2005-03-08
アフリカ大陸旅行・二日目 ① ……砂漠の中のオアシスで、ラクダに会って、スターウォーズへと向かう物語……
オアシスという語は神秘的な響きがする。
砂漠の中にある、緑が生い茂り、水が湧き憩うことができる安息の場所。砂漠を歩き疲れたときには、オアシスに行き池の辺に横になりくつろげる。そんな眩惑的なイメージを持っていた。
トゥズールについた二日目の朝、私はオアシスに行く決意をした。 続きを読む…
2005-03-05
反戦極右?
予約者募集中の『PHOTOエッセイ Gay @ Paris』で、『極右とゲイ』について触れるため、最近、極右関係の資料に目を通しています。いずれ、触れることになりますが、何年か前に暗殺されたオランダの極右政党・党首はゲイであることをカミング・アウトし、ゲイの人権擁護を政策として掲げていました。 続きを読む…
2005-02-25
PHOTO パリのゲイ・タウン、マレ地区(Gay @ Paris) ……なぜ、フランスはかくもゲイに寛容な国になったのか。マレ地区はその歴史を物語っているのかも知れない……
ゲイ・タウンのあるマレ地区の風景。日曜日なのに、市民でごった返す。ショーウィンドーはマレ地区にある書店のもの。ゲイ&レズビアン専門の書籍が用意され、三島由起夫・作品も数多く揃えられている。
*筆者は2/21〜2/27までチュニジアに旅行中です。予め書きためておいた文章を、毎日アップするよう設定しております(返事を出せないので、書き込みはできないようにしています)。予約者が100人集まれば刊行される(かもしれない)及川健二・著『PHOTOエッセイ Gay @ Paris』はまだまだ予約者、募集中です。予約はこちらから。年内完売→在庫切れ確実?!の東郷健&及川健二・共著『常識を越えて オカマの道、七〇年』(ポット出版)も好評販売中です。『ご注文はこちらから』
2005-02-24
夜のシャンゼリーゼ
2005-02-23
国民戦線のポスター (Anti Extreme Droite)
私が通う大学の入り口には、極右政党『国民戦線』のポスターが掲示されている。何者かが不法に貼ったようで、大学当局がたびたび、剥がすのだが、翌日にはまた張り直されていたりする。
ポスターにはわざわざ、『人種差別主義には反対』と書いている。
心にもないことをわざわざ書かなくても……。
国民戦線のポスターはよく破かれる。無傷のポスターを見かけることはほとんどない。移民に対する国民のマイナス感情がフランス人の間にあっても、極右への嫌悪はそれにまして強い。
ところで、欧州憲法の批准を巡って、日に日に反対の声が強まっている。極左と極右が反対し、ドゴール主義政党や社会党が賛成している。 続きを読む…
2005-02-22
バレンタインとコンドーム
2005-02-21
アテネの大道芸人
日曜日になると、アテネの路上は大道芸人であふれる。
さまざまな衣装を身にまとった芸人が、音楽を演奏したり、寸劇をしたりして通行人を盛り上げる。カメラを向けると、路上に置かれた箱なり帽子なりを指さし、金を入れろ!という仕草をする。 続きを読む…
2005-02-19
チュニジア旅行、元セックスワーカーのパリ市議、予約投票
2/21(月)から一週間ばかし、チュニジアに旅行しに行って来ますので当ブログはその間、休載します。無事帰って来られましたら、再開します。イスラム圏の国は初めてです。パリへの帰還は2/27(日)になります。
2月18日(金)、予約者が100人集まれば刊行されるかもしれない『PHOTOエッセイ Gay @ Paris』のために、元セックスワーカーでTGのパリ市議・Camille Cabralさん(緑の党)に取材してきました(写真は筆者撮影)。ブラジルからの移民で、エコロジストであり医師でもあるCabralさんの写真は「こちら」にも出ています。虹の旗をもった女性がCabralさんです。 続きを読む…
2005-02-17
ミッテランの最晩年を描いた映画
フィガロ紙が2005年2月11日、12日にフランスの有権者953人を対象にアンケートを行ったところ(2005年2月14日、第六面に掲載)、「フランソワ・ミッテランはどんな人物として思い起こされますか?」という問いに対して、「ミステリアスな人」という項目で「ハイ(= Oui)」と答えた人が79%もいた。「教養豊かな人」という項目では93%が「ハイ(Oui)」と答えている。政見や随筆をしたためた20冊以上の著作を残したから「教養の人」として記憶されているのだろうし、単純には言い表せない複雑なキャラクター故に、「ミステリアスな人」として覚えられているのだろう。 続きを読む…
2005-02-16
ミッテランの最晩年と愛人
政敵やジャーナリストへの盗聴を指示した今は亡きミッテラン前・フランス大統領が権力術に長けたしたたかで老獪な政治家であることは疑いようがないが、しかし彼には妙な人間味がある。小泉純一郎やブッシュのような単純さとは対照的で、複層的かつミステリアスな政治家であった。
前立腺ガンを煩い病床に伏せていたミッテランは、絶命する二日前に投薬による延命治療を拒み、死期を選択した。彼が亡くなったのは、大統領退任から一年もたたない九六年一月八日のことだった。栄華を極めた権力者というものは死の間際に立たされると往々にして、生にしがみつこうと、とりみだすものだが、ミッテランは自らの死を受容し、息を引き取っていったのだ。政治家として人生のほとんどを過ごしてきたミッテランは、やっとのことで手に入れた私人としての生活が束の間で終わってしまうという現実を前にして、何を思ったのだろうか。政治家ミッテランにとって、政治家として生き、政治家として死んでいく自らの生に、悔いはなかったのかもしれない。 続きを読む…