談話室沢辺 ゲスト:石川輝吉 若き哲学者が考える、今を生きるための「哲学」とは
◎「ひとそれぞれ」の中にある普遍性を取り出す
──若き哲学者が考える、いまを生きるための「哲学」とは
先頃『カント 信じるための哲学──「わたし」から「世界」を考える』(NHKBOOKS、2009年6月)というはじめての単著を出版した哲学者、石川輝吉さん。
著書は、若者がよく口にする「ひとそれぞれ」というキーワードを軸に、現象学的にカントを読み解いていったものだ。
「ひとそれぞれ」から出発した若者たちは、この「困難なき時代」にどう向き合っているのか。哲学という学問と、いまを生きる若者の「困難」をどうきり結んでいくか。
学生時代に竹田青嗣氏、そして哲学と出会った石川さんは、竹田哲学を継承しつつ、次の時代の哲学をどう切り開こうとしているのだろうか。
(このインタビューは、2010年1月6日に収録しました)
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