9/30に行われた新宿ロフトプラスワンでの「オカマ」問題ディスカッションに行って来ました。
始まりは「週刊金曜日」の対応批判でしたが、これについては最後に「週刊金曜日」編集長から“継続的にこの問題はとりあげていく。”という言葉があったのでそれで良いかな、と。
何より、謝って済ませ、今後は控える、という流れが言論弾圧に屈するようで怖かったので。
「すこたん企画」が必ずしもセクシュアル・マイノリティの意見を代表しているワケではない、ということも判っていただけたようですし。春日亮二氏も「すこたん企画」に対し「ノンケ社会とだけ対話し、コミュニティ全般との対話がない活動に、僕は大きな疑問を感じるのだ」(メール・マガジンSTAGMAIL
MAG、9/26配信分)と指摘しています。
僕自身はゲイ・コミュニティの内側しか見ていなかったため、「すこたん企画」は逆に外しか見ていなかったため、これまで僕は彼らの実体を知らずにきてしまいました。春日氏のように内にも外にも目を向けられる柔軟さが大切ですね。
ただしそういった活動が出来る立場は限られる気はしています。
結局、僕などは情報収集・分析の専門家に頼るしかないですが、今回のディスカッション(トークライブ?)に参加することで、またこうして思うところを公にすることで意思表示はしていきたいと考えています。
あと「オカマ」問題をこえたところで、メディアの現場において、ことばの検証自体をテーマにすることの難しさも感じました。既に感想をアップされている下村健一氏からも、ジャーナリズムの現場でこういった問題がおざなりにならざるを得ない状況もうかがい、興味深かったですね。
メディアには啓蒙的な側面もあるけれど、読者や視聴者に興味を抱かせ、飽きさせないことが常に要求される。良心的であっても、売れなきゃしょうがない。(テーマよりライターや編集の力量の問題でしょうけど。つまらないのは対象のせいではなく、見せ方のせい。)今回のような「オカマ」表現を考える、ことを続けることがストレート(ヘテロ・セクシュアル)一般の評価を得られるのかは不安です。
今回のディスカッションも、僕はトークライブとして楽しんでいましたが、ストレートの「週刊金曜日」読者がどう感じたか、今後もまた来ようと思えただろうか。パレード同様、何だか知らないけど楽しそう、というカタチでストレート社会に受け入れられていくこともアリだと思います。
僕は今後もこういったイベントには出来る限り参加しようと。伏見憲明ファン、松沢呉一ファンとしては、彼らが登場するなら面白いに決まってる、っていうのもあって。
実際、すごく面白かったし。
以上、あまりにフツーな感想でつまらないですね〜。ちょい前までは、当のオカマのクセに対岸の火事みたいに思っていて、松沢呉一氏にも“ゲイ・コミュニティが脅かされない限り、僕は発言者にはならない。”なんて書き送ったりしていました。(何様のつもりなんでしょうか。)「バディ」や「G-メン」「スタジオ・スタッグ」「パレード実行委員会」なんかに比べれば、とるに足らない団体や雑誌の問題だよなあ、とも。でもストレート社会のマーケットの大きさを考えると、看過できない問題。声を大にしなくても、声を大にしてるひとに“僕もそー思います。”“それは違うと思います。”ってちゃんと言わないとね。
|