もじくみ仮名書体について
○小宮山博史○

好むと好まざるとにかかわらず、明朝体は日本語組版の基本書体としての地位を保っています。
明朝体という書体様式は、木版印刷用の書体として中国の明あるいは宋の時代に開発されたものだと思います。中国の木版用書体を、最初に近代活版印刷術にのせたのは開発国の中国ではなく、十九世紀のヨーロッパの東洋学者やキリスト教宣教師たちでした。漢字を活字化するにあたって彼らは中国での正統的書体である楷書を採用せず、それよりももっと形式化された明朝体(この名称が使われだしたのは明治九年ごろで、それまではただ活字とよんでいたと思います)を使ったのは、彼らの基本書体であるローマン体と似かよった書体様式であったからだと思われます。
東洋学や伝道活動の進展にともなって組版に必要な各種サイズの明朝体が次々に開発され、それらは欧米人の中国進出拠点の一つである上海に集積されていきました。上海に集積された明朝体は、明治二年一一月美華書館(上海にある北米長老会印刷所の名前です)の館長ウイリアム・ガンブルによって長崎にもたらされ、以降四ヵ月間にわたる印刷および活字製造のための講習が活版伝習所(現在の長崎消防局の前あたり)でおこなわれました。
ウイリアム・ガンブルを長崎に招聘したのはオランダ通詞であり、長崎製鉄所(現三菱長崎造船所)頭取もつとめた本木昌造です。本木は「もとき」と濁らずに読みならわされていますが、本木家オランダ文書の自筆サインは「Motogi」となっていますので、「もとぎ」と濁るのが正しいと思われます。
四ヵ月にわたる講習は近代活版印刷術と活字の種字(たねじ)製作、それを使った母型(ぼけい)製造および活字鋳造技術の習得であったことが、上海で発行されていた雑誌の中に記録されて残っています。この講習が日本における近代活版印刷術の出発点になりました。
本木昌造は長崎製鉄所内のごたごたもあり、職を辞して活字製造を目的とする新町活版所を設立します。明治三年のことです。この新町活版所が、後に数々の優れた書体を生み出して日本の活字業界をリードしていく東京築地活版製造所の前身です。
「日本語の文字と組版を考える会」が提供するこのもじくみ仮名書体は、東京築地活版製造所が開発した大見出し用の特太明朝体である「初号明朝体」(活字の大きさは一四・八ミリ正方)を基にして制作しています。
初号活字は号数制サイズでは最大の大きさの活字です。金属製活字の歴史の中で姿形・品質ともに群を抜くのは、
一、東京築地活版製造所初号活字
二、秀英舎(現大日本印刷株式会社)初号活字
の二種ではないでしょうか。
東京築地活版製造所の初号活字の制作年は不明ですが、明治二十年前後には完成していたと思われます。初号明朝体の仮名は、毛筆仮名の名残りを充分にのこしながら正方形の活字表面の中に収めています。現在のわたしたちはすべての文字種が正方形に近く設計されているものを見ており、それを何ら不思議とは感じませんが、毛筆手書きが普通の時代ではそれぞれの文字種はその文字固有の大きさと幅で書かれており、むしろ正方形の中に同じ大きさに見えるように書かれることはありません。活字(金属活字であれ、写植であれ、デジタルであれ、こう総称していいと思います)はさまざまに変化する字形を単一化・固定化することで、没個性化を生み出しますが、見出し用の大型活字とくに仮名書体はそのような制作のプロセスを歩みながら、その枠をこえてきわめて個性的な姿形を見せています。この築地活版の初号仮名は一つの典型で、定型化をめざしながら充分に個性的であることが、使い勝手を良くしているのではないでしょうか。
岩田母型製造所の創業者である岩田百蔵さん(故人になられました)はこの初号仮名について、昔は新聞や書籍では黙っていてもこの仮名を使ったもので、細いのが必要なときはわざわざ「細仮名」と指定したと話しておりました。初号という大型活字はそれほど使用頻度が高いわけではありませんので、莫大な費用をかけて新しい初号活字を作ってもそれに見合う利益はのぞめず、その結果この築地活版の初号仮名が姿形を大幅に変えることなく今に残ったのだと思います。
写植を使ってお仕事をされてきた編集者やデザイナーのかたがたは、モリサワの「民友社かな書体(かな明1)」あるいは写研の「かな民友明朝(KMYEM)」をご記憶だと思いますが、この写植用仮名書体が東京築地活版製造所の初号明朝体仮名なのです。もっとも字形がすこし変更されていますが……。
徳富蘇峰が『国民新聞』を発行するに際して、それに必要な活字の供給を目的として作られた民友社鋳造部を、そこで働いていた渡辺宗七がのちに譲り受け民友社活字製造所を設立し、この初号明朝体仮名を販売しておりました。モリサワも写研もこの民友社活字製造所から原字の提供を受けたため、「民友」という名称が入っているのだと思いますが、民友社が独自で開発したものではありません。そして築地活版の初号明朝体仮名は民友社だけが独占的に販売していたのではなく、他の活字製造所も販売していました。
もう一つの代表的初号活字は秀英舎が明治三十年代に開発したもので、その仮名は毛筆手書きそのものに近い印象を与えます。築地活版のそれにくらべ、正方形への定着化は稀薄で伝統的な文字固有の大きさを維持しているようです。その結果今まで作られた数多くの仮名書体の中でもひときわ個性的です。むしろ俗っぽいと思われるかもしれませんが、グラフィックデザイナーの杉浦康平さんは雑誌『銀花』の表紙をこの初号活字の清刷りを使って構成し、そのとびきり個性的な書体を人びとに印象づけました。現在の写研の「秀英明朝(SHM)」は秀英舎初号明朝体活字を慎重に復元したものです。

●設計方針
現在大量のデジタルフォントが流通していますが、特太のウエイトを持つ明朝体でとびきり個性的でかつ伝統の上に立つ本格的な書体がなく、編集者やデザイナーのかたがたはその出現を待ちのぞんでいると思われます。本来なら漢字を含めたすべてのキャラクター(JIS第一、第二水準)を準備できれば何の問題もありませんが、制作にかかる時間と費用の問題でむずかしい。そこで現在の日本語文章で五〇%をはるかにこえる仮名と若干の記号・約物類を準備し、提供することにいたしました。
人びとの、書体への認知度は漢字では低く、仮名からの印象が強い。言葉をかえればかな書体をかえることで、組まれた文章の印象はがらりと変わります。写植書体やデジタルフォントが数多く「かな書体」を準備しているのはこういう理由です。このような使いかたは今にはじまったことではなく、A社の漢字にB社の仮名をあわせることは金属活字の時代からおこなわれていましたが、しかしこの安易というか、調和ということを無視したやりかたは組版の品質を下げるだけでけっして褒められたことではありません。
「日本語の文字と組版を考える会」が提供する特太明朝体「もじくみ仮名」は、現在流通している特太のウエイトを持つデジタルフォントのなかから、次の二書体を組み合わせの主たる漢字書体として選定し、それに調和するように設計してあります。
一、イワタ特太明朝体(イワタエンジニアリング)
二、ヒラギノ明朝体W7(大日本スクリーン製造)
「イワタ特太明朝体」は、大正九年岩田百蔵さんが創業した活字・母型製作に長い歴史と伝統を持つ岩田母型製造所の書体です。もともとは金属活字用の特太書体として、原字は四インチ(一〇一・六ミリ正方)のサイズで設計されたものだと思いますが、イワタエンジニアリングがデジタル化にあたってどの程度の改変を加えたかは残念ながらわかりません。アナログ原字からデジタル化する場合、アナログ原字の完全な再現は不可能で、両者は別物と考えたほうが良いのかもしれません。しかしながら正確に二インチ(五〇・八ミリ正方、一四四ポイント)で出力したものを見てみますと、本来持っていただろうと思われる鋭い線質は若干失われているようですが、それを差し引いても字形の構成は優れており、金属活字時代の書体設計の伝統を感じます。
「ヒラギノ明朝体W7」は字游工房が設計したヒラギノ明朝体ファミリーの一つです。W8がもっとも太く、W7はそれにつぐウエイトで「イワタ特太明朝体」とほぼ同じ太さを持っています。
ヒラギノ明朝体は最初からデジタルフォント用として設計がなされたもので、また MacOSX 以降のバンドル書体として今後使用頻度が飛躍的に高まることが予想されるほかに、その設計方針がヴィジュアル雑誌やパンフレットに使えるもので、明るくシャープな印象を与えるという、まことに明確な目的を持って設計されていることは、「日本語の文字と組版を考える会」が提供するこのもじくみ仮名を使って下さる編集者やデザイナーのかたがたにとって、組み合わせる漢字書体としてこの書体を指定したのは適切な選択であり、またヒラギノ明朝体にとっても組版の幅が拡がることになるのではないかと思うのです。
一方は伝統的な金属活字書体、もう一方は最新のデジタル書体、この二つの優れた書体に調和する仮名書体と記号・約物類を制作するというのが、このもじくみ仮名書体に与えられた設計目標になりました。

●設計細目

一、基準ワクの設定

ここでいう基準ワクとは、この特太明朝体仮名のレターフェースを設計する際の基本的枠組みをさしています。基準ワクは漢字と仮名では異なりますので、それぞれ別に設定しなければなりません。この仮名を組み合わせる二つの書体の漢字の基準ワクを二インチ一四四ポイントで出力したもので測ってみますと、両者ともにボディサイズ(仮想ボディでこれを一〇〇%とする)の約九四%であることがわかりました。通常の見出し用特太書体の漢字のレターフェースは最大でも九五%をこえることはないはずです。
ただ今回この特太明朝体仮名のもとになった東京築地活版製造所の初号明朝体は、活字の原型を使われる原寸サイズで凸刻したもの(種字といいます)を使っています。この原寸種字時代(昭和二十年代中頃まで続きました)には基準ワクという概念はありませんし、また原寸サイズで彫刻しますので、どうしてもレターフェースは大きくならざるを得ません。これは漢字・仮名両方にいえることです。基準ワクという概念が導入されたのは、活字の原型が原寸彫刻ではなく、拡大原図の作図にかわった昭和二十年代中頃以降のことです。
築地活版の初号明朝体仮名のボディサイズをそのまま仮想ボディと同じサイズに拡大してしまうと、仮名とくに平仮名の多くはレターフェースが仮想ボディいっぱいになってしまいます。つまり平仮名の基準ワクが一〇〇%に近くなるのです。これでは組み合わせる二つの漢字書体よりもはるかに大きく、ただでさえ大きく見える平仮名ばかりが目につき、漢字と仮名の大小のバランスが崩れ使いづらいものになります。
想定されたもじくみ仮名の使用領域は、書籍・雑誌等のタイトルや大きいサイズの見出し、広告であればヘッドラインというのが一般的であろうと思います。そうすると仮名とくに平仮名のレターフェースは漢字とのバランスを崩さないぎりぎりの大きさに設定しておくほうが使いやすいことになります。
では片仮名はどうか。元来片仮名はとても小さく作られていました。現在見るような大きな片仮名は写植書体以降のことではないでしょうか。片仮名の使用頻度が極端に増加し、その役割が大きく変わったこと、写植が広告をはじめヴィジュアル雑誌などの組版に使われだした結果だと思っています。
築地活版の初号明朝体片仮名もとても小さく、ボディサイズを仮想ボディのサイズに拡大したとしても、平仮名との大きさに差がありこのままでは使えません。
そこで平仮名はすこし縮小し、片仮名は拡大することにしました。このもじくみ仮名は見出し用ですので、仮想ボディの九四%のレターフェースを持つ漢字にたいして、仮想ボディの九〇%を仮名の基準ワクと設定し、築地活版の初号明朝体の平仮名を九五%に縮小し、片仮名は一〇八%に拡大して九〇%の基準ワクの中に収めてあります。この結果両仮名の大きさの差は縮まり使い勝手がよくなったのではないかと思います。
もっとも、すべての仮名が九〇%の基準ワクに接するわけではなく、字種によってはそれよりも小さくつくられていますので、漢字の基準ワクと違い仮名の基準ワクは大まかな大きさの目安といったほうがよいかもしれません。
漢字の基準ワク――仮想ボディの九四%
仮名の基準ワク――仮想ボディの九〇%
平仮名は縮小し、片仮名は拡大しましたが、わずかの字種を除いて築地活版初号仮名が持っている姿形やフトコロは変更してはおりませんので、毛筆手書きが充分残っていた時代の香りは失っていないはずです。

二、ウエイトの設定

このもじくみ仮名書体との組み合わせを考えている二つの漢字書体――イワタ特太明朝体とヒラギノ明朝体W7――のウエイトを粗画から繁画までのいくつかの文字で調べてみますと、その線幅は仮想ボディに対して最大一三・八%、最小一〇%の範囲に分布し、一二・五%が平均的線幅になるようです。
横線・縦線の太さがはっきりわかる漢字にたいして、すべてが曲線で構成されている仮名の線幅をどこでとらえるか、むずかしいのですが、おのおのの字種の構造上もっとも重要なところで、ほぼ直線に近いところと曲線部分のもっとも太いところが仮名の太さを感じる部分かもしれません。
欧文書体ならステム(縦線)の太さにたいしてたとえばOの上下中央のもっとも太いところは、それよりも太く設定しなければ同じ太さに見えません。和文書体も同様で、漢字と仮名が同じ太さに見えるには、仮名のほうを若干太く作ってやらなければなりません。これが一般的な作り方ですが、しかしこのもじくみ仮名書体を作るにあたって、普通とは逆に漢字にたいして仮名のウエイトを少し細めに設定することにしました。特に片仮名は細くしてあります。ですから太さの順で言えば漢字→平仮名→片仮名となります。
図版で見ていただくと仮名のウエイトの差がよくわかると思います。ヒラギノ明朝体W7の仮名は一般的なウエイトの設定、つまり漢字と仮名が同じ太さに見えるように作ってあります。それに対してイワタ特太明朝体は漢字の太さより若干細めです。今回提供するこのもじくみ仮名は漢字よりもすこし細く設定し、漢字と組み合わせたとき、他の大見出し用特太書体のように仮名の中に漢字が埋没してしまうことを避けています。組んでみると漢字がまず目につくのがわかると思います。
片仮名はヒラギノ明朝体W7やイワタ特太明朝体とくらべてみるとはるかに細く、特に横画の細さが目立つと思います。ヒラギノもイワタも細太の差があまりありませんが、この特太明朝体用もじくみ仮名は横画を思いきって細く作ってあります。平仮名も脈絡などの細くなるところはヒラギノやイワタより細くしてありますので、その結果平仮名片仮名ともに細太の差が大きく、漢字の構成に近づき組版全体が明るい印象を与えることになるはずです。

三、拗促音等の小字

日本語文章に拗促音等の小字について明記がなされたのは昭和二一(一九四六)年一一月一六日の内閣告示第33号「現代かなづかい」が最初だと思います。これは現代国語の口語文を書きあらわすかなづかいの原則を示したもので、その細則の第21以降第33までにわたって小字の使い方を示しています。最後の備考の第9に拗音をあらわすには、ゃ、ゅ、ょを用い、第10に促音をあらわすには、っを用い、いずれも「なるべく右下に小さく書く」とあり、すこし右に寄せて小さく書くように指示しています。ですから拗促音等の小字が日本語文章の中に定着しだしたのは、たかだか半世紀ほど前のことなのです。
「なるべく小さく書く」と指示されても、印刷・表示用の書体を設計するときどの程度の大きさにしたら良いかは書いておりません。もっとも政府が大きさを決めたら気持ち悪いのですが……。市販されている書体のいくつかを見てみると、拗促音小字は普通の仮名の八〇%から七〇%程度の大きさで、七八%ぐらいが平均的な大きさのようです。この値だと文章に組まれたとき普通の仮名との差があまりなく、拗促音小字の存在感というか役割が明確ではないように思います。かって拗促音小字を書体セットの中に持っていないときは、使用サイズの二分の一を組み込んだのではないでしょうか。拗促音小字が大きくなってきた原因として、一つには横組の増加、もう一つは写植書体を使う業種の隆盛――広告やヴィジュアル雑誌ですが――によると思われます。そして書体制作にそれら業種にたずさわるデザイナーが参画しだしたことが拗促音小字の拡大に拍車をかけたと思うのですが、いかがでしょう。
今回提供するもじくみ仮名書体の拗促音小字は、通常の仮名の六〇%の大きさに設定してあります。大きすぎずそして小さすぎず、できるだけ分をわきまえた上品さを感じさせる拗促音小字でありたいと考えて設定したものです。

四、その他の記号・約物類

このもじくみ仮名書体にはいくつかの記号・約物類が用意されています。他書体の記号・約物を混植した場合この書体の持つ雰囲気がそこなわれるものについてのみ用意してあります。それはまたこの書体を使うかたがたにとって、使い勝手が良くなると考えられるものでもあります。
記号・約物類のうち句読点、長音記号(音引き)、ダーシ、リーダー、各種括弧については横組用と縦組用が用意してあります。
読点〔、〕は縦組用と横組用では角度をほんのわずか変えてあります。縦組用はやや寝ており、横組用はやや立ち気味にして視線を止めるように作ってあります。
カンマ〔,〕ピリオド〔.〕については横組の日本語文章に合うようにドット(円の部分)を大きく作ってあります。カンマ、ピリオドは欧文書体に従属するもので、欧文用につくられたものをそのまま使っていては、日本語の文書の中では役割を果たさないようです。このセットに含まれるカンマ、ピリオドの場合、ピリオドのドットはカンマのドットより大きく設定し、視線を確実にそこで止めることができるようにしてあります。
長音記号〔ー〕は現行他書体よりも短く作ってあります。特太のウエイトを持つ書体は大きく使う見出し用ですから長音記号の使用頻度は高いのですが、現行他書体の長音記号は長すぎてタイトルなどに使うには不適切です。この書体は使用時に詰め組されることを前提として、その場合に長音記号が他の字種の中で違和感なく見えるように配慮してあります。
二の字点〔I〕の位置は仮想ボディの中央でもいいのですが、この書体では中央よりすこし右に寄せて作ってあります。これもくの字点〔FH〕と同様に縦組専用で、横組での使用はありません。使用頻度は高くないと思いますが、仮名または漢字に準じるものとして他書体では調和がむずかしい〔々〕(同の字点)〔〆〕(しめ)〔O〕(こと)〔N〕(より)を用意してあります。
白ビュレット〔b〕、ビュレット〔c〕、白ゴマ〔d〕、ゴマ〔e〕の四種はルビのように字のわきにつけて語句を強調する記号である圏点です。句読点や中黒よりははるかに大きく作ってありますので間違うことはないと思いますが、使用にあたっては注意が必要です。
〔D〕〔E〕はこの書体の元となった東京築地活版製造所初号仮名に入っているものですが、JIS規格では〔ヰ〕となっておりますのでこの書体用に〔ヰ〕〔A〕を新しく作り、本来の〔D〕〔E〕をこちらに入れてあります。よろしく使い分けてください。
日本語の文字と組版を考える会が提供するもじくみ仮名書体についての書体解説と設計方針を記しました。この書体が皆様の組版やデザインを美しく、そして豊かにするものであることを願っています。

 



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