに戻ると、相棒は深い眠りに落ちていた。叩き起こすと、彼は、私が出た後もSM回線に挑み続け、アポは取れなかったが、SMクラブに勤める女王様から店の電話番号を聞くことはできたという。その後、彼が大阪出張の際、そのSMクラブを利用したかは知らない。</p>
<p>二人は急いで帰りの支度を整えると、ホテルを出て、新大阪駅を目指す。私たちを送り出してくれた会社のスタッフへの土産も買う間もなく、午前9時前には同駅を後にした。長いようで短かった1週間。札幌・福岡・大阪という3都市を巡る私達のグレート・ジャーニーは漸く終わりに近づきつつある。午後0時過ぎに、ひかりが東京駅のホームに静か入る。東京でのサミットは、まだ続いていたが、二人の心の戒厳令は確かに解かれていた――。</p>
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 <title>第31回■サマーヌード〜日本縦断テレクラの旅Ⅱ　福岡編</title>
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 <pubDate>Mon, 02 Dec 2013 11:07:12 +0000</pubDate>
 <dc:creator>ポット出版</dc:creator>
 <category><![CDATA[テレクラ・ボーイズ]]></category>
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 <description><![CDATA[天神
私達の“グレート・ジャーニー”、札幌に続いて訪れた地は福岡である。北海道から一気に南下。日本列島を縦断する。福岡へは飛行機で、2時間30分ほど。数時間前まで札幌にいたとは信じられない。一瞬のことだ。福岡では激しい雨 [...]]]></description>
 <content:encoded><![CDATA[<p><strong>天神</strong></p>
<p>私達の“グレート・ジャーニー”、札幌に続いて訪れた地は福岡である。北海道から一気に南下。日本列島を縦断する。福岡へは飛行機で、2時間30分ほど。数時間前まで札幌にいたとは信じられない。一瞬のことだ。福岡では激しい雨が二人を迎えた。心と身体の滓のようなものを洗い流すかのように。</p>
<p>適当（笑）に現地のスタッフと打ち合わせを終え、夕方に福岡の中心、天神へ。同所にあるテレクラ「ペンギンルーム」は、札幌の「ペンギンクラブ」と名前が似ているが、系列ではない。福岡でも最大の店舗数を誇る大型店。個室や待合室も広く、居住性がいい。ここの店長は「たかがテレクラ、されどテレクラ」をポリシーにテレクラの地位向上を訴えていた。テレクラは風俗ではなく、出会いの場だと断言する。実際、この店で出会い、結婚したカップルもいて、感謝状も届いているという。</p>
<p>「ペンギンルーム」は早取りだが、コールが多く、ボックスもたくさんあるので、たやすく電話が取れる。8時に公衆電話からコールがあり、22歳の女性とアポを取りつける。待ち合わせの場所を指定して、10分後に会うことにする。ところが彼女は来ない。すっぽかしだ。</p>
<p>その数十分後、また、当のすっぽかしの女性から電話があり、偶然、私が取った。彼女は待ち合わせ場所がわからなかったという。今度は場所をちゃんと決めた。また、すっぽかされるかと思ったが、彼女はそこにいた。スレンダーなスタイルと、いまならクールビューティとでもいうのであろうシャープなルックス、そして少し派手目なファッションがまわりから浮くことなくなじんでいる。職業を聞くと病院の経理の仕事をしているという。彼女と博多一の歓楽街・中洲の飲み屋へ行く。親が中州で店を開いているらしく、人目を避けるように歩かなければならない。狭い街だからしかたがない。1時間ほど、飲んで盛り上がる。彼女は明日なら夕方から時間があるので、彼女の運転で海へ行こうと言う。そんな約束を交わし、ひとしきり盛り上がったところで、二人きりになれるところへ行こうということになり、平尾というホテル街へタクシーを走らせた。</p>
<p>いわゆるラブホテルだが、部屋は広々として、バスルームにはサウナまである。近くに住む彼女は家族とカラオケやジェットバスに入るために来るともいう。ところが、そこで突然、彼女はお金の話を切り出した。明日、カードの引き落としがあり、1万円足りないというのだ。私はそんなつもりはないので断ったが、それでも懇願するので、明日の車代ということなら払ってもいいと伝えた。勿論、それで彼女を抱く気にはなれない。それでも妙に様子がおかしく、なんだか信用できないので、今は現金がないので明日、払うと伝えた。すると、すぐに必要だと食い下がる。私は仕事のために宿泊しているホテルへ戻って、お金を取りにいくことにした。実際はホテルに戻り、お金を持ってくるのではなく、逆に現金を1万5千円だけにし、用心のため、カードや名刺など、身許のわかるものをすべて置いていくのだ。</p>
<p>その後、ホテルに戻ると彼女はいた。見ると新しい荷物が増えている。近くの友人に預けていたものを取りに行ったのだという。彼女に1万円を渡すと、今から家へ戻って、明日の仕事の洋服を取りに行くという。これで消えるのかもしれないと思ったが、彼女の言うとおりにさせた。</p>
<p>彼女が出ていくとフロントに電話して、私が外出している間、荷物を取りに行ったかを尋ねた。すると、それは昨晩、そのホテルに泊まった彼女が不足分を払うまで預けていたものだということがわかった。ということは、彼女はここに泊まったのだ。ホテトル嬢かもしれないし、客から金を取り損ねたのかもしれない。もし戻ってくるとしたら、怖いお兄さんと一緒の可能性もある。フロントに理由を話し、もし誰かと一緒であれば、私は帰ったことにしてくれと頼んだ。</p>
<p>それから30数分後、彼女が一人で戻ってきた。一安心ではある。とにかく、二人でベッドに別々に寝ることにする。といいつつも、なかなか寝れないでいた。可愛い女性が横にいるからではない。いろんな疑問が沸いてくるのだ。左の薬指にした指輪のような刺青が気になるし、よく見ないとわからないが、刃物で切られたような腕の傷も気にかかる。それにましても不可解なのは明日の計画を嬉しそうに語ることと、今度、家に招待したいと真顔で話すことだ。結局、翌日のチェックアウトの時間まで一緒にいて、その日の夕方に再会することを約束して別れた。</p>
<p>その頃、相棒は…</p>
<p>相棒は私からの連絡のないことを心配していたが、その間に10時過ぎにアポを取りつけていた。テレクラの近くからかけてきた22歳（後から18歳と白状される）の化粧品会社のOLと、テレクラの側にあるファミリーレストランで会ったという。気の強そうな女性だが、悪くない、とのこと。彼女と親不孝通りのカラオケボックスに入って、深夜3時まで歌いまくった。演歌が上手かったそうだ。その後、待ち合わせしたファミリーレストランに戻り、氷いちごと氷あずきを食べながら話す。彼女から指輪が欲しいというのをボーッと聞いていたという。指のサイズは10号。30分後、翌日（もう今日だ）に会う約束をして別れる。待ち合わせは同じ場所だそうだ。</p>
<p>翌日（というか、明けた5日）。「ペンギンルーム」の店長からは午前中は主婦のコールが多いと聞いていたが、私が昨夜から帰ってなかったので、彼は店には行かず、ホテルで待っていた。合流し、二人はあまり寝る間もなく、仕事をこなす。相棒は昼休みに銀行へ出掛け、その帰りに宝飾店に立ち寄り、ゴールドの指輪を買った。</p>
<p>福岡の赤坂にある「ダイヤルNo.1」は、老舗で、店長は“福岡のテレクラの父”と言われているそうだ。かつてここで知りあったカップルの結婚式に招かれ、祝辞も述べたこともあるという。取り次ぎと早取り、順番回線、テレビ電話など、様々な趣向を凝らしているのがアイデアマンの店長らしい。</p>
<p>夕方から電話を取り出したが、二人とも約束があるのでいまいち会話に身が入らない。電話を取るつもりがなかった相棒だが、運悪く（!?）取り次がれてしまった28歳のOLと何故か、話が合う。話していて、すごく楽しい。彼はこれから約束があって、昨日会った人と会うことを伝えたが、彼女はその女性と会った後でもいいから、会ってくれという。10時に会う約束をする。</p>
<p>その時、私は昨日、一夜を共にした女性と待ち合わせたホテルのロビーにいた。しかし、彼女は現れなかった。いったいなんだったんだろう?　ただ、1万円を取られたに過ぎないし、テレクラには“嘘つき女”がつきもの、テレクラなど、男と女の騙し合いでしかないが、それでも彼女を信じたい気もする。ひょっとしたら、何かのアクシデントがあって、これなかったのではないかと、自分勝手な解釈もしてみる。複雑な感情だ。</p>
<p>相棒は8時に、昨日会った女性と、同じファミリーレストランで再会し、指輪を渡す。彼女は大粒の涙を浮かべ、泣き出したという。彼は、このあと仕事で仲間と飲まないといけないと告げ、東京の連絡先を教え、その女性を一人置いてレストランを後にした。</p>
<p>私といえば、釈然としない気持ちを抱えながらも空腹を覚え、親不孝通りの屋台で、少し遅い夕食を取っていた。</p>
<p>食事を終えた私は、冷やかしがてら、相棒が待ち合わせをしているホテルのロビーを覗く。すると、彼がぽつんと一人でソファーに座っていた。話しかけようとすると、慌てて止めるように目配せされる。待ち合わせをしていた28歳のOLがちょうど彼の前に現れ、私の横にいたのだ。長身の女性だが、どこか可憐さと清楚さが同居していた。</p>
<p>あとから聞くと、相棒は彼女の車で親不孝通りへ向かうが、ひどい方向音痴で、目指す店になかなか辿りつかなかったという。恋に遠回りはつきものだ。漸く、お目当ての店で出会いの祝杯を上げ、その後、カラオケボックスへ。延長に次ぐ延長で、午前4時を回った。温かい珈琲を飲みたいというので、ファミリーレストランへ行くが、閉まっている。出来過ぎたドラマのような展開だが、その後二人はホテルへ行ったという。</p>
<p><strong>18歳のバースデー</strong></p>
<p>私といえば、二人のドラマのプロローグに刺激を受け、雪辱戦をしなければならないという思いから、「ダイヤルNo.1」へ戻った。ところが、思うようにアポは取れない。閉店近くの午前3時、天神の公衆電話からコールがあった。聞けば、今日は18歳の誕生日で、友達がカラオケボックスで祝ってくれるはずだったが、段取りが悪く、会えずしまいになってしまったという。それではあまりに可愛そう過ぎるというもの。私は「僕にお祝いさせてくれ」と誘うと、彼女は躊躇うことなく、OKを出す。待ち合わせをしたホテルの前に彼女は自転車でやってきた。小太りであどけない、どこにでもいそうな少女。フリーターだという。親不孝通りのカラオケボックスへ行く。そこで彼女は歌うのだが、なんだか様子がヘンだ。歌うのは中森明菜の「難破船」や中島みゆきの「わかれうた」など、暗い歌ばかり。自暴自棄になっているのか。そればかりでなく、ボックスの照明をわざと暗くしたり、横になって甘えてくる。何かを期待をしていることは明らかだ。けれど、18歳の少女の誕生日を名前も住所もろくに知らない男に抱かれるなんていうものにしてはならない。してはいけないのだ。私はブルーハーツの「トレイン・トレイン」を、声を限りに叫んで歌った。私が彼女へ贈れるのは、こんな歌しかない。</p>
<p>夜が明け、空が白みだした頃、自転車に乗って帰ろうとする彼女へ、私はもう一度、歌った。“栄光に向かって走る　あの列車に飛び乗って行こう”と。彼女はきっと列車に飛び乗れるはずだ。</p>
<p>私はホテルへ戻り、相棒の帰りを待ちながら、仮眠をとることにした。運命のドラマの主人公を演じた相棒が漸く帰ると、JR博多駅へ向かう。午後0時発の新大阪行きの新幹線に乗るためだ。そんな二人を駅前に飾られた山笠が見送る。博多の男だけでなく、女も浮き浮きし、そわそわしていたのは、博多祇園山笠のせいかもしれない。</p>
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