●第13回セミナー
4月18日(日) |
テーマ:もう一度、組版 ――『基本
日本語文字組版』のメッセージ
提案者:
逆井克己
【プロフィール】sakasai@mxa.mesh.ne.jp
1951年生まれ。 1969年凸版印刷株式会社入社、 一貫してコンピュータ組版およびその関連業務に従事。1990年1月同社退社後、 日本サン・マイクロシステムズ株式会社を経て
1992年1月よりフリーの文庫処理コンサルタント。1997年10月有限会社文書情報処理研究所を設立。 現在同社代表取締役。
コメンテータ:
深沢英次(元ワイアード テクニカル・ディレクター)
【プロフィール】ef@nora.co.jp
http://www.nora.co.jp/ 1961年東京生まれ。有限会社NORA代表。
DTPシステムやホームページのディレクションを中心に活動中。 「ワイアード日本版」テクニカルディレクターを経て、現在は日本航空機内誌「WINDS」と99年5月に創刊予定の新雑誌「サイゾー」両誌のテクニカル・ディレクターを兼任。
祖父江慎 (エディトリアル・デザイナー)
【プロフィール】1959年愛知県生。75年愛知県立旭丘高校美術科入学、高校3年でデザインを専攻。78年大学受験に失敗、この頃、味岡伸太郎氏に出会い影響を受ける。79年多摩美術大学グラフィックデザイン科に入学。81年工作舎でアルバイトをはじめ、やがて多摩美中退。87年同社退社、秋元康氏が設立した出版社で、一年間ADを務める。88年フリーランスとなる。90年コズフィッシュ設立、93年法人化、代表に。書籍デザインを中心に、広告、グッズデザイン等の仕事を行い現在にいたる。受賞歴として83年第4回日本グラフィック展にイラストレーションで入選。96年日本図書館協会日本印刷業連合会主催の1995年造本装幀コンクール展で日本書籍出版協会理事長賞受賞。97年講談社文化賞ブックデザイン部門受賞。
西井一夫(編集者・毎日新聞社)
【プロフィール】1946年東京都生まれ。 1968年慶応義塾大学経済学部卒。
弘文堂新社に入るが組合造りと反戦闘争のため、退社。69年毎日新聞社出版局入社。 毎日グラフ、サンデー毎日記者後カメラ毎日に移り、編集者に。
77年NYへ。79年毎日グラフへ。83年カメラ毎日編集長となり、85年休刊の為最後の編集長となる。以後三度グラフに戻り、88年昭和史編集長。
以後年代記編集者として「昭和史全記録」「戦後50年」「20世紀年表」を手がけ、98年秋から全23巻の予定でシリーズ「20世紀の記憶」を編集・刊行中。
著書に『日付のある写真論』(青弓社)『写真というメディア』(冬樹社)『新篇「昭和二十年」東京地図』(ちくま文庫)『暗闇のレッスン』『写真のよそよそしさ』(みすず書房)『なぜ未だプロヴォークか』『写真的記憶』(青弓社)『DISTANCE-映画をめぐる断章』(影書房)他
太等信行(写植・DTPオペレーション)
【プロフィール】DTPと写植のオペレーター
前田年昭(写植・DTP組版)
【プロフィール】1954年大阪生まれ、1992--1993年「みえ吉友の会」、1996--1998年「日本語の文字と組版を考える会」世話人、1996--1999年
日本規格協会電子文書処理システム標準化調査研究委員会WG2委員。現在 ライン・ラボ代表(東京都新宿区下宮比町2-18-1102
http://www.linelabo.com/
tmaeda@linelabo.com)
内容:
今回のセミナーは、この3月に発行された『基本 日本語文字組版』(著者 逆井克己,発行 日本印刷新聞社、定価 2,800円、ISBN4-88884-093-8C)を中心に展開します。はじめに本書の著者が、サンプルを中心に行組版ルールについての考え方を説明し、続いて編集、デザイン、組版それぞれの立場のコメンテータが、これに対する意見や批判を述べます。
私たちの周りでは、多くの人々が日常的に組版と関わりを持ちながら、その拠り所となる組版ルールについて、納得できる説明はあまり得られない状況におかれています。もちろん他者に説明を求めるだけの態度は無責任といえるでしょう。けれども、恣意的に決められたものでないとすれば、ひとつひとつの決めごとにはそれぞれの理由があるはずです。あるいは少なくとも理由があったはずです。
そこで、まずは「どうして?」という素朴な疑問から始めてみませんか。過去の検証からルールの再確認、再構築へと進む第一歩として。
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